一期一会 ~万年筆店店主のブログ~

哲学、想いを発信している、Pen and message.店主吉宗史博のブログです。

千利休3 利休の最期

2005-12-21 | 万年筆
利休の最期は豊臣秀吉の怒りをかっての切腹でした。
その理由は天皇も秀吉も参る大徳寺山門上に自分の像を立てさせたからだとか、茶器などの売買で不当に高い値段を付けたからだとか言われていますが、これらの罪状のこじつけは天下一の偉大な茶頭にして大名たちの人望も厚かった利休のことを煙たく思っていた秀吉の側近たち、石田光成たちの企てが大いに働いていたようです。
秀吉は利休を茶頭を超えたブレーンとして信じていましたし、利休もこれに応えようと秀吉の横暴な行為にも怒りを表すことなく、耐えて仕えてきました。政治的な助言も秀吉に求められれば、利休なりの意見を言ってきました。
石田光成たちの讒言を聞き入れた秀吉は利休に切腹を命じます。
利休が命乞いをしていれば秀吉は許したのではないかと言われていますし、北政所、大政所、前田利家、細川忠興など秀吉の側近の中でも特に力のある人たちの助命運動や命乞いをするように利休を説得の働きかけがありましたが、利休は応じず切腹してしまいました。
雷鳴が轟き、雹が降るという大荒れの天気だったそうです。
きっと利休は茶の湯のセンスにおいて心の中で見下していた秀吉に平伏して従ってきた自分が嫌になったのだと思いました。
そして秀吉の今までの不条理な行いへの抗議もあったのでしょう。
最期に切腹することで、利休は何よりも大切な”誇り”を守ったのです。
自分の誇りを守るということは勇気が要り、エネルギーの要ることですが、大きな力に逆らって誇りを守った利休の潔い最期に、死ぬまでその茶の湯の精神を貫徹した姿を感じます。
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2 コメント

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千利休について (二人静)
2005-12-22 00:48:19
初めまして。千利休、持っていたイメージとかなり違いました。恋愛についても最期についても。ただ、切腹という方法がその当時武士にしか与えられない栄誉(?)だと聞きました。本当なら打ち首になるはずの身分だと..。秀吉も分かっていながら止めるに止められなくなっていたのかもしれませんね。誰かに止めて欲しい、できるなら利休に命乞いして欲しいと願っていたのではないでしょうか。そして利休が自害を決断したことを認めた妻もすごいと思いました。私なら、愛した男を名誉のために死なせる事ができるだろうか、と考えずにはいられませんでした。今の世の中、実際に死ぬことと名誉のために何かと決別することは似ているのかもしれませんね。

 ブログ、いつも楽しみに拝見しています。これからも頑張って下さい。
千利休について (Pen and message)
2005-12-22 01:29:07
二人静さん

ありがとうございます。

名誉とか誇りを守るというのは、人間としてすごく大切なことだと思っています。

現実的ではないと言われる方も中にはおられるかもしれませんが、でも私なら誇りを守りたいし、そのために決別しなければいけないものがあるのならそうしようと思っています。

それはあなたの言われるように、腹を切るということと同じですね。

どんな人でも、もっと大きな力の誰かに動かされている世の中ですが、お互いに自分らしさは持ち続けていたいですね。

きっとあなたの愛する人が誇りを守ろうとしているときにあなたなら優しく見守ることができると思います。

これからもよろしくお願いします。

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