フランスに揺られながら DANS LE HAMAC DE FRANCE

フランス的なものから呼び覚まされることを観察するブログ

J'OBSERVE DONC JE SUIS

ピエール・アドー PIERRE HADOT "LA PHILOSOPHIE COMME..."

2007-01-03 00:09:21 | 哲学

昨年暮、滞在していたホテルの隣にあった本屋で新しい人に出会った。その人の名は、ピエール・アドー。1922年生まれなので、御年84歳。古代のプロティノス Plotin (205-270) やマルクス・アウレリウス Marc Aurèle (121-180) を専門にしている。彼の対談を読んでいて、ものの捉え方が私に非常に近いことを感じ、新たな友人に出会ったような嬉しい気分であった。以下の本からいくつか引用してみたい。

Pierre Hadot "La philosophie comme manière de vivre" (「生き方としての哲学」)

"Pour les Anciens, la philosophie n'est pas construction de système, mais choix de vie, nécessité de se transformer. [...] j'ai toujours considéré la philosophie comme une transformation de la perception du monde." (Pierre Hadot)

「古代人にとって、哲学とは体系の確立ではなく、生きる選択であり、変化の必要性である。・・・私はいつも哲学を世界の捉え方の変容と考えてきた。」 (ピエール・アドー)

"La philosophie n'est pas une construction de système, mais la résolution une fois prise de regarder naïvement en soi et autour de soi." (Bergson, cité par Pierre Hadot) 

「哲学とは体系の確立ではなく、自分自身の内、自分を取り巻く世界を何ものにもとらわれることなく観ることを一度決意することである。」 (ベルクソン:アドーによる引用)

"Vivre dans le moment présent, c'est vivre comme si l'on voyait le monde pour la dernière fois, mais aussi pour la première fois. S'efforcer de voir le monde comme si on le voyait pour la première fois, c'est se débarrasser de la vision conventionnelle et routinière que nous avons des choses, c'est retrouver une vision brute, naïve, de la réalité, c'est s'apercevoir alors de la splendeur du monde, qui nous échappe habituellement." (Pierre Hadot)

「現在に生きること、それはこの世界を最後であるものとしてのみならず初めてのものとして見るように生きることである。世界をあたかも初めて見るように努めること、それは型にはまった見方を排すること、現実を在るがままに見る、とらわれることない視点を取り戻すこと、日頃見逃している世界の素晴らしさに気付くことである。」 (ピエール・アドー)

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2 コメント

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Unknown (kounit)
2007-01-03 20:04:23
「この世界を最後であるものとしてのみならず初めてのものとして見るように生きることである」
素晴らしい言葉です。その〔素晴らしいという〕理由など一言も要らない見事な言葉だと私は思います。
Unknown (paul-ailleurs)
2007-01-03 20:19:02
彼の話を読んだ時、私が最近やっている、あるいはやろうとしていることが言葉になっているので嬉しく感じました。このようにものを見るようになってから、周りのものすべてが新鮮になり興味が尽きなくなっています。これからも努めて生きたいと思っております。今年もよろしくお願いいたします。

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