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築地市場移転の責任者は誰だったのか

2016-08-31 14:43:35 | 時事問題 社会
都知事小池は、現地に調査に入ってから一週間もかけないうちに、今年11月実施の延期を決めることになった。平成16年に豊洲移転計画が策定され、平成26年に移転決定がされ、工事が進められているが、ストップがかかった。土壌汚染対策の最終の検査データがそろっていないという基本的なことが理由の第一である。データが出ないことには最終決定はできないはずであるが、オリンピックのための道路建設を優先させたがゆえに、豊洲市場の開場の日程が決まったという。土壌検査はこれまで7回あって、8回目が最終である。対策に十分自信があって、データは確認に過ぎないということであれば、その証拠を出すべきであったろう。実際はそうしていないから、あるべきプロセスを経ていないことになる。

延期の第二点目は費用である。予算金額が当初予定の1.5倍にもなっていて、不透明性が指摘されている。特に建設費の変更が大きい。

本当にこんなことがあるのかという基本的なことである。東京都は担当の局長が変わったり、知事が変わったりなど一貫して責任を取った人がいなかったのだろうが、それにしても巨額予算を使う案件に慎重さが足りない。前知事舛添は何も見ていなかったことになる。

小池が知事にならなければ、ずるずると見直しなく進んでしまい、後からなんだかんだが出てくることが十分予想される破目になった。都議会や都職員の言いなりになっていたら、どうなるか分からない。小池のヒットである。都知事候補で途中で辞退した宇都宮がはっきりと反対していた理由が本当でなければよいが、と思っていたが、本当になることも無きにしも非ずであろう。小池は、情報公開を第三の理由として強く指摘している。至極もっともなことである。

安全を優先する姿勢を貫くのはまっとうである。オリンピックまでにはあと4年ある。どこをどう考えれば、安全よりもオリンピックが優先になるのか、決めた輩は明確に説明すべきであろう。都議会のドンが利権混じりの工事に関わっていることであろうか。都議会のドンは基本的なことを決めるドンであってほしかった。もっともドンにそんな時代もあったようだが。

移転延期のために費用がかかる、誰が出すのかということが話題になる。数億なんて金額は、建設費のリベートから出てくる金額ではないか。

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