Windows VistaのHome Premium以上では、TabletPCの機能が統合されています。しかし、まだワコム社のサイトにはWindows Vista対応ドライバは提供されていないため、タブレット機能を持たないPC(MacBookも当然含みます)では、これらの機能を試すことができません。
しかし、実はワコム社の米国サイトにアクセスすることで、いち早くWindows Vista用のドライバを試すことができます。今回は、Windows Vistaに対応したワコム社のタブレットドライバのベータ版の入手方法をご紹介します。
一応お約束をお読みください。
【注意!】これらの手順のすべてが、製品ではないベータ版で行われています。これらの手順は私の環境での動作実績はありますが、必ずしも皆様の環境で同様に行えることを保証するものではありません。Apple、Microsoft、ワコム、パソコンよろずQ&A管理人のいずれも、この情報を元に実施した作業のいかなる責任の一切を負わないことを、あらかじめご承知おきください。
対応機種としては、ダウンロードページに以下のように記述があります。
The driver supports all Intuos3 (PTZ), Intuos2 (XD), Intuos (GD), CintiqPartner, Graphire2 (ET-0405A) & Graphire (ET) pen tablets and the Cintiq 21UX, 18SX, Cintiq 15X and PL-500 pen displays.
海外モデルの名前なのでわかりづらいですが、型番のアルファベットを参考に対応しているかどうかを確認するとよいでしょう。ArtPadの古いモデルなどは対応していないようですが、おおむねその他のモデルでは動作するようです。
1 以下のURLにアクセス
Wacom Technology - Driver Downloads
http://www.wacom.com/productsupport/select.cfm2 「Start here:」欄から「Cintiq *」や「Graphire *」などをクリック
※ダウンロードできるドライバは1種類だけなので、右の欄に「Windows Vista」と表示されるモデルならどれでも大丈夫です
3 右の欄に表示された「Windows Vista」をクリック
4 文中の「click here」をクリック
5 「Email address」と「Verify email address」にメールアドレスを入力し、その他の項目はそのまま「submit」ボタンをクリック
6 入力したメールアドレスにドライバダウンロードのURLが記載されたメールが届く
7 メールに記載されたURLにアクセス
8 「Primary download」ボタンをクリックして、ドライバをダウンロードする
9 ダウンロードした「WacomTablet_498-1a_Beta」をダブルクリック
10 メッセージに従ってセットアップを行う※完了まで数分かかります、気長に待ちましょう
11 セットアップが完了したら、タブレットを接続する
※セットアップ完了後、マウスが認識されなくなる場合がありますが、その場合は再起動すると動作します
これで、タブレットが使えるようになります。私は以下のタブレットで動作することを確認しました。4,000円弱で手に入れられる手軽なタブレットですので、絵心とは関係なく持っておいて損はないと思います。
BizTablet CTF-220
http://tablet.wacom.co.jp/products/biz/index.html
タブレットをセットアップすると、手書き入力のための「Tablet PC 入力パネル」や、ペンの動き(ジェスチャー)で上下スクロールといった操作ができる「ペンフリック」などが使えるようになります。また、Office 2007 Beta 2がインストールされていれば、ペンで直接校正内容を書き込める「インクツール」が有効になります。
ちなみに私の環境では、コントロールパネルの「ペンと入力デバイス」や「Tablet PC設定」、「キーボード」など入力に関連する設定のダイアログボックスを閉じる際に、必ず「Run a DLL as an Appは動作を停止しました」というエラーが表示されるようになりました。あまり気持ちはよくないですが、設定自体は反映されるので実用上問題はありません。
それでは、また。