▽血統徒然△

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血統関連の良書紹介(再掲)

2005年12月03日 | 血統
自分の反省を込めて申し上げると、間違った血統観を植え付けられるような悪書を最初に読んでしまうと、それを矯正するのは大変です。基本的に人間は見たいものしか見えないし、理解したいものしか理解できないのです。ですから根拠があいまいだったり、遺伝の法則から演繹できない紛い物の理論から入っては視野が狭くなってしまいます。血統に知的好奇心を抱いた人は是非、下記の本から入門していただきたいと切に願います。

血統の森への招待状

競馬通信社

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競馬通信社の雑誌に8年かけて書いた原稿を纏め上げた労作。バリバリの理系の人なので妄想喚起力は少ないですが、曖昧なこと、根拠が無いことは一切書かれておらず歪んだ血統観を持たないための入門書としてはお薦めです。

競馬の血統学―サラブレッドの進化と限界

日本放送出版協会

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馬事文化賞受賞作。読みやすく血統ロマンを強く感じさせる一冊です。長らく大量の血統表と対峙してきた著者が父系の興亡を史実に基づいてわかり易く解き明かしてくれます。IK信者からは「間違いだらけの血統本」という烙印を押されていますが、どこがどう間違っているのか論理的に説明してくれた人は皆無です(笑)

競馬の血統学〈PART2〉母のちから

日本放送出版協会

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上記の本の続編です。父系について述べた前著と対をなす形で母系について学ぶことが出来ます。特に第5章の「母の事情 牧場という生産現場」は、現場の声をよく知っている著者だからこそ書けた必読のテキストです。母系について知ることは血統をさらに楽しむためのポイントですので、入門書としてどうぞ!

血統基礎講座

競馬通信社

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基礎講座という書名ですが、血統表に親しみの無い人には意外と敷居が高い本かもしれません。サラブレッドの資質の源泉とも言えるキーホースに焦点を当てた明快で読了すると血統表を見る力が確実に高まる本です。

名馬の生産―世界の名生産者とその方式

サラブレッド血統センター

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これは定番中の定番で馬産にかかわる人の本棚には必ず鎮座している本です。欧米の名生産者の軌跡を史実に忠実に網羅しています。名生産者たちがどのような配合哲学を持っていたかよく理解できます。多くの血統本のネタ本としても有名。一時期入手不可能でしたが、増刷がかかって現在は容易に入手できるようです。(現在はマーケットプレイスのみ購入可のようです)

概説馬学

新日本教育図書

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凄い本らしいですが、これは敷居が高い本ですね。自分は持っていないですけど、血統に限らず馬学を網羅的に学びたい人には座右の書となるだけの内容のある本だそうです。

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1 コメント

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勉強させていただいています (競馬 名シーン・名勝負)
2006-12-07 21:31:55
勉強になります。
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