日々雑記

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「高齢者の定義と区分」についてーー社会参加の希望を満たしながら福祉と社会保障を準備できるような「定義と区分」を

2017-01-07 15:13:35 | 政治

「日本老年学会・日本老年医学会」のワーキンググループから「高齢者の定義と区分」に関する提言が発表されました。

この提言では次のようになっています。

65~74 歳 准高齢者 准高齢期 (pre-old)
75~89 歳 高齢者 高齢期 (old)
90 歳~ 超高齢者 超高齢期 (oldest-old, super-old)

 たしかに難しい問題だと思います。私自身のことを考えてみても、80年間生きてきて、高齢者と呼ばれることに不満を感じ一人前に扱われたく思ったり、逆に若い人と同じに扱われ電車の席を譲ってくれないことに腹を立てたりしてきたことを思い出します。

歴史的にもいろいろな見方があったようです。
織田信長は「人間五十年」と「敦盛」を舞ったと伝えられています。
落語に出てくる「長屋のご隠居」は四十台だったと聞いたことがあります。
私が小さいころ役人や会社員の停年は50歳だったと思います。

それから寿命の延長や社会の都合によって停年も、高齢者の呼称も次第に変わってきたように思います。今公務員や多くの大会社の停年は60歳でしょうか。ただし医師の場合には公務員でも停年は65歳です。人員を充足できないからだと言います。

高齢者の定義はどうでもいいように見えます。しかしどうでもよくないことがあります。それは経済やいろいろな社会制度が絡むときです。

老年学会がどのような意図で高齢者の定義の問題を取り上げたのかわかりません。

高齢者が本当に望むのは、(1)社会に参加したいという高齢者の希望と意欲を生かしほしい。また社会に貢献したことへの相応な報酬もらいたい。(2)もう一つは高齢者が必要とするときには高齢者福祉と社会保障を準備してほしい――という二つのことではないでしょうか。このことを出発点にして高齢者の定義を考えるならば、難しい問題ではなくなるのではないでしょうか。

コメント
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