ことほぎ日記

ことほぎ【寿・言寿・言祝】ことほぐこと。ことばによる祝福。ことぶき。ことほがい。そんな日記になればなあ、と思っています。

大喜びで税金を払う

2013-03-28 | ことほぎインデックス

すがすがしく、きよらかな気持ちになれるので、
松浦弥太郎さんの本を好んで読む。

先日、『40歳のためのこれから術』という本を手にした。

目次を見て
「オールドではなく、ヴィンテージになる」
「背伸びをせずに器を広げる」など
なるほど!と思うような文が並ぶ中、
「大喜びで税金を払う」というびっくりするようなトピックがあり、
大急ぎでそのページを読む。

読むと、松浦さんの知人には
「税金を払うのが嬉しくてしょうがない」という方が多いんだとか。

松浦さんも
「本当の成功は『社会のためになる』と大喜びで税金を払うような
人のところにやってきます」とある。

考えてみると、税金とは収入とセットになっているもので、
働いていた頃には納めていた税金も、納めなくなって2年が過ぎた
(わが家は代表して夫が納めているけれど)。

税金、というと「取られる」とか「奪われる」「根こそぎ持って行かれる」といったような
悪いイメージが付きまとう。

けれど、家庭でも区でも市、県、国家でも運営していくにはお金が必要不可欠。
その必要不可欠なお金を納める側に回ったということは、
考えようによっては、嬉しいことでもある。

以前、障害があるお子さんに
「この子には将来、納税者になってもらいたい」
という親御さんのお話を聞いたことがある。

当たり前のことはない、とよく聞くけれど、
当たり前、ともすれば「避けられるものなら避けたい」とさえ思うような納税も
出来ない人がいる。

私は納税が出来る環境にいて、こうしてよい本を読んだのだから、
これからは大喜びで税金を払おう、と思う。
まずは、税金を払えるように収入を得るところから始めないといけないけれど。

昨年8月に選挙権を得た。
今度は納税者になり、社会に対して、
自分の与えられた役割をきちんと果たしていきたい、と思う。

 

40歳のためのこれから術 幸せな人生をていねいに歩むために
クリエーター情報なし
PHP研究所

切なくなる本

2013-03-24 | ことほぎインデックス

『ハンサラン 愛する人々』 深沢潮著 新潮社刊

ハンサラン
日本語に訳すのなら、「一つの愛」といったところ。

在日韓国・朝鮮人はお見合いで結婚する人も多い。
お見合いを斡旋する「お見合いおばさん」と
在日の結婚にまつわるいろいろな話が短編集となって出ている。

まるで、いとこのお兄ちゃん、お姉ちゃん、知ってるオッパ(お兄ちゃん)、オンニ(お姉ちゃん)の話みたい。

私も分かる!と大きくうなずくようなリアルな表現があったり、
日本人でもない、韓国にいる韓国人とも違う、
在日の揺れる心を丁寧に、詳細に、リアルに描いている1冊。

在日でない人が読んでも、十分に楽しめる1冊だと思うけれど、
在日が読んだら、まるで自分の気持ちを代弁している、と思うこと請け合い。

20代以降の在日と、日本人と、結婚を考えている、
もしくは結婚している男女には特にオススメ。

 

ハンサラン 愛する人びと
クリエーター情報なし
新潮社

オススメの1冊

2011-05-30 | ことほぎインデックス

私はたくさんの本を読む。
そして、1度読んだ本は滅多にもう一度手に取らない。

なので、本を購入することはあまりなく、
もっぱら図書館を利用している。

そんな私が図書館でたびたび借り、「買ってもいいかな」と思うのが
松浦弥太郎さんの本だ。

松浦さんは現在、「暮しの手帖」の編集長をされている。

松浦さんの本は出るたびに読んでいる。
おだやかで、丁寧で、真摯。

自分もこんな文章が書けたら、と思いながら読む。

 

 

