真田丸-35

2016-09-04 21:06:12 | Weblog
時は絶え間なく流れていく。今日パソコンを開いて見ると流れてきたのは、マザーテレサの列聖式の中継や、世界の中心的な大国の首脳たちが集まっての会議が始まるといった広く世界に目を向けさせられるものだった。

しかし、真田丸の時代に戻ると、日本はやっともうじき戦国時代が本当に終わって泰平の江戸の時代にあともうちょっとという時だ。どんな時代にも、親兄弟、家族の存在は重い。ましてや当時は生活圏も経済圏も本当に狭かった。家族も隣人も協力し、助け合わなければ生きていけない時代だ。

小国の領主だった真田家の一家一族が生き残りのために立てた作戦は一家を二つに分けて徳川勢が勝っても石田三成勢が勝ってもどちらかが生き残ったほうで真田家も残っていくというものだった。しかし、一家はそのために密談しながらも心の中では辛く悲しくいたたまれない思いを味わっていたのに違いない。しかし、そうするしか一家の生き残りの道はなかったのだ。

その中できりの仕えていた細川ガラシャたま夫人も時代の流れの中で最後を遂げた。今の時代は一人一人の個人の生き方もそれほど周りに左右されてはいないように見えるが、実はこれも本当は今という時代の中で右往左往しているだけなのかもしれない。もっと遠い先の将来の時点に立たないと今の時代の意味も見えてはこないような気がする。


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