五里夢中於札幌菊水 

野戦病院へ出向予定。
医療崩壊に対して国民全てと共闘を夢想。
北海道の医療崩壊をなんとか防ぎたい。

リハビリテーション日数制限その後 10

2007-06-03 09:27:09 | リハビリ関連
以前紹介しました、
平成18年度診療報酬改定結果検証に係る調査
リハビリテーション実施保険医療機関における患者状況調査です↓

http://www.mhlw.go.jp/shingi/2007/04/dl/s0418-3e.pdf

膨大なページ数があります。そして膨大なデータがあります。
リハビリを算定日数で打ち切った群と打ち切らなかった群での
前向き比較検討はありませんでしたが。

施設調査票に回答した医療機関からの意見のまとめ 37ページ
施設調査票に回答した医療機関からの全意見 116~131ページ
患者調査票に回答した患者さんからの全意見 132~154ページ

をざっと見れば現場からの不満の声がわかるかと思います。

患者調査票に回答した患者さんからの全意見に関しては、
中には元気な方もいらっしゃって平和な意見を述べている方
も多いようですが、リハビリを受けている方の中には
意見を言えないような重症の方、リハビリ打ち切りが原因で
死期が早まったような方もいらっしゃることを念頭におかれてください。

長い間リハビリ打ち切り問題と闘われた道免和久先生が
自身のブログで意味深な最後の記事を残して打ち切られました。

以下CRASEED Rehablog ーしばらく休止いたします 2007.5.28より引用

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長期にわたり、CRASEEDの本来の目的とは異なる診療報酬改定問題を追ってまいりました。診療報酬問題に、当事者である国民がはじめてNO!との意思表示をしたことの意義は、歴史的には金字塔となるものと確信しております。
にもかかわらず、その結果出された【緩和措置】は、あらゆる方法を使って中身を骨抜きにしようとする厚労省のすばらしい作品となってしまいました。作品名は『迷路の先の毒針入り饅頭』というタイトルです。その意味は、近々、文藝春秋等で取り上げられると思います。
厚生医系技官は、役所の中で本来の医療とかけはなれた制度が作られるときにストッパー役になっていたはずですが、リハビリ問題においては、誰一人リハビリ医療を理解しなままここまで突き進んでしまいました。外来診療は即断即決です。これをこなすことができるまでに10年の臨床経験は必要です。そのような能力がある厚生医系技官はおられるのでしょうか?そういう人達が外来を論じても、制度を作っても、ピント外れになることは必定です。
今回の【煙幕緩和】こそ、厚労省の殺意を完遂させる真綿殺人なのです。きっとこの方法は完全犯罪となり、誰の責任も問われることはないでしょう。現場には決して理解できる制度ではありませんが、その目的を成し遂げるにはすばらしい制度設計です。しかし、それとともに、リハビリ医療打ち切りによる経済効果は、全体からすると微々たるもので、財務当局からは何も評価もされず、そのかわりに介護保険の破綻が次々と明らかになると予想します。
CRASEEDとは離れて、別の立場でこの問題の理不尽さを訴えて参る所存ですので、当ブログでのこの問題に特化した記事は本日をもって終了させていただきます。別のメディアができた段階で再度アナウンスさせていただきます。

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拙ブログのリハビリ問題の記事↓

リハビリテーション日数制限その後   2007.3.13

リハビリテーション日数制限その後 2 2007.3.14

リハビリテーション日数制限その後 3 2007.3.15

リハビリテーション日数制限その後 4 2007.3.16

リハビリテーション日数制限その後 5 2007.3.18

リハビリテーション日数制限その後 6 2007.4.1

リハビリテーション日数制限その後 7 2007.4.17

リハビリテーション日数制限その後 8 2007.4.26

リハビリテーション日数制限その後 9 2007.5.18

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