失敗しない服作りの方法 (1)

パタピッ スタイル magazine
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今日から7回に渡って、洋服を上手に作る方法 についてお話をしたいと思います。

思い通りに仕上がらない、、、と悩んでいる人がとても多い。 

ちょっと軌道修正してみましょう。

ここからヒントを得て、夢に向かって心機一転、新たな一歩を踏み出してください。



洋服を作るって難しい、、、
 
いえ、簡単にできる服もあるよ! でも、常じゃないね。

成功することもあれば、失敗も、、、思い通りにならず「もう作らないぞ!」と投げやりになることもしばしば。

どうしたら成功率上げることができるのかな~ 。。。。。。 作れば作るほどこんな疑問が湧いてくる。

作ることが面白くて、おしゃれがしたくて始めた服作り。 

期待通りにでき上がった日は、作った服を着て外出したくなります。 

胸張って闊歩。 一つ自信が付いた瞬間です。

でも、そんな時ばかりじゃない。 へこむこともあるんだ。

 
原因を見つけて改善。 「自信」の数を増やしていきましょう。
解決策を探りましょう。 共に考えていきましょう。
(1) 生地選びは正しいですか? お勧め店舗の紹介も含めて解説
(2) 生地とデザインは合ってますか?
(3) 型紙は正しいですか?
(4) 縫い方は正しい?
(5) 洋裁を学ぶ書籍や教室、学校の選択は正しい?
(6) ミシン選びは間違っていませんか?
(7) 完成後のアイロン掛け(プレス)・・・これが結構大事
    既製服風に仕上がるか、素人作りで終わるか、、、
   「商品価値」が決まる瞬間です。
   大事な仕上げを 是非覚えてください。
洋服が好きで作ることも好き、、、でも、生地は見つからないし、思う様に仕上がらない、、、と諦めかけれている人、、、「待った」です。 生地の選び方や形良くおしゃれに服を作る方法へ ちょっと方向転換すれば、新たな希望で前に進めるかも知れません。 つたない文章ですが、最後まで読んでいただき、新たな発見に出会い、軌道修正の手助けになればと思います。
今日は(1)の解説、 (2)以降は、後日。

では、今日の課題

(1) 生地選びは正しいですか? ・・・ についてお話しします。

・・・これがなかなか難しい

失敗しない「生地選び」について考えてみましょう。
購入方法についてもご紹介します。

その前に、、、
ウインドショッピングは好きですか? 
ファッション雑誌をよく見ますか?
・・・ つまり、、、洋服が好き?
その度合いは? すごくこだわる派? それとも、着れたらOKと何でも着ちゃう派?


「何でも着ちゃう派」は、格好はともかく、縫い上がった嬉しさで満足して着ちゃう。

でも、とことんこだわる派は、妥協を許さない為、思い通りに仕上がらないと嘆きます。

そこで、悩み多い 「とことんこだわる派」にターゲットを絞ってこれからお話していきます。

雑誌をめくりながら、「素敵なデザインだな、、、 この素材面白い!」 ・・・など、何気なく楽しんでいますが、いざ作るとなると、、、その生地は見つからない。

近頃は服地屋さんがめっきり減って、なかなか気に入った生地が手に入りません。 「このデザインでこの色でこの素材」などと決めて探すと、不可能に近い。 洋裁人口が減った昨今では作る側としては過酷な環境です。

素敵なデザインを見つけても、生地が見つからなければ何も始まりません。
仮に生地屋さんを見つけても、小物用の生地ばかり、、、服地スペースはごくわずか。
日本中そんな地域ばかりとなりました。

既製服で使われる生地は、どこに行けば手に入るのでしょうか?

大手の既製服メーカーの場合は、他に流通しない様 一社で生地を買い占めてしまいますので、同じ生地はめったに服地屋には並びません。 シーズンの既製服が市場に出回った頃に、縫製で余ったハギレが特別な流通経路で流れ出たりします。 これを上手に手に入れると、素敵な服ができ上がったりします。
販売経路をこの後 いくつか紹介します。

 既製服メーカーが季節ごとに主催する顧客対象のセール
製品が主ですが、その一角にハギレコーナーを設けていることがあります。 縫製で余った生地を処分するためのコーナーです。 メーカーにもよりますが、結構良い生地が安く手に入ります。 気に入ったメーカーがあれば、顧客セールを定期開催しているか尋ねてみると良いでしょう。 でも、顧客でなければ入店できないので、だれでもという訳ではありません。

 同じく、既製服の余り生地を各メーカーから請け負い販売する生地屋さん。
こちらは、都会の裏通りで営業している場合がほとんどで、どこにでもあるお店ではありません。 名古屋では大塚屋(服地の大型店 右写真)の近くに一軒ありますが、知る人ぞ知る、、、という生地屋さんで、出荷日(金曜日)は大混雑、その日に良い生地は売れてしまいます。 みんな生地に飢えているのですね。 翌日行ってももぬけの殻状態。
ちなみにお店の名前は「布大根」。 大塚屋の南、数十メートルの所ですが、細い路地を入った倉庫で営業しています。
ネットで「名古屋市 車道 布大根」と検索すると情報が出てきます。 
ここで紹介することで今以上にお客さんが増えると、ますます品薄になるかも知れません、、、。

● 大型店では、東海地方では、名古屋市東区にある服地の店大塚屋本店(上写真)が、全国的に見ても最も服地の品揃えが良いでしょう。 比較的値段も安価です。
フロアも広く、地下一階から地上四階まで、布、付属品等、生地に関するものは何でも揃います。 名古屋駅から地下鉄桜通線に乗って5つ目の駅「車道」下車すぐです。 この立地条件から県外からまとめ買いするお客さんが多く、連日混んでいます。 木曜定休
支店が大阪と岐阜にありますが、服地の品揃えは名古屋本店が数倍多いでしょう。

