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首相安倍を袖にして元首相小泉にすり寄った小池百合子の選挙勝算

2017-09-27 09:33:21 | 時事問題 政治
まさか都議選のように第一党に躍り出るなんてことは絶対にないだろうが、報道では希望の党では衆議院議員選挙で150人を擁立するという。衆議院議員の定数は今回から変更になり、20人減の465人になる。過半数は233人で、首相安倍が解散説明で述べた、この人数は確保したいという数である。現在自民党は288人、90人減として198人、公明党は35人で変わらずとして、自公合わせれば、198+35=233人になる。この数字は余程のことがない限り達成できるという読みが9割がた当たるだろう。民進党は現在88人で、40人減とすると、現在の党派別からの減少数は、自民の減と合わせると、90+40=130人になる。この受け皿が、希望の党と、躍進目指す共産党になると読むと、希望の党は120人いけるとの皮算用が出て来る。第二党になり、政権を目指せる党になる。これは、まさか、であろうが、選挙は水物であるから、何が起こるか分からない。

小池希望の党の綱領はまだ出ていないが、基本はアンチ安倍で、会見で党首になった小池は、アベノミクス批判で消費税増税凍結、憲法改正は9条一点ではないこと、原発ゼロを訴えた。ただ、考え方次第では、首相安倍も、消費税増税は今凍結中、憲法改正は全体を見て決めることにしており、原発ゼロも将来的にはその方向を見据えていることを鑑みれば、どれだけアンチになっているのか明確に分からない。好き嫌いだけで動いているきらいがある。原発ゼロは、元首相小泉の支援が欲しくて、わざわざとってつけたものという見方すらできる。小池は、元首相小泉には、党名発表のその日、元首相小泉に都庁まで来てもらって会見した、ご丁寧さである。

小池希望の党は、安全保障については党名発表会見では言及しなかった。首相安倍にアンチすることがないからだろう。首相安倍は、平成19年第一次安倍内閣で、久間の失言辞任の後釜として防衛大臣になった。首相安倍の女性閣僚好きの人事であったが、2ヶ月で更迭された。更迭の元は事務次官守屋を自身の情報保全システムに反することを理由にくびにしたことが、安倍と塩崎の意向に反したということであるが、その背景には小池が防衛省内部事情を十分知らなかったということがあった。元事務次官守屋は、収賄で後に逮捕されたが、小池が防衛省を知っていてよく説明していれば、首相安倍も理解したであろうといわれる。安倍の任命責任になるが、小池には防衛は無理であった。前防衛相稲田朋美も防衛省を知らな過ぎた人であるが、小池は自分に何か降りかかるのを恐れて逃げたきらいがあった。これで首相安倍から離れたことになる。その後、安倍は小池にポストの声をかけていない。

今回の衆議院議員選挙において、小池希望の党は、都議会選での都民ファーストの二匹目のどじょうをあからさまに狙っている。東京都民が、小池の行状に呆れて、最早支持しないわ、という人が多くなれば、形勢は大きく変わる。東京都民以外は都政の真実を実感していないだろうだから、また、東京都民でもまだ都知事選の余韻をもっている人が多いかもしれないので、選挙では、実の小池より見かけの小池で判断されてしまう恐れがある。民主主義の怖さと思う。

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