あたらしいあたりまえ。
クリエーター情報なし
PHP研究所

子ども、子ども、子ども

2011-05-28 | ことほぎインデックス

夫から「すっごくかわいい女の子の写真集があるんだよ」と
教えてもらった。

「どうやったらあんな風に育てられるんだろう?」
「とにかく、すっごくかわいんだよ」

ははーん、夫がこういうのは、
アイドルっぽい感じではなく、素朴な、野の花のような
女の子だな、と察しがつく。

見てみると、本当にかわいい。
私も娘がこんな風に育ってくれたらいいな、と思う。

野に咲く花のように。

 

 

未来ちゃん
川島小鳥
ナナロク社

「若くなる」ということ

2010-10-29 | ことほぎインデックス
白洲正子さんの本に
美しくなるにつれて若くなる」というのがある。

その時は「へえ、そうかしら?」なんて思いながら
読んでいた20代の私。

「車輪の下」などでおなじみのヘルマン・ヘッセの著作には
人は成熟するにつれて若くなる」というのがある。


???

若くなる。

そもそも、「若い」ってどういう意味だったっけ?と思い
辞書を引いてみても

①生まれてから年月を経ることが少ない。
②草木などが生い出てから、まだ久しくない。
③見えはじめてから多くの時を経ない。
④子どもっぽい。あどけない。
⑤未熟である。幼稚である。
⑥元気あふれる年頃だ。青年期である。
⑦活気にあふれている。血気盛んである。
⑧年齢が下である。
⑨数が小さい(以上、広辞苑より)。

とあり、強いて言えば⑥か⑦かしら?という感じ。

私の中で白洲正子さんやヘルマン・ヘッセのいう「若くなる」は
何となく「身軽になる」とか「すっきりする」といったイメージ。

そう思っていたら、サムエル・ウルマンも同じようなことを
言っていたんじゃなかったっけ?と思い出す。


=====

青春とは人生の一時期のことではなく心のあり方のことだ。
若くあるためには、創造力・強い意志・情熱・勇気が必要であり、
安易(やすき)に就こうとする心を叱咤する冒険への希求がなければならない。
人間は年齢(とし)を重ねた時老いるのではない。
理想をなくした時老いるのである。
(ウィキペディア 「サムエル・ウルマン」の項より
全文掲載されている詩「青春」の最初の4行抜粋)

=====


特段「アンチエイジング」とか、見た目の若さにこだわっている
つもりはないし、抵抗はしたいものの、
注射したり、手術したりして年齢や引力に逆らうつもりはない
(今のところ)。

それよりも、白洲正子さんやヘルマン・ヘッセ、
サムエル・ウルマンがいうようなそんな「若さ」がほしいなあ。

そんな意味で、「フォーエバー21」な私でいたいなあ、と思う。

上機嫌の人

2010-10-25 | ことほぎインデックス
内田樹さん、という方がいる。
私がここで説明しなくとも、著名な思想家で
たくさんの本を出され、そのどれもが書店で平積みになっている。

私はお名前を書店や新聞、雑誌などで見たことはあるけれども、
中身を読んでみるまでには至らず、
「内田樹」という名前だけは知っている、という状態が
数年続いていた。

そんな中、先日行ったワークショップで内田樹さんに対する言及があり、
タツルペーパー」なるものの存在を知った。

いつもご機嫌でいる理由、というのがそこには書かれていて、
ぜひともあやかりたい私は著書も読んだことがないのに、
この「タツルペーパー」を読んでみた。

困窮しているからこそにこにこ、ねえ。
笑うしかないから笑う、ねえ。
ニコニコしていると体が自由に使える、ねえ。

ほほぅ、とかへぇ、と思いながら読んでみた。


歩いたり、笑ったり、ニコニコしたり、いいことに思いを馳せたり。

お金もかからず、簡単に出来そうなことは私も大好き。
何度もやってみては挫折しているけれど、
ワークショップのご縁で内田樹さんのことを深く知り、
タツルペーパーで興味を持ち、早速図書館で本も数冊予約してみた。