大塚屋ホームページ http://www.otsukaya.co.jp/

● やはり、こちらも名古屋ですが、服地店「布伝説」(名古屋市名東区極楽)
ジャンルごとに4店に分散して営業していますので、総面積としてはかなり大きい。 地下鉄では、東山線の「本郷駅」からバスが出ていますが、JR名古屋駅からはかなり時間がかかります。 車が便利です。 名古屋インターから十数分で着くでしょう。
生地の種類は多く、値段も安いのですが、足の踏み場もないほど雑多な配置で探すにはひと苦労するでしょう。布の山をかき分け、じっくり奥の奥まで探すと、お目当ての布が見つかるかも知れません。
良い生地も粗雑な生地も混ざっていますので、目利きが必要かも知れません。

布伝説ホームページ http://www.nunoden.com/

 オーダーを専門に運営している店舗で生地も売っている店があります。 デパートの中にテナントを出していたり、商店街の一角で営業していたり、街に点在しています。
品質の良い生地が揃いますので、生地の選択では失敗は少なく、高級志向の服にでき上がりますが、価格面では高額です。 フォーマルなどを作る場合はいい生地に巡り合えるかもしれません。 こじんまりと運営している店が多く、生地の種類は限られ、たまたまいい生地に巡り合えるかも知れない、、、程度の期待で出かけると良いでしょう。

 東京 日暮里(にっぽり)に繊維問屋街があります。服地問屋がずら~っと並んでいます。 昔は大量買いの商取引が主でしたが、近頃は、一般客の受け入れを活発に行っていますので、切り売りのお店が多くなり、全国からのお客さんで通りは大変にぎわっています。(通り沿い400mほどの区間が繊維関係の店で一杯です。 右の様なマップを定期的に発行しています。通りから離れ路地に入った所にも服地店が散在しています。)

欲しい生地を探すなら日暮里がお勧めです。 昔ながらの問屋の様相のままの店舗も多いので、陳列というより、乱雑に布を積み上げた店もまだ残っていますが、そんな店は布の山の中から掘り出し物に出会うこともあります。思いがけない生地が見つかるかも知れません。

じっくり探そうと思うと一日がかりです。 
東京駅からJR山手線に乗り換えて10分ほどで日暮里駅(西日暮里駅が隣にありますが、間違えないように、日暮里駅です。)に付きます。歩いて数分で問屋街の入り口に着きます。 立地条件が良く、全国から趣味に仕入れに人が集まってきます。 荷物が重くなれば、宅配で送ってもらえますので、疲れても身軽で帰れます。

日暮里繊維街公式ホームページ http://www.nippori-senigai.com/

 衣裳関連では、大阪中央区船場のコーラルが品揃えが良いでしょう。 舞台衣装やブライダル衣装などの生地を探すならこのお店がお勧めです。
地下鉄御堂筋線本町駅下車5分ほどです。
近隣は昔からの大阪の繊維問屋が集まる地ですから、結構奥まで繊維問屋が点在しています。 昔の活気は今では薄れ、空き店舗も多くなりましたが、ついでに覗いてみるのも良いでしょう。でも、多くは一般客対象ではないので足を踏み入れにくいかも知れません。 コーラルさんは切り売りOKです。

コーラルのホームページ http://www.coraltex.co.jp/shop/

 ネットで服地を販売しているショップ もあります。
触って見ることができませんし、画面の色と異なる場合もあるなどで、期待通りの服地が手に入るか、、、というと、少し不安です。
しかし、昨今 服地を買えない地域が多く、ネットショップが一つの手段として広がっています。 失敗のない様、慎重に選んで購入してください。

 古着が安く手に入るお店があります。 昔の古着は結構大きなサイズのものが多く、その大きなサイズの前身頃や後身頃、袖に直接型紙を乗せて、ジョキジョキ切ってしまう、、、という手もあります。 ポケットをそのまま利用してみたり、、、と手間の面で得することもあります。 安い古着が素敵な一着によみがえる、、、結構面白いですよ。

 着物を崩して洋服を作る、、、という手もあります。
仕立てる前の反物でしたら手間がかかりませんが、着物に仕上がっているものも、崩すとそのままのきもの幅が残りますから、裁断がし易い。
タンスに眠っている着物はありませんか? 或いは、古着の着物が安く手に入ることがあります。 織りがしっかりしていますし、品質の良いものが多く、一着作ると長年着られます。 利用価値大です。 

前後身頃が各一枚の型紙で作るデザインですと、着物幅(37cm前後)に各型紙が収まらない為、不自然な場所で縫いはがなければいけませんので、きれいに収める為には、肩から切り替えたデザインが良いでしょう。
パタピッ では、着物のリフォームにソフトを使用するユーザーは、「肩からの切り替え身頃ソフト」を購入されます。 無理なく各パーツをきもの幅に収めて裁断でき、着物で作ったと感じられません。 不自然な場所で縫い剥ぎませんので洋服として違和感を感じない訳です。
着物一着でツーピースができ上がります。 またはコートも可能です。

● 他に、国内の繊維産業が盛んな地域などでは、その地域の産物を置く服地店があるようですが、残念ながら他の地区に関してはあまり詳しくありません。


デザインや素材を限定して探すのは失敗の元

作りたいデザインが決まっていて、素材については「この素材!」と決めている場合は、その範囲で探すことになりますが、先にも書きましたが、服地が少ない昨今ではなかなか見つかりません。 そこで、頭を切り替える柔軟性も必要です。

デザイン候補がいくつもあって、素材も特にこだわらない、、、のであれば、探す心構えