peaの植物図鑑

モンヨウショウ(紋様蕉) / マランタ・レウコネウラ・ケルコビアナ

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葉に赤すじが入っているのは、マランタ・レウコネウラMaranta leuconeuraの変種・「エリスロネウラvar.erythroneura」。(本来は濃い緑色の斑が入るのだが、赤すじだけが目立つ。)

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2009年12月24日(木)、岩手県立花きセンター(胆沢郡金ケ崎町六原頭無2-1)の「花の館温室」内の亜熱帯エリアに植えられているモンヨウショウ(紋様蕉)/マランタ・レウコネウラ・ケルコビアナが濃い緑色の斑が入った葉をひろげていました。名札には”分布:ブラジル、葉は鮮緑色で主脈の左右に鮮明な黒褐色の斑点が斜めに入る”と書かれていました。

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クズウコン科 マランタ(クズウコン)属 Maranta:は、熱帯アメリカに23種ほど分布する多年草。カラテアに似て葉模様が美しく、両者は混同される場合もある。マランタ・アルンディナケアM.arundinaceaクズウコンの和名があり、斑が入る「クズウコン’バリエガータ’(フイリクズウコン)」が観葉植物として利用される。葉は薄く、花茎を伸ばし雄ずいが唇弁状になった花をつける。クズウコンの地下茎からは澱粉が摂れる。最も一般に流通するのは「マランタ・レウコネウラ」の基準変種レウコネウラ、変種ケルショビアナ、変種エリトロネウラの3変種である。

レウコネウラM.leuconeuraは、茎が這うように伸び、根に球をつける。葉は長楕円形で長さ15㎝ほど。表面は黒ずんだ濃緑色。夜間、葉が閉じる。

変種のケルコビアナ(ケルショビアナ)var.Kerchovianaは、ブラジル(アメリカ熱帯雨林気候区)原産。和名がモンヨウショウ(紋様蕉)。茎がほとんど立ち上がらず、匍匐性で高さ20㎝ぐらいの小型種。葉は根出葉で、長さ10㎝、幅6㎝ぐらいの楕円状。表面は白緑地に濃緑色の斑点模様が刷毛目状に斜めに入り、葉裏は灰白色。夜になると葉が直立する特徴がある。ビカラーと呼ばれることもある。地中に大豆大の塊根を多数つける。花は白色の小花。また、変種のエリスロネウラ(エリトロネウラ)var.erythroneuraは、葉に赤すじが入る。

栽培管理:直射日光を避け、明るい日陰に置く。5~9月には戸外の日陰にも置けるが、1年を通じ室内で管理したほうが安心である。高温多湿を好む。越冬温度は10℃程度だが、冬は15℃以上が好ましいので、室内の暖かい場所に置く。5~9月は鉢土が乾いたらたっぷりと水やりし、夏は毎日葉水を行う。秋からは水やりを控えめにし、冬は乾いて3、4日してから与える。5~9月の間、月に1~2回、薄い液肥を施す。ハダニの発生に注意する。挿し木、株分けで殖やす。[以上、山と渓谷社発行「山渓カラー名鑑・観葉植物」ほかより]

下記のWebサイトには、マランタ・ケルコビアナ/モンヨウショウ(紋様蕉)の花の画像が記載されています。

http://www.sawazaki.net/my_blog/2009/07/post-34.html [マランタ・ケルコビアナ、モンヨウショウ-さわざき.net:日和見つづり]

http://aoki2.si.gunma-u.ac.jp/BotanicalGarden/HTMLs/monyoushou.html [モンヨウショウ(紋様蕉)]


今年の3月で84歳の「後期高齢者」。花や木の実、特に山野草が好きで何時もデジカメを持ち歩いています。

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