股間の解放記

普通の社会人PEKOの、日々思うことをつづっていきます。

アイ・イン・ザ・スカイ 世界一安全な戦場

2017年07月09日 13時58分13秒 | 映画評論ア行
製作年:2015年
製作国:イギリス
日本公開:2016年12月23日
監督:ギャヴィン・フッド
出演:ヘレン・ミレン,アーロン・ポール,イアン・グレン,フィービー・フォックス
official site

イギリス軍諜報機関のキャサリン・パウエル大佐は、ケニア・ナイロビ上空の偵察用ドローンからの情報を基に、戦地からほど遠いロンドンでアメリカとの合同軍事作戦を指揮している。大規模な自爆テロ計画の情報をキャッチした彼女は、アメリカの軍事基地にいるドローンパイロットのスティーブに攻撃を命じるも、殺傷圏内に少女がいることが判明し…。
ドローンを使い、戦場から遠く離れた場所で進められる現代の戦争の闇を描く軍事サスペンス。罪なき少女を犠牲にしてまでテロリストを殺害すべきかという究極の決断を通し、真の正義やモラルを問い掛ける。キャストにはオスカー女優ヘレン・ミレン、『ニード・フォー・スピード』などのアーロン・ポール、『ハリー・ポッター』シリーズなどのアラン・リックマンらが集結。監督は『ツォツィ』などのギャヴィン・フッド、プロデューサーをオスカー俳優コリン・ファースが務める。

戦場から遠く離れた場所で展開される戦争の闇を描いた本作。アカデミー賞女優ヘレン・ミレンがイギリス軍の大佐を演じています。自爆テロを阻止すべきか、少女の命を救うべきか。何の罪もない一般人を犠牲にしてまでテロを防ぐことが本当に正しい事なのか、命に重い軽いがあるのか、観ている側としては考えさせられます。軍は遠い安全な場所から指示してテロリストを殺す計画を立てる。いつも犠牲になるのは関係の無い一般市民。登場人物それぞれの焦りや緊張がこちらにも伝わってきます。派手な戦争シーンなどはありませんが、戦争の怖さや悲しみを感じられる良い作品でした。正義とは何か、正解とは何かを最後まで自分の中で答えが出ないまま終わってしまいました。少女の命が奪われたことも1つの正義なのかと思うと悲しくてならない…。ボタン1つで選ばなければならない命。こんな簡単にも命を失われるのが戦争。何が正しいかは分からないが、皆が平和に暮らせる日が一日も早く訪れることを切に願います。

この作品の評価・・・・★★★★★★★☆☆☆(満点は★10)
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする