その蜩の塒

徒然なるままに日暮し、されど物欲は捨てられず、そのホコタテと闘う遊行日記。ある意味めんどくさいブログ。

槍~大キレット~北穂~涸沢縦走記(8)

2017年08月12日 | 北ア・南ア縦走記

 急登を登りきり、貯水タンクがずらっと並んだ通路を抜けるとテラスや小屋の売店。雨水は天からの恵みということで天水と書きます。12:40着でしたから、8時間40分かかりました。奥穂へ向かうという韓国の団体が生ビールを注文してました。まだ予断を許さない岩峰が続いてるというのに、山をなめてる気がしました。でもここに泊まらないでよかったですよ。ホントにうるさいですから迷惑この上ないです。


 我々はここに宿泊ですから、500mlで乾杯。700円と安いです。因みに生は800円。そこいくと飯豊の梅花皮小屋の350mlで800円は異常に高いと思います。昼食の注文は11時~13時までなので、パーティの面々は味噌ラーメンやカレーを注文してました。


 寝具類は使い捨ての枕カバーがついてたり、他の小屋よりキレイでした。部屋は中2階があったりして面白い造りになっています。私は下だったため、上のベッドの出っ張りに何度も頭をぶつけ、おかげで身長が伸びました。


 トイレの奥が乾燥室という造り。利用してませんが、ここも乾きが早そうでした。山頂へは小屋からすぐですから、スリッパでも行けます。あいにくガスってて槍方面の眺望はなかったのが残念。


 その階段のところには希少植物。ムカゴユキノシタは北岳にもあるそうですが、小さいので見つけるのは難しそう。シコタンソウは群生してますから、わりと簡単かも。


 チシマイワブキは葉にユキノシタ科の特徴が出てますね。右上はクモマミミナグサ。イワツメクサと間違えそうですが、花弁がウサギの耳状で元から深裂してるわけではないので区別がつきます。


 仮眠してると15時過ぎから本格的に降り出したのに気づきました。明日の天気も怪しいですが、とりあえず奥穂へ行く予定で岳沢小屋へ予約を入れました。小さい小屋は予約なしでは泊めてくれないためです。


 ショートヘアのかわいい従業員はじめ、皆丁寧な接客で好感が持てました。夕食は定番の豚の生姜焼き。食器は北ホマーク入りの陶器を使ってるところにこだわりを感じます。


 前穂高岳。夕食後、少し晴れ間が出ました。


 下界には涸沢のテン場。


 4日目は4時起きの4:30出発。天気が思わしくないため、奥穂は諦め南稜ルートで涸沢へ下りることに。したがって岳沢小屋へは日が高くなってからキャンセルの電話。下り始めて雪の多さにびっくり。


 この北穂分岐を涸沢へ。




 上高地は晴れ予報だったので、下るにつれ天気がよくなる予感はありました。


 梯子やクサリ場あり。北穂へ向かう人でしたが、こんなに肌を露出させるのは基本的にご法度。あとはザックに色んなものをぶら下げてる人。素人と思われても仕方ありません。


 左上;ここは滑りやすいので注意。右上;富士山が見えました。日本人のDNAで富士山を見ると元気が出ます。
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