狼少年の楽描き帳

狼少年の楽描き帳「制作ノート」since 2005/06/17からのお引越し。今やほぼ雑感日記ですね。

障害乳幼児の発達と医療(その5:てんかん)

2016-12-28 | 書籍

第10章は「てんかん」についてです。発症時期が0~5歳の幼児期と10~15歳の思春期に偏ります。原因も50%が不明で、遺伝は7.9%だけ、それ以外が何らかの脳疾患や損傷です。ただ、色々と他の疾病と絡むものだけに、主な原因がどちらになるのかが、素人にはわかりにくいです。

そして、支援学校で多い「点頭てんかん」や「レノックス症候群」の方が「てんかん」全体では、発症数が少ないそうです。それでも両疾患ともに77~81%が「知的障がいを伴う」のだそう。(TT)

反対に「てんかん」で一番多い「大発作」だけの人は予後が良く、「知的障がいも伴わない」ことがほとんど。また、服薬で発作をコントロールできれば、最終発作から「脳波からてんかん波が消失する」のに2年程かかり、「消失してから」さらに2年間「てんかん波が消失した」ままならば「減薬を」開始し、様子を見ながら「断薬へ」向かいます。最短で5年ぐらいで「服薬なし」にできるそうです。ただし、勝手な「断薬」や「途中の服用中止」「飲み忘れ」があると、なかなか「断薬」できないとか。

過去に、一人だけ「断薬に向かっていた」子はいました。その後は知りません。学校って長くて12年、短い子ならば3年の付き合いですから。

その他にも、ACTH療法ケトン食療法の説明がありました。前者は「発作完全消失30%、減少20%、不変50%といわれている」とあり、後者は「難治性てんかんの60%に効果があったという報告があります」と書かれています。

ただ、「てんかん」全体でも予後は「発作完全消失50%、有効30%、難治15~20%と」いわれていますから、ACTH療法が服薬治療より良いということではないようです。

また「発作型」の方が予後には大きな影響があるようです。

発作型別発作消失率は、大発作80%、小発作70~80%、焦点発作50~60%、ミオクロニー発作60~80%、精神運動発作30~40%、点頭てんかん20%、レノックス症候群20%

あと、よく「相談される疑問」で「てんかん発作から、知的障がいになるのか?」と言うものがあるのですが、本書によれば、これも「点頭てんかん・レノックス症候群」が「知的障がいを伴う」に該当するだけで、多くの他の発作型は「直接関係ない」とのことです。それでも、治療放棄や重責発作の多発などから「脳に障がい」を負う可能性はあるとのこと。

その他にも「てんかんとまちがえやすいけいれん性疾患」などや「日常生活での注意」が書かれているのですが、「脳波にてんかん波があっても、1度も発作がなければ抗てんかん剤を服用しない」や「全身麻酔は主治医に相談」「てんかんは、ほぼ治る」など「へ~」の連続です。

さて、いよいよ第2部です。

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