フランスに揺られながら DANS LE HAMAC DE FRANCE

フランス的なものから呼び覚まされることを観察するブログ

J'OBSERVE DONC JE SUIS

美術館訪問 VISITES AUX MUSEES

2006-12-28 01:24:00 | 展覧会

最近いくつかの美術館を訪ねる機会があった。

ルーブル美術館
Le Point で知ったレンブラントの素描展 Rembrandt dessinateur を見るためにほぼ30年ぶりに訪れた。30年前にはミロのビーナスやサモトラケのニケなどを見た記憶しか残っていないが、今とは全く別の頭で別の場所を歩いていたのだろう。今回駅を降りて歩き始めると、どこかのショッピング・センターに迷い込んだような錯覚に陥っていた。目的の会場に入るつもりが間違えて常設展の方に行っていた。それからレンブラントの会場に入ったので、受付嬢から Vous avez de la chance ! などと言われていた。レンブラントの細かい筆も常設展も素晴らしいものばかりでただただ感動していた。同時に、William Hogarth 1697-1764 というイギリス画家の展覧会も覗いてきた。ところで常設展では、Augustin Pajou (Paris 19 septembre 1730 - Paris 8 mai 1809) のパスカル像に出会う。最近少し読んでいることもあり、その指先に至るまでじっくりと見入っていた。

ザッキン美術館
クリスマス・イブの日、ホテル周辺を散策しているとルクセンブルグ公園に出た。そうすると、これは以前にも来たことがある場所であることがすぐにわかった。1年半前に滞在した時に訪れたザッキン美術館が近くにあることに気付き、休みだとは思ったが行ってみると開いていた。この美術館はこじんまりしていて、彫刻も美しく配置され気持ちが休まるところである。庭に置かれた彫刻など宗教的な雰囲気さえ醸し出している。道に置かれたお地蔵さんのような感じのものもある。

ルクセンブルグ美術館
これも1年半ぶりの訪問になった。前回はマチス展でたっぷりマチスの世界に浸ったことを思い出す。今回はイタリアの画家チチアン Titien (フランス語では、ティシアン) (1490-28 août 1576) の肖像画を取り上げた展覧会で、町中に宣伝されているのを見ているうちに行きくなってきた。会場には日本では感じることのできない非常に濃密な空気が流れて、その空気の中にいることを楽しみながら描かれている人物や当時の生活に思いを馳せていた。好きな美術館になりそうである。

ロダン美術館
こちらは3年ぶりの訪問になった。メトロに彼のエロティックなデッサン展の広告があり、時間が空けば行こうと思っていたもの。もう5-6年前になるのだろうか、NHKのテレビでこれらの作品群が彼の家(アトリエ?)の屋根裏から出てきたという話を見ていたので、いつか触れてみたいとは思っていた。今回行ってみて、建物が現代的に大改造されていることを知る。1年ほど前に全面改築されたそうだ。団体客が結構たくさん訪れていた。作品についてはいずれ画集でゆっくり見てみたい。

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