五里夢中於札幌菊水 

野戦病院へ出向予定。
医療崩壊に対して国民全てと共闘を夢想。
北海道の医療崩壊をなんとか防ぎたい。

広告

※このエリアは、60日間投稿が無い場合に表示されます。記事を投稿すると、表示されなくなります。

聖地 加古川

2007-04-26 10:24:48 | JBM
救急医療に携わっている医師であれば誰もが体験しているAMI患者のマネージメントをしている時の緊張感。医師の努力を踏みにじりるような裁判。全く落ち度がないところに、結果が悪いというだけでつけこんでくる死体換金ビジネス。こんなことが許されるのでしょうか?

亡くなられた患者さんのご冥福を祈ります。

そしてこの地雷を踏まれた先生にはかける言葉も見つかりません・・・。

まずは下記のウソ新聞(赤字部分)。
************************************

2007/04/11 神戸新聞

加古川市に賠償命令 市民病院で転送遅れ死亡 神戸地裁

 加古川市民病院で心筋梗塞(こうそく)の男性=当時(64)=が死亡したのは、医師が適切な対応を怠ったのが原因として、遺族が加古川市に約三千九百万円の損害賠償を求めた訴訟の判決が十日、神戸地裁であり、橋詰均裁判長は市に請求通り全額支払うよう命じた。

 判決によると、男性は二〇〇三年三月三十日午前十一時半ごろ、息苦しくなり同病院で心筋梗塞と診断された。医師は、医師は、転送の措置を取らずに血管を拡張するための点滴をした。午後一時五十分ごろ、医師は専門的な治療ができる高砂市民病院に転送を要請したが、午後二時半ごろに容体が悪化。約一時間後に心室細動で死亡した。

 判決理由で、橋詰裁判長は「医師は早期に転送する注意義務があったが、措置が遅れた。義務が果たされていれば、義務が果たされていれば、約90%の確率で生存していた」と指摘した。

 加古川市は「厳しい判決で、内容を検討し対応を考えたい」としている。

************************************

この事件の真相に関して
非常にわかりやすくよくまとめられたページです↓
いつもお世話になっております。

Dr.I氏の関連ページ;
加古川、心筋梗塞事件
加古川心筋梗塞事件2
加古川心筋梗塞事件。衝撃の事実

中間管理職氏のページ;http://ameblo.jp/med/entry-10031831430.html


AMI(心筋梗塞)という爆弾は主訴からだけでは判断できない方が多く、歩いて外来に来られて待っているうちに呼吸停止ということもたまにあります。耳が痛い、下痢をする、なんだか汗をかく、今日なんとなく元気が無い、といったようなどこからせめたらよいか戸惑う症例もあります。救急をうけている病院であればどこでもこの爆弾を引く可能性があり、この事件をもってますます救急医療の縮小を招く可能性があります。僕自身も救急外来でみとった患者さんの数は数知れず。同じようなことで因縁をつけられるのなら10回以上は訴えられるでしょう。加古川市に住んでいなく幸いでありました。

消化器科が無いのに、受け入れ先が無いと言われたので吐血によるCPAを受け入れたり、
胸部外科の全国学会があり釧路管内で心臓血管外科のオペレーターが不在という状況で
腹部大動脈瘤破裂の患者さんを札幌までヘリで送ろうとするもヘリの手配が煩雑で、間に合わなかったり。

それどころか、この判決内容はくも膜下出血で手術適応が無くても、亡くなったら手術をしなかったせいだと言われかねないレベルです。

真に訴えるべきは、
システムをうまく確立できない、
そのように誘導できない、
医療にお金を出さない
無能な行政なのでは?と思います。

またこのような判決を下す裁判官の存在が許されるべきなのでしょうか?
死体換金ビジネスに対して規制が必要なのではないでしょうか?

そしていくら総合診療科を増やすように誘導しても、
循環器内科医、心臓血管外科医の不人気が強い昨今、
結局は初診の施設では対応しきれず同じような悲劇が増え続けるのではないでしょうか。

そういう意味では1次から3次まで対応可能にするのが、できることが望ましいと個人的には思っています。↓
(skyteamさんのブログから引用させて頂きました)
************************************

1?3次救急対応で搬送件数急増
?旭川医科大病院 患者振り分けは医療サイドの発想?

