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獣医学部増設を言い出した首相安倍のご乱心

2017-06-30 13:41:17 | 時事問題 政治
加計学園獣医学部の新設問題でごたごたしている中、首相安倍は、24日、神戸市内のホテルで開かれた神戸「正論」懇話会で講演し、政府の国家戦略特区制度を活用した加計学園の獣医学部新設計画をめぐる対応について、プロセスに一点の曇りもないと述べ、国家戦略特区に関しては、愛媛県今治市に限定する必要はない。速やかに全国展開を目指し、意欲があれば獣医学部新設を認めると語ったと報じられている。

これまでの国会の議論では、獣医学部の空白地に限る、1校に限るなどの要件をつけていたが、これを覆すことになるわけで、民進党幹事長野田が、従来の説明とは全く異なる見解であるというのは、もっともな指摘である。

獣医学部増設では、岩盤規制と言われる獣医師会、農水省、文科省が大反対、官邸側は岩盤規制排除で賛成、という構図で喧嘩していて、加計学園が適当かどうかの議論では、先の要件の他に、加計学園が総理の意向で決まったのではないかという疑問をもたれたことにあった。ここにきて、首相安倍の代弁をする官房長官菅は、1校に限ることを定めた告示を撤廃するかどうかは明言しなかったが、1校の縛りは妥当ではないと主張し、52年間獣医学部が設置されなかったのはまさに岩盤規制で、その規制の根拠が明確にはないことが問題で、安倍政権としては、岩盤規制を突破していくという改革の中でまず1校を認定したわけで、そこを突破口にして広げていくというのは、なにも獣医学部だけではなく、すべての分野において行っていこうという方針であると述べている。

首相安倍は、自分の国会での説明が十分でなかったと謝罪をしたようだが、そうであれば、決定プロセスをきちんと説明したうえで、次の課題である条件を1校に限らないことにする、という段階を追った話し方をしてくれれば、メディアも分かるし、民進党等からの反発もなかったろう。首相安倍は、1校だけに限定して特区を認めた中途半端な結果が、結果として国民的な疑念を招く一因となったと理解していた節があり、それが全国展開という言葉が出てきた背景であろうが、騒ぎの元はそうではない。首相安倍の誤解である。

憲法改正に関する自民党総裁としての提案を発表したときと同様に、今回の講演会では、内部でのコンセンサスを得ないままで自分の考えを述べてしまった。政治家だから、必ずしもシステム思考をする必要はないが、点で飛び跳ねる言動には、自民党内からルール違反ではないかと指摘してよいだろう。
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