まるで万里の長城のように築かれた城壁
道路から入り口にある路標
この道の奥にグスクがある
右側に4つある郭の最初の郭
郭入り口の城門
崩れ落ちた郭との境
石垣の向こうに宮良方面の集落が見える
累々と積まれた城壁は沖縄本島の今帰仁城や糸数城を思わせる
ガジュマルの根が石垣をさえぎる左側の郭
草に覆われた左側の城壁
フルスト原遺跡は、石垣島で一番めぐりたかったグスクである。
八重山(石垣)地方には、
八重山式土器、パナリ焼き、中国製陶磁器、鉄鍋などが出土する村跡が
小高い丘に形成されたものを八重山ではスク ( グスク ) といい、
フルスト原遺跡は ( フースク ) の転訛?ではないかといわれている。
フルスト原遺跡は石垣空港の北側に位置し、
標高20mの石灰岩の台地上に築かれたグスクである。
南北に900m、東西に200mと
広大な敷地に郭を思わせる石塁が野面積みで区画別に築かれており、
その石積みに驚かされるばかりである。
言い伝えによると、オヤケ アカハチの居館跡だといわれている。
そのアカハチは尚真王のころに貢納を3年間に渡りおこたったため、
大里按司を総大将とする琉球王府軍に攻め込まれ戦となる。
王府軍はアカハチの激しい抵抗にあい、なかなか攻め切れずにいたが、
「 夜を待ってイカダに火をつけて流せ 」 と、
久米島の女神宮の君南風 ( ちんぺー ) の陽動作戦にかかり、
王府軍に挟み撃ちにあい強力な戦力を誇ったオヤケアカハチも
ついに底原 ( すくばる ) で最期を遂げたといわれる。
フルスト原遺跡へのアクセス
フルスト原遺跡へは、石垣空港から国道390号線を大浜・磯部方面に進み、
大浜バス停の先の左側に写真のような案内板がある。
その案内板から左に入って、
右へ土道を250mほど進んだところに位置する。
※ 案内板は、意外と小さいので見落とさないようにしなければならない。
駐車は、写真にあるようにどこでも止められるが、
ときどき地元の農業車が通るので道以外のところに止めること。