一期一会 〜Pen and message.〜

哲学、想いを発信している、吉宗史博のブログです。

いとこの来神

2008-12-09 | Pen and message.
身内の話で恐縮ですが。
日曜日の開店直後、いとこ家族が来店しました。
整形外科医である彼は、大阪での学会の後、家族で六甲アイランドのホテルに泊まっていました。
前日にル・ボナーさんに現れたという情報は、I先生より寄せられていて、てっきりその後こちらに来ると思っていましたので、不思議に思っていたのでした。
今春先、伯母(いとこの母親)の葬儀で顔を合わしていましたが、それ以前は11年以上会っていませんでしたので、ゆっくり話したのは久し振りでした。
お互い交換したままになっていた緑のオプティマを返しました。
いとこも立派な大人になって、〜ちゃんと呼びかけるのは少しおかしな感じがしましたが、癖になっていて自然に呼んでしまいます。
お姉さんのお土産のモンテグラッパミクラの赤を選んで、一旦子供たちを遊ばせるために南京町に出掛けていきました。
彼の置いていったル・ボナーのペンケースの中には、自分で東京で買ったオプティマ、彼の合格祝いに私の父が送ったプロフィット、私の母が使っていて、母の死後伯母の元に行き、伯母が亡くなって彼のものになった70年代の149の3本が入っていました。
どのペンも使い込まれていて、彼の素朴な人柄が感じられましたし、磨り減ったイリジュウムには彼の努力が表れていました。
戻ってきて、自分の万年筆を選びましたが、前もってメールで打ち合わせしていた通り、M800デモンストレーターを選びました。
透明のボディと各パーツ名の表示が、清潔な医療機器のようで、医者が使う万年筆としてこれ以上ピッタリのものはないと思えました。
長野でも万年筆は買えるでしょうし、東京や名古屋の都会の方がずっと近いし、行く機会も多いと思いますが、わざわざ神戸の私の店で万年筆を買ってくれたことがとても嬉しく思いましたし、家族を気遣う立派になった彼の姿を誇らしく思いました。
コメント (2) | トラックバック (0) | goo

カランダッシュエクリドールコレクションアンモナイト

2008-09-19 | Pen and message.

筆記具の中には全く変わらない歴史のある、そして定番的な存在になっているものがあります。
それらにはそれを使っている人の主張や人柄を代弁してくれる、独特の雰囲気、存在感があり、良い筆記具にはそのようなものが備わっていると常々思っています。
万年筆で言えば、モンブラン149、146、ペリカンM800,M400,ラミー2000、アウロラオプティマなどがそうですが、ボールペン、ペンシルにおいてはそのような存在のものが少ないのかもしれません。
カランダッシュエクリドールシリーズは、モンブラン164、クロスセンチュリークラシックなどと並ぶボールペンの数少ない定番のひとつです。
この手のペンが太軸に少しずつ移行していく中にあって、これらのペンは細めの軸にこだわり、特にエクリドールは鉛筆という筆記具の基本サイズを忠実に守り続けている貴重な存在です。
エクリドール愛用者の多くがその特長として挙げるのがボールペン芯“ゴリアット”のフィーリングの良さです。
他社のものを凌ぐ滑らかさとインクの着きの良さを誇り、カランダッシュは特にこの芯の性能に自信を持っていて、販売員向けのマニュアルなどではこの芯の良さをアピールするように指示されていました。
そんなエクリドールコレクションで、廃版になっていたアンモナイトが数量限定で復刻されました。アンモナイトは、他のエクリドールがコーティング仕上げの銀張りになっているのに対して、コーティングされていないスターリングシルバーのボディを採用しています。
コーティングされていない純銀のボディは、放っておくと当然黒ずんできますが、使い込むと永遠の輝きを約束されたコーティング仕上げにはない味わいが出てきます。それは好みの分かれるところかもしれませんが、革のエイジングや、木軸の艶などと同じように、銀の使い込んだ風合いは愛着をさらに強くさせてくれる、使う喜びを満足させてくれるものだと思います。
そんなスターリングシルバーボディのアンモナイトの滑らかな書き味のボールペンと精度に定評のある0.7mm芯のペンシルが数量限定で復刻され、10月中旬に発売予定になっています。
ただいま予約受付中です。
アンモナイトボールペンhttps://www.p-n-m.net/contents/products/BP0043.html
アンモナイトペンシルhttps://www.p-n-m.net/contents/products/SP0005.html

 

コメント (4) | トラックバック (0) | goo

ル・ボナーのペンケース

2008-02-26 | Pen and message.
使っていて楽しいと思えるペンケースに出会ったのは初めてで、今まで長く使えるということをペンケースに感じたことがありませんでした。ル・ボナーのペンケースはさすが鞄職人の作だけあり、長く使えるだけの頑丈さと質感の良さ、ペンを保護して取り出すという実用性を十分に兼ね備えたものだと使い出して、3ヶ月ほど経ちますが感じています。使っているうちに革もこすれて光沢を持ち、これから更に使い込むとどんな表情になっていくのか楽しみです。私はペリカンM800、ファーバーカステル伯爵、アウロラオプティマを入れていますが、149やM1000も入ります。当店によく来てくださるお客様はすでにお持ちの方が多く皆様楽しんで使ってくださっています、まだお持ちでない方はぜひ使ってみてください。 https://www.p-n-m.net/contents/products/category5.html
コメント (6) | トラックバック (0) | goo

M1000考

2008-01-31 | Pen and message.
ペリカンのM1000はモンブラン149と並ぶオーバーサイズの万年筆の名作として、多くの人の憧れの万年筆だと思います。
実用性を突き詰めたM800に対して、M1000の余裕はただの万年筆という筆記具を超えた存在感と官能的な書き味を持っているところです。
それは実用ペンを定番ラインにしているペリカンの中にあって、とても異質な存在です。
M1000の最大の特長は大きなペン先による柔らかい書き味です。
その柔らかい書き味は、豊かなインク量にも助けられていますが、とても気持ちよく、このペンを使い出してしまうと、他のペンに持ち替えた時、そのフィーリングの乏しさに物足りなさを感じてしまうほどです。

ペリカンM1000で書くという嗜好。そんな感じがします。
コメント (4) | トラックバック (0) | goo

いつかは・・・。

2007-11-02 | In My Life
皆さんはご自分が何か目標を達成した時に買おうと思っている万年筆はありますか?
昭和の時代のある車の宣伝の「いつかはク○○ン」みたいで少し照れくさい話ですが、私にはあります。
あまり人には言ったことはありませんし、自分の立場を考えるとあまり口外しない方がいいのかと思っていました。
会社を辞めて自由に使えるお金は増えましたが、買えるお金があるから買うのではなく、目標を達成した時に静かにその万年筆を買おうと思っています。
それが149です。
意外に思う人もいるでしょうし、私の知っているお客様のほとんどがお持ちです。私も何度も書いたことがあり、家にあったこともありましたが、まだ自分のものとして所有したことがありません。
149が全ての万年筆より優れているとは思いませんし、自分にとって必要なものなのかも分かりません。皆さんにとってはそれほどの存在のペンではないのかもしれません。
しかし、万年筆を仕事にするようになった時、自分がそのペンを手にできるタイミングが来るまで、心の隅に置いておこうと思いました。
それまでに何本かのペンを自分のものにすると思いますが、私が149を手にできるのはまだ先のことのように思っています。
それまで149が今のままでいてくれたら、と思っています。
コメント (4) | トラックバック (0) | goo