バルセロナへ～まずはカタルーニャ音楽堂から

朝の空港


ツマです。

朝５時半に“私たちだけ”のためにホテルのレストランをあけてもらい朝食をとり、６時にホテルを出発。今日はマドリッドからバルセロナに（なぜか）国際線飛行機で移動です。機内食が有料のイベリア航空、この日の朝だけはパイナップルジュースとチョコレートの無料サービスをしてくれました。珍しい。
バルセロナのプラット国際空港。工事中でターミナル間の移動が難しく、バッゲージクレームエリアになかなかたどり着けず大変な目に遭いました。トホホ。

バルセロナ、まず観光したのはカタルーニャ音楽堂。

19世紀末に起こったスペインの芸術運動「モデルニスモ(Modernismo)」。スペインにおけるアール・ヌーボー、世紀末様式、新しい芸術・文化運動です。バルセロナでは、カタルーニャ独自の文化を創ろうとする芸術運動となり、特に建築の分野で成果が目立つようです。アントニ・ガウディしか知らなかった私ですが、今回旅行に行ってこの時代の建築家は彼だけじゃないってことがよーく分かりました。

そんなわけでカタルーニャ音楽堂（Palau de la Musica Catalana）。これはドメネク・イ・モンタネル（Domenech i Montaner）の1908年の作品で、モデルニスモ建築の美の極致といわれ、1997年に世界遺産になっています。
ここはオフシーズンでも予約がなかなか取れないガイドツアーを申し込まないと「外観を眺めて終わり」の建物で、
内部はろくに見学できず、
内部の写真も撮れず、
建物周りの道路は細いので外観写真もろくに撮れません。
絶対に中に入るぞ！というオットの気持ちが通じたのか、午後一番のツアーの予約が無事取れ、それまで腹ごしらえをします。


音楽堂内部のバルのピンチョス料理。

ピンチョスは、きれーいな楊枝におしゃれーな食べ物がちょんちょんと刺さっていて、ホホホとおちょぼ口で食べる、パーティとかに最適な料理なのかと思っていましたが、そうではなかったようです。串が刺さっていればピンチョス料理のようです。各種様々なオープンサンドがカウンターに並べてあり、その全ての具とパンに楊枝が刺さっています。
コーヒーもピンチョスもとても美味しく、マドリッドで侘びしい食事をしていた胃が癒された気分です。

ガイドツアーは、まず小ホールに入れられ音楽堂の歴史の映像を見せられます。それによると、カタルーニャに合唱団ができ、その練習場所か発表場所が必要ということからできた建物らしいです。
見終えたら、大人数のグループを二つに分けやっと内部をガイドしてもらえます。
この音楽堂、期待以上というか想定外の素晴らしさでした。モンタネルは花のモチーフをよく使う建築家で、いたるところ花の彫刻、花のモザイクで飾られ、装飾過多なのにごてごてしてるのに、全く嫌な気持ちになりません。多用されたステンドグラスから入る自然光も見事。
不思議な建物です。時代が特定できないようなデザインのため、クラシックからポップスまで何でも演奏できるメインホール（音響設備は見事に埋め込んである）の素晴らしさといったら。…もちろん写真は撮らせてもらえません。ここは本当に楽しかったなあ。できることなら今度はコンサートのチケットを買って夜に入場してみたいものです。


こちらからの外観はいたってシンプル


デコラティブな外観。ツマのデジカメではこれが精一杯。
もっと華やかでもっと愛らしい外観です。


オットではなく、右後ろの柱の花にご注目ください。
この手の花飾りが建物内いたる所にあります。


外の柱も花のモザイク


モザイクをアップ。

さかな家のスペイン旅行（バルセロナ・カタルーニャ音楽堂編）