ザ・インド人の日本語ブログ

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勝利のお祝いにジンジャー・エール・ファイトという珍事

2010-10-15 | スポーツ
メジャー・リーグのポストシーズンで、第1ステージのALDSに勝利したテキサス・レンジャーズのお話!

 万年最下位のレンジャーズが球団史上初めてポストシーズンの第2ステージに駒を進めただけに、チームの喜びもひとしおだったに違いない。当然ながら、試合後にやる恒例のシャンパン・ファイトもみんなが楽しみにしていたはずです。しかし、シャンパン・ファイトを始める前にしばらくジンジャー・エール・ファイトが行われました。そしてそれは、全員で特定の一人の選手のみにジンジャー・エールを浴びせるというものだったのです。美酒ならぬ、美エールを浴びることになったのはジョシュ・ハミルトン選手! 

なぜハミルトンがみんなと一緒にシャンパン・ファイトに参加できなかったのか。それは、彼がお酒をまったく飲めない選手だから...ではなくて、お酒を絶対に飲んじゃいけない選手だからです。

世界のトップクラスの選手集まるMLBの中でも、走攻守全てにおいてずば抜けた才能の持ち主として誰もが認めるハミルトン。でも、自らの才能を裏切るかのように、これまで長い間ドラッグや酒におぼれたつらい過去を持つ。彼の場合、ユニフォームから露出する腕に刻まれている入れ墨がその証の一つになっています。

極度の依存症から脱するべく、彼の賢明なリハビリが続いています。その成果があって徐々に本来の輝きを取り戻しつつあります。かといって、いまだにドラッグやアルコールの誘惑に負ける可能性を残したままです。つまり、周りのサポートがなければハミルトンがやっていけないわけです。

周りのみんなもそれをわかっています。だから、勝利後のジンジャー・エールかけはハミルトンへの気遣いのある意思表示だったのです。残りのポストシーズンの結果いかんによって、そんなジンジャー・エールかけが後2回行われる可能性が残っています。

果たしてどうなることやら。もちろんわかりません。ただほぼ確定していると思われることが一つあります。それはハミルトンが今年のアメリカン・リーグのMVPを受賞することです。


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1 コメント

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Unknown (国鉄フライヤーズ)
2010-10-15 15:26:08
いい話だなあ。

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