日々・from an architect

歩き、撮り、読み、創り、聴き、飲み、食い、語り合い、考えたことを書き留めてみます。

沖縄の平和 日本の平和 映画「GAMA―月桃の花」& 海勢頭豊コンサート

2015-12-14 16:27:20 | 日々・音楽・BOOK

コンサートのタイトルは「沖縄の平和 日本の平和」
沖縄の音楽家、海勢頭豊さんから案内が届いて出かけ、子女愛さんとのコンサートを聴くつもりだったのに、意識していなかった映画を見ることになった。僕も僕自身と十数年前に亡くなった大正の初めに生まれた母の、戦後の苦闘を振り返ることにもなった。

映画「GAMA―月桃の花」は、沖縄戦終結50週年を祈念して1996年に作られ;文部省選定とされた映画である。
20年を経ても(あまりにも)生々しく感じ取れる沖縄戦のフイルムを組み込んで構成され、何度も沖縄を訪ね、普天間基地が望める丘陵地に掘られたGAMAを思い起こし、観ているのが辛くなる。同時に、人を殺す戦争というものは、そういうものだとわかっていても、心のどこからか怒りが込み上げてもくる。赤紙で召集された父の、フィリピン・モンタルバンでの死がどこかで渦巻いてきた。

東京中央線、高円寺駅の近くに建つ「座・高円寺(建築家伊藤豊雄の設計)」で上映された。製作・音楽は海勢頭豊。主催したのは「藤原書店」である。

「1945年―夏、沖縄。洞窟(ガマ)の前には、まだ散りかねている 白い月桃の花があった……」

沖縄の建築家根路銘安史さんが中心となって、この地の建築士事務所協会が主催する「聖クララ教会」で毎年行われてきたコンサートは、海勢頭豊さんの子女バイオリニスト愛さんが中心となってメンバー構成をしてきたが、来年の2月、10回目を迎える。僕はこの数年招聘されてコンサートの前にあいさつをさせてもらってきた。この教会のDOCOMOMO100選の選定に関与したからだ。

それはさておき、愛さんのバイオリンが支えながら海勢頭豊さんのギターを片手の歌の声は、穏やかで、そしてメリハリがきいていて、聴いている僕の心に食い込んできた。

<写真 ロビーでの海勢頭豊さん>


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