日々・from an architect

歩き、撮り、読み、創り、聴き、飲み、食い、語り合い、考えたことを書き留めてみます。

桜散る仙台で(1)

2017-04-28 10:59:52 | 東北考

咲き誇った染井吉野の花散り、八重(桜)が俺様の方が偉いのだぞ!と満開。でも何やら一人ぼっちで見向きもされず、隣の大樹、緑葉になった染井吉野が大欠伸をしている。

ところで先週(4月21日)の仙台。新幹線やまびこ53号から望む光景。仙台に近づくと、遠くの山並みは雪景色、車窓から飛んで逝く桜花はここを先途と満々 開。2時間があっという間に過ぎて仙台駅へ。例年の、3.11の跡地をただ見るための閖上と女川。今年も写真家小岩勉さんの車に乗せてもらい、森一郎東北大教授と共にその地を訪ねた。

閖上の一画に仮設の店舗が建っていて、家族連れの住民で結構賑わっている。とは言え、この周辺にはほとんど家屋なし。昨年とさほど変わっていない。さて、取り囲んだ子供連れの人々を対象に、セリが始まった。300円とか500円,1000 円程度の魚や野菜などだけど、売店より2割ほど安い。皆、楽しそうだ。僕は、コンロで炭焼きをした魚を取得して頬張る。焼きたてなのでそれはそれは! 旨い。

その後、盟友とも言える建築家針生承一さんの建てた名取市斎場を訪ねてひっそりと溜息をつき、今年も高砂神社へ。参拝して日和山へ。この閖上の一帯、津波で傷んだこの地の改修のために盛土がなされたり、通路(道路)にはロープが張ってあって紆余曲折。前日の雨直後だったせいか、あちこちに大きな水溜りが散在していて、サテこれからどうなっていくのかと3人で首をかしげた。

 



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