Japan Medicine 2007/04/24

  旭川医科大病院(北海道旭川市)救急部への救急車搬送患者数が急激に伸びている。2002年度には年間400人弱だった救急車搬送患者数が、06年度には5倍の2077人へと急増。同大救急医学講座の郷一知教授は、「救急医療の1次、2次、3次の振り分けは医療サイドの発想。救急隊は近くの施設へ一刻も早く運びたい。救急医療は1カ所で対応するのが理想だ」と述べ、今後も1次、2次、3次の救急患者を「すべて受け入れる」としている。

 旭川医科大病院は、1993年に旭川市を中心にした北海道道北地域の3次救急医療機関の指定を受け、97年にはヘリコプター搬送による救急患者の受け入れ体制を整備。06年1月には旭川市の2次救急の指定を受け、同市内のほかの4病院と輪番体制を取っている。

 同病院が3次救急の指定を受けたのは、主に旭川空港の空港災害を想定してのことだった。しかし、「重症も中・軽症も少なかった」(郷教授)のだという。その背景には、人口36万人の旭川市には、3次救急医療機関として旭川赤十字病院が既に活動していたという事情もあった。郷教授は、「旭川周辺の人口を合わせても60万人程度。2つの3次機関が必要なのかという問題もあるが、そもそも患者は自分がどのレベルなのかを判断できない。救急隊も近くの施設へ一刻も早く運びたい。救急医療は、レベルに関係なく1カ所で対応するのが理想でもある。救急医療の1次、2次、3次の振り分けは医療サイドの発想」と指摘する。卒後臨床研修制度が始まる時期でもあったことから「研修医のためにも救急医療の多くの症例を扱う必要がある」として、1次から3次までのすべてを受け入れる方針を決めた。

 06年度の救急外来患者数は約7000人(02年度は約3800人)。その内、救急車搬送患者数は2077人で、02年度の400人弱の5倍に急増した。「心肺停止患者も、以前の2、3人から70人(06年度)に増えた」(郷教授)。

 郷教授は、「救急車搬送は患者の状況に合わせて得意分野の病院に搬送される傾向があるが、大学にはどの診療科にも医師が必ず居るので、どんな患者でも受け入れることができる。いつでも、どんな患者でも受け入れるのが本来の救急医療であり、救急隊もそれを見て搬送するようになり、搬送患者数が増えるのは自然の流れ」と指摘する。

 同病院のこうした姿勢に対して市内の医療関係者からは、「旭川医大と旭川赤十字の2つが肩を並べて救急医療に取り組んでいる。どちらか1つでは負担が大きすぎる。地域の救急医療はうまく運用されている」と評価する意見が出されている。

************************************
ジャンル:
ウェブログ
コメント (2)   トラックバック (1)   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« リハビリテーション日数制限... | トップ | 植民地北海道救急医療体制崩壊 »
最近の画像もっと見る

2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
ありがとうございます (Dr. I)
2007-04-26 22:29:49
ブログ紹介、そしてTB,コメントありがとうございます。
政府の医療費抑制政策、そして医者減らし政策のせいで、搬送先がないわけですから。
もし、過失があるとしたら、それは政府のせい、って事になるでしょうね、当然。
Unknown (nouge科見習い)
2007-04-27 10:24:58
こちらこそいつも情報をありがとうございます。

こういった判決は本当に憤りを感じます。
医療事故調査委員会がいい形でスタートすることを願います。

これからもよろしくお願いいたします。

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
ブログ作成者から承認されるまでトラックバックは反映されません。
加古川、心筋梗塞事件。衝撃の事実 (健康、病気なし、医者いらず)
「加古川、心筋梗塞事件」 「加古川、心筋梗塞事件2」の続きです。 まだ読んでいない人は、こちらを先に読んでね! 最初の記事のコメント欄に、 ある内部関係者の方から事件当日の話が届いて。 あまりに酷い話だったの