まだまだ修行が足らず、凹んだり、時に泣いたり、
怒ったりすることも多い私だけれど、
内田さんの真似をしたり、家族の真似をしたりしながら、
今日も1日上機嫌でいよう、
これから先もずっと上機嫌でいよう、と心に決める。

一人じゃないって・・・

2010-09-12 | ことほぎインデックス

この間、古書店へ立ち寄り、勝間和代さんの
「やればできる」という本を買った。

ワンコインで買える、という手軽さもあって、久し振りに本を買ってしまった
(乱読、多読なので本を買っていては追いつかず、
もっぱら図書館を愛用)。

まだ最後まで読んだわけではないけれど、
読んでいて「いいなあ」と思い、共感したのが
彼女の中の歯車がうまく回り始めたきっかけについての記述。

それが
「自分ひとりでやろうと思わず、周りを巻き込む」ということ。

自分ひとりがノウハウを学ぶ、ひとりじめする、
自分ひとりでやってみる、
そうやっていた勝間さんはやってもやってもなかなか
思うように行かなかったのだとか。

ところが、ネットでワーキングマザーのサイトを作ったり、
少子化の問題、
働く女性が働きやすい、子育てしやすい社会にしようよ!という訴えを
倦まず弛まず続けていくことで、今は政府の委員にも選ばれ、
意見を述べる立場にあるんだとか。

学歴も職歴もまったく違うけれど、
「周りを巻き込む」ことや
「自分だけよくなってもしょうがない」
「みんなでよくなりたい、よくなろう」と思う気持ちは私も一緒。

=====

今、とあるワークショップに隔週で参加していて、
今日も参加してきた。

講師の方の講義は何度か受けたのだけれど、
何度聞いても「いいなあ」「すばらしいなあ」と思う。

私の発表を覚えてくださったこと、
褒めてくださったことも大きいのだけれど、
何よりとっても親切で、丁寧で、拒絶しないこと。

ある方からは「そういうのもあるね」という
褒めているんだか、貶されているんだか分からない雰囲気で言われた私の企画も
その講師の方は「いいんじゃない、僕は好き」と肯定してくださり、
いろいろな生徒の質問にじっくり丁寧に親身に答える。

だから、順番待ちをしていてもなかなか私の番は訪れず、
時間切れになってしまった。

それでもいやな顔せず、時間切れの中分かりやすく
褒め言葉も交えつつ、きちんと質問に答えてくださった。

=====

勝間さんもその講師の方も、フトコロが広い。視野が広い。視線が高い。


=====

いいなあ、いいなあ。
勝間さんの本を読みながら、ワークショップの準備をしながら
私は私で人を巻き込み、みんなでよりよくなる方法を考える。


人とモノを自由に選ぶ

2010-08-30 | ことほぎインデックス

吉原珠央さんの「人とモノを自由に選べるようになる本」という本を読んだ。
吉原さんの1作目の著書もよかったのと、
この本の題名が気になったので手にとってみた。

モノはともかく「人を自由に選ぶ」って少し不遜では?などと思ったけれど、
そんなことはまったくなく、むしろ経歴から見る限り、
順風満帆にここまでこられたようなのに、
すごく腰が低く、
「駕籠に乗る人 担ぐ人 そのまたわらじを作る人」ということわざを例に出し、
自分がどれだけ多くの人に支えられているか、ということが書かれていた。

高校生くらいの頃、両親に
「自分ひとりで大きくなったつもりでいるんじゃありません!」と
よく叱られた。
今、思えば本当にそう。

私の周りで育児をしている人を見ても、24時間付きっ切りで
授乳し、おむつを換え、服を着替えさせ、入浴させ、
そんなこんなで1日などあっという間に終わってしまうそうだ。

今は、大抵のことは自分ひとりでできるようになったけれど、
それでも「駕籠に乗る人~」のことわざのように、
職場1つ行くにしても、バスに乗り、電車に乗り、
いろんな人の手を借りながら職場にたどり着き、
職場でも、いろいろな人に助けられ、教えられ、支えられて1日の仕事を終える。

夫が口癖のように「当たり前ってことはないんだよ」という。

最初こそ「そうかしら?」なんて思ったけれど、
今はつくづくそう思う。

両親に教えてもらったけれど、うまく飲み込めなかったこと、
反発や反抗で、素直に聞き入れられなかったことを
夫や本を通じて、またちゃんと教わる機会もこうしてめぐってくる。

まだ、たった30年とそこらだけれど、
人生って面白い、学ぶべきことって山ほどあるなあ、と
にっこり微笑む吉原さんの写真を見ながら改めて思う。


祝の島

2010-06-28 | ことほぎインデックス
昨日「祝の島」という映画を見てきた。

山口県上関町祝島と、その海を挟んで反対側にある
原発予定地に関するお話。

祝島に生きる人たちの何気ない日常を通して
原発に反対する人たちの理由を追っていた映画。

4年に1度の盛大なお祭りがあったり、
入学式に町の人が多く正装して参列したり、
ご近所の人が同じコタツでゴロンとしていたり。

そんな日々の祝島の人の様子を通じて、
なぜ彼ら、彼女らが原発を反対しているのか、ということも
徐々に、徐々に見えてきた。

何気ない日常を通じて、反対派の女性の方が
「結局は反対派も賛成派も思うところは同じ。
先々のこと、子や孫、この島のことを思って賛成する人がいて、
反対する人もいる」という発言が印象に残った。

私自身は電気の便利さを享受し、こうしてPCも使い、
テレビを見、調理も電気をしようしている。

私が祝島の人だったら、どうだろうか?
私は今ここにいて、反対する? 賛成する? と
自分の胸に何度も問いただしながら、見た。

沖縄の基地の問題も同じように、みんなが
「他人事」から少しでも「自分事」に変えていくことが、
問題を解決したり、少しでも変化させていていくきっかけになるのでは、と思う。

そして、この映画はその役割を十分に担っている、と思う。

素敵な映画の紹介

2010-06-21 | ことほぎインデックス
友人からお手紙が届く。
祝の島」という映画のチラシが入っていた。


これを送ってくれた友人のことが大好きだし、
その友人が薦めてくれるものだったら、信頼できる。
ぜひ見てみよう、と思った映画。


「節約、節約」といっていて、なかなか映画館で映画を見なくなった。
結婚してから夫とお金を払って見た映画は
マイケル・ジャクソンの「This is it」くらい。
後は試写会で見たり、ハードディスクに録画しておいたものを見たり。


でも、たまには映画を撮った方や映画に写っている人々や
たくさんの美しい環境のためにも、お金を払って見てもいいかな、と思う。


チラシを見たら、知人の娘さんが製作スタッフとして関わっていた。
世の中狭いなあ、となぜかほくそ笑む。

いい表現を学ぶ

2010-06-08 | ことほぎインデックス

一度は泊まりたい有名宿 覆面訪問記』という本を読んだ。
1泊10万円以上のお高級な宿から、1泊1万円以下のお宿まで、
バラエティに富んだ宿が載っていて、とても面白く読むことが出来た。

「覆面訪問記」とあるので、どれだけ過激に書いてあるのか?と思いきや
著者の人柄が表れているのか、読んでいていやな表現は一切ない。

100部屋以上あり、カラオケがあったり、
宿の従業員の方が太鼓を叩いてくれるような宿は
●静かな環境でのんびりしたい人
●あちこち食べ歩いている食通の人は行ってはだめ とか

上限でも1万円台の素朴な感じのお宿では
●旅館で殿様気分を味わいたい人は行ってはだめ
●化学調味料嫌いの人は宿にあわせる覚悟が必要
 何しろ安いのだから

など、常に著者が「肯定的」に物事を捉えていてとても気持ちがよかった。

私が考える覆面訪問記、というものは
あら探しをしたり、覆面であることをいいことにやりたい放題、という印象だったけれど、
読後感が想像以上にすがすがしく、旅館ガイドはこれ1冊あればいい、と思えるほど。

