10万光年+α

子供の頃からの夢を叶えるべく始めた天体観測・・・

一眼レフ IRカットフィルター除去改造

2013-12-06 12:00:44 | 機材

ついに私もIRカットフィルターの除去に踏み切りました。
といっても、自分では到底できないので、業者におまかせですが・・・

IRカットフィルター除去について簡単にまとめます。(ネットからの受け売りですが)

通常、デジカメには「IRカットフィルター」と呼ばれるフィルタが付いています。つまり、低周波の光をカットするためのフィルタで、赤外線などをカットしているようです。この状態で通常の撮影はうまくいくように作られていますが、天体撮影、特に散光星雲の場合、ちょっと都合が悪いのです。散光星雲は赤外域の光を出すものが多いので、これがカットされるとダイナミックな写真が撮れません。特に、北アメリカ星雲やバラ星雲は多分写らないのではないでしょうか。
それで、その赤外カットフィルターを除去してやることで、淡く可視領域外の光も捉えよう、というのがIRカットフィルターを除去する理由なのだと思います。

 

ただ、精密機器の心臓部をいじることになるので、自分でやる自信はありません。(もちろん自分でされている方も沢山居ますが)
失敗したら泣くに泣けないので、経験豊かな業者に任せることにしました。

しかし、この改造サービス、結構お高い・・・何件か調べましたが、だいたい4~5万円ぐらいします。今現在、EOS Kiss X4のボディ価格は45000円ほどですので、改造代で新しいカメラが買えてしまいます。

それで、調べた中で比較的安かったスターショップにお願いしました。
ちょっと分かりにくいのですが、改造ページはこちらです。 

改造には大きく分けて2種類あって、「フィルターレス改造」は18000円、クリアフィルター改造は29800円となっています。違いですが、フィルターレスの方は、IRカットフィルターを完全に除去するだけのサービスで、フィルター分の厚みが無くなるのでオートフォーカスが効かなくなります。クリアフィルター改造は、除去したフィルターの代わりにクリアフィルターを付けてもらえるので、オートフォーカスが効きます。

それで、上の写真ですが、左が通常の見え方、右がIRカットフィルターを除去したEOS Kiss X4で撮影した植物です。なぜこのような色味になるのかはよく分かりませんが、植物もほとんど赤っぽく写ります。ただ、不思議なのは背景に飾っている「絵」の緑はそのまま残っているんですね。生きた植物は赤外線を出しているので赤く写り、絵に描いた植物は赤外線を出さないので、そのまま緑に写るという事でしょうか。

以下、改造したEOS Kiss X4と取り除かれたIRカットフィルターです。
今現在、メインのカメラはSONY αNEX-6ですので、このX4は天体撮影専用という事になります。 

今、首痛のため、なかなか観測に出られませんが、できれば年内に一度出かけたいところです。


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