狼少年の楽描き帳

狼少年の楽描き帳「制作ノート」since 2005/06/17からのお引越し。今やほぼ雑感日記ですね。

障害乳幼児の発達と医療(その6)

2017-01-04 | 書籍

ようやく読了。長かったです。onz

第2部は「発達について」の詳しい話です。

標準的なことから、結構ディープなこと、初耳なこと、いっぱいです。

「布かけテスト」など「よく実施する発達簡易テスト」の意味が、俊逸でした。「へ~」「ほ~」も盛りだくさん過ぎて、書き出すと「全文引用」なんて「著作権侵害」になりそうなぐらい。^^;

特に「悲哀の仕事」(グリーフ・ワーク)は支援教育にも大きく関わることで、よく言われる「キューブラ=ロスの5段階」と同じく、本書では障がい児に対する家族の「障がい受容」として「ショック・否認・悲しみと怒り・融和・再起と希望」の5段階で分かりやすく説明されています。そこで一番目に留まったのが「親の会など勉強会を組織する時には、ある程度、障がいや発達段階をそろえた方がまとまりやすい」ことや「民主主義の精神を尊重させる」ことだそうです。前者はなんとなくわかりますが、後者は読んで納得。確かに「あんたのところはいいわ、うちなんか」と多動児の親から寝たきりの子の親が言われたら「たまったもんじゃない」でしょうね。

もちろん発達段階に関しても、大変興味深い記述ばかり。第11章の部分だけ、薄手の冊子にして配りたいぐらいに、とても読みやすく、分かりやすかったです。あとがきによれば、第11章の著者は「下妻幸美」氏と言う「臨床心理相談員」だそうです。

また、その他の章も「名古屋・みなみ子ども診療所」の医師や心理士が著者です。その為か、ところどころに「キリスト教」色が…特に第12章の「間宮正幸」氏は、かなり「濃い目」ですね。それでも、片目をつぶるぐらいの色なので気にならないぐらいです。本書に登場する曽野綾子氏の「神の汚れた手」には、流石に手は出ませんが。^^;

それ以外に、気になったことと言えば「健診」についてです。

 田中昌人氏らの調査によると、人口10万人以上100万人未満の94の中都市における乳幼児健診事業の実施状況は、3か月検診で55.3%、次に1歳半健診で24.5%という低率です。3歳検診でようやく83%に達しています。

1980年代ってそんなものだったんですね。現状はもっと改善されているようです。

平成26 年度地域保健・健康増進事業報告の概況

ただ、一番、これを「読み直してみよう」と思った切っ掛けである「何故、認知できるのに、絵が極端に下手な人がいるのか?」と言う謎については、謎のままです。「目と手の協応動作」の問題とも思えますが、「概念化」の問題かとも…

ま、とりあえず遅ればせながら「あけましておめでとうございます」本年もよろしくお願いします。

『本』 ジャンルのランキング
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 障害乳幼児の発達と医療(そ... | トップ | 初積雪 »

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

書籍」カテゴリの最新記事

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
ブログ作成者から承認されるまでトラックバックは反映されません。