=====

夫がこんなことを言っていた。

「どんな人だって『自分はいいことをしている』『自分はいい』と思っているのだから
あとはこちらが合わせて、胸に飛び込んでいくしかないんだよ」と。

確かに、どんな人だって自分が「正しい」とか「いいはず」と思いながら
行動し、振舞っているのだ。

人間だって、宿だって、どんなものだって、万人向け、というものはない。
誰かに向けられて、誰かにとってはパーフェクトなもの。

「苦手・・・」と思う人には積極的には関わらないようになってしまう私だけれど
この訪問記のように、いいところを見て、
関わり方を変えていこう、と思うようになった。


=====

この「一度は泊まりたい有名宿 覆面訪問記」は
「自遊人」という雑誌に掲載されていたものをまとめたものらしい。

著者である岩佐十良さんは、雑誌で薦めていることを
自分たちがまず実践しなくてはならない、と
東京にあったオフィスを新潟県の魚沼へ移し、
畑を耕したり、スタッフにも化学調味料禁止令を出したり、
とても面白く素敵な方。

その方が★をつけている本なので、まるでセレクトショップみたいに
すでに選ばれた宿が掲載されていて、とっても面白く読むことが出来た。
いつもは眺めるだけで終わる、この手の本だけれど、
これはしばらく活用しそう・・・。


高峰秀子さんのこと

2010-05-10 | ことほぎインデックス
高峰秀子さんという女優さんがいる。
引退されたので「いた」というべきか。

高峰さんを「かあちゃん」と慕うライターの方が書いた本を読んだ。
「高峰秀子の流儀」という本。

以前にも高峰さんご自身が書いた「私の渡世日記」「コットンが好き」などを読んできたけれど、
大変すがすがしく、気持ちの良い、潔い方、という印象。

そういった私の持った印象は、この本を読んで「やっぱり!」に変わった。

今よりももっと「芸能人」「女優」というものが雲の上だった存在。
実の親と別れ、養母に育てられた複雑な環境。
10代から養母や親戚10人以上の生活を彼女一人でまかなっていたこと。


そんな中で高峰さんはえばるわけでも、捻じ曲がるわけでも、屈折するわけでもなく
実に正々堂々、すがすがしく、こざっぱりと生活している。

誰しも顔を見れば生き様が表れている、とよく言うけれど
現在85歳の高峰さんの立ち姿、お顔を拝見するだけでも
そのすがすがしさ、今までの生活、生きてきた様子などが伺える気がする。


容姿というのは、その人の見てきたこと、やってきたことから培われるのだ、と
改めて思う。


女優の高峰秀子さんを知っている方にも知らない方にもオススメの1冊。
一読をオススメします。

11歳から教わる

2010-05-08 | ことほぎインデックス

昨日「11歳のバフェットが教えてくれる経済の授業」という本を読んだ。

バフェットという人物は1930年生まれの資本家で、
「投資の神様」と言われている方らしい。
私は彼のことは名前くらいは知っていたけれど、本として読むのは初めてのこと。
これがびっくりすることばかりで、とても勉強になった。

私は曲がりなりにも経営情報学部、というところを卒業しているのに、
経済とかお金のこととなると、とんと疎い。

幸か不幸か、大きくなるまでお金にあまり関心がなかったことが大きいかも。

この本を読むと、バフェット(ウォーレン・バフェット)が小さい頃からお金に関心を持ち、
アルバイトしたお金で体重計を買い(当時はどこの家庭にもあったわけではないらしい)
それで体重を計ってもらいお金を稼ぎ、儲かったら2代目を購入したり
壊れたピンボールマシンを直して、理髪店に置かせてもらい
ゲームの収入は理髪店と折半する、といったことを10代ですでにやっている。

そうやって種となるお金を稼ぎ、株を購入したり、新聞配達をする際の
自転車代を「経費」として、確定申告をしたり、と本当に頭が下がる。

それを読んで思ったことはいろいろあったのだけれど
どんなことでも「関心を持つ」「愛情を持つ」とそれは寄ってくるのだ!と改めて思う。


私は「筆まめ」とか「まめ」と人に言われることが多いけれど、
それは人間に関して関心を持っているから。

だから、お手紙を書いたり、連絡したりすることは全然苦ではない。
だから、「仲良くなりたい」と思う方がいれば自分から連絡先を伝えたり、
連絡したり、そういうこともよくする。

そういう、私が人間関係に傾ける情熱をお金に限らず他にも傾ければ、
私の周りに素敵な知人、友人がたくさんいるように、
素敵なものがいろいろ集まって来るんだ、きっと!と開眼する。


最近の目標は「丁寧に」ということ。

丁寧に、もっと日常のいろいろなことに関心を傾け、
たくさんの素敵なものに囲まれよう、と土曜日の朝、思う。


変わることさえ出来れば

2010-04-16 | ことほぎインデックス

福岡県に鞍手総合医学社という出版社がある。

そこから出ている
続・失感情症の時代を生きる
心療内科産業医が語るストレス解体術 
明日から幸せになるための処方箋
」(熊井三治著)という本の広告を新聞で見た。

すごくいい文章だったので、ここでご紹介
(少し長いです)。

現在の大不況の原因は構造的なものですが、
実際は私たちの心の感情力の衰退が原因なのです。
人は支え合い信頼しあって生きるという、
ソフト面の心の回復なくして真の経済発展と幸福はあり得ません。

しかし、誰もがどんな困難においても、
本当はどうしたら良いかを知っているのです。
ただ変わらないだけなのです。

変わることさえ出来れば明日からでも幸せになることが出来るのです。

と結ばれていた。



お掃除、英語、ダイエット、仕事術、整理術。
それに関する本をどれだけ読んでも、実行に移さなくては何も変わらない。
今までのままの行動では、今までのままの結果しか得られない。


変わること・・・。
私は自分の中の何を変えられるかな。

まずは変えなくていい部分と変えた方がいい部分を考えることから
始めてみよう、と思う。


最大幸福

2010-04-11 | ことほぎインデックス
2月の新聞に本多静六さんに関する記事が載っていた。

「私の体験によれば、人生の最大幸福は、
家庭生活の円満と職業の道楽化にある」と。

本多静六さんは、公園の父と呼ばれる方で、
東大教授であり、日比谷公園など多数の公園の設計をし、
また巨万の富を持つ富豪であり、それを奨学金などで寄付したことでも有名な方。
私の財産告白」という著書もあるほど。

そんな彼がいう言葉だもの。
耳を傾けるほかはない。

人生の最大の幸福は「家庭の円満」と「職業の道楽化」。

本多さん曰く、経済的に自立すると、仕事がお金のためでなくなり、
いよいよ面白く、人一倍働ける。これが「職業の道楽化」とのこと。
私たちはまだ経済的に自立
(本田さん曰く、貯金利子や家賃収入でお金がお金を生み
働かずして収入を得ること)してはいないけれど、
少なくとも、楽しみながら仕事をしている。
まだまだ道楽とまでは行かずとも、楽しみであることは確か。

また、家庭の円満・・・。
必ずしも日々円満とはいかないけれど、
結婚してそろそろ3年。少しずつ相手のことが分かり、
夫を尊重し、大切に思い、一緒にいること、お互い頑張っていること、
いろいろなことに感謝の気持ちを持つようになったことは確か。


家庭が円満で、職業が道楽になってしまったら、
本当に無敵だろうな。

まずは、家庭の円満から始めてみよう。
そう思いながら、掃除をしたり、ピザの生地をこねたりする。
今日も、楽しく、幸せ。