はい!こんにちは!
モンペリエのお話、まだ続きます!
アゼルバイジャン人の彼の友人であるグレッブ(ロシア人)はsete(sの後eの上に点)セットという街に住んでいる。モンペリエから電車で20分離れた港街である。
モンペリエとはうってかわり、とても落ち着いたところで、街の中を運河が流れる可愛らしい街。トラム(路面電車)なんて、走ってないから不便かと思いきや、徒歩でも十分に回れる街なのである。
私が初めてセットを訪れたのは2007年の冬だ。わざわざ魚介類を食べに友人とやってきたのだった。セットには山?があり、そこからの眺め、特に街の中を流れる運河や、キラキラに光る地中海の景色はずっと見ていても飽きないくらい素敵な景色なのである。その後も、何度かセットに足を運び、今回久しぶりに訪れるのは4回目になる。
グレッブが、政治集会だけどフェット(パーティー)があるから、セットに遊びに来ない?と誘ってくれたので、せっかくなのでいってみることにした。政治集会??どんなものなのかしら??みんなで政治について語るのか??私、政治わからないけど平気かな??なんて思いながらセットに向かった。
電車を降りるとグレッブが迎えに来てくれた。そこから徒歩で、会場まで向かう。そういえば、こっちの方面って来たことないな~。
港沿いを歩く。小さな可愛らしい家がたくさん見える。
フェット会場につくと、すでにお昼の食事は始まっていて、私たちは端っこの空いていた席に座った。
想像していた政治集会とは違い、とってもフランクな気軽な感じのものだった。
みなワイワイおしゃべり。
そうこうしているうちに、グレッブがワインとたらいを持ってきた。
すごい量のムール貝だ!!
みな、手づかみで、個々のお皿にとっていく。
食べてびくっくり!!
うまいーーーーー!!!
たっぷりのオリーブオイルにニンニク、そしてハーブで味付けされたムール貝。レストランで食べたものよりも断然うまいーーー!!!
みんなで食べつくすと、再びタライに入ったムール貝を持って来てくれる。バゲットも進む進む。こんなに美味しいものが食べれて政治集会っていいじゃない!!
私は食べに走ってたのだが、アゼルバイジャンの彼はセトワー(地元の方)とちゃんと政治の話しをしていましたよ。
この政治集会、実は、フランソワオランド大統領率いる社会党の支持者の集まりだったのです。セット支部みたいな。
今月フランスではdepute(下院議員)の選挙があるのですが、地元の候補者も挨拶に来ていました。
私、サルコジのファンだけど、、、ムール貝美味しい!!と何度心の中でつぶやいたでしょう。さすが、港町のセットです。
フェットの後は、グレッブのお母さんとその恋人のジェームズ(アメリカ人)とお茶をしに街へ向かいました。
グレッブのお母さんはものすごい行動派のようで、閉ざされた国民性を持つセットの中で、着々と人脈を広げているアクティブな方。
グレッブはお茶をせず、その足でフランス語教室へ行きました。というのも、彼のフランス語の発音はロシアなまりが強いので(Rとか)発音教室に通っているとか。
運河に浮かぶカフェにてお茶タイム。
ボートが横切ると、波でカフェも揺れます。
なんかね、後で知ったのですが、グレッブのお母さんがうちの彼に相談ごとをしていたらしいのですよ。(グレッブ母と彼は以前からの知り合い)
2時間くらい、グレッブのお母さんが彼に、ずーーーーーーとロシア語で話していまして、、、。
必然的に、私の目の前に座っているお母さんの恋人のジェームズと私が会話することになるじゃないですか。
なんかね、もう辛かったわ、、。向こうはサングラスしているから、どこに目があるのか見えないじゃない。だから、目が合っているかどうか気になりながら話していたし。英語なまりがとても強いフランス語だから(途中でfromとかでてくるし)、理解するのが大変だったのよ。ジェームズもグレッブのお母さんに劣らずマシンガントークですよ。そんなこんなんで、2時間の会話も終盤にさしかかった頃、、、発音教室から戻ってきたグレッブが合流。
これで、お開きになるのかしら?? わたくしジェームズに集中しすぎて頭痛が、、、だったのですが、、
なんと、グレッブのお母さんが自宅に招待してくれましたーーーー!!。三次会スタート!!
お母さん気を使ってくれて、冷蔵庫からいろいろと出してくれます。
想像してみて、冷蔵庫から出された前日?の残りの冷たいチキンを。ラップしてないから、表面がガビガビで固いとか。唯一温めてくれたパスタが救いとか。
折角夕飯を出してくれたのですが、わたくし、シチュエーション的にそういうのちょっと苦手なんです。しかしね、出されたら美味しく頂くのが礼儀でしょ!グレッブが残して、私が完食とはありえないーー!ありえるーー!
そんなんこんなんしているうちに、興味深いことがありました。
グレッブ母、グレッブ、うちの彼がロシア語でべらべらべら~と話していた時、
ジェームズがイライラ怒って(本気で)
「フランス語で話さないと、彼女(私のこと)が理解できないじゃない!!」と。
なんかね、それ聞いた時、涙でてきそうになったわ。
あ~、ジェームズも同じような経験しているんだな。ロシア語知らない同士だから、私の気持ちもわかるんだな。
その後は、みんなでフランス語でしたよ。笑
夜も9時過ぎて電車の時間が気になりだし、駅まで車で送ってくれました。
珍しいことに、グレッブ母・グレッブ・ジェームズはホームまで見送りにきてくれましたよ。これはフランスでは珍しい気がしました。とりあえず知っているロシア語を入れてグレッブのお母さんに挨拶。
beaucopu de スパシーバー!!(たくさんのありがとう!)
たくさん気を使ってもらい、招待してくれてとても嬉しかったです。
スケッチは一枚も描けませんでしたが、貴重な経験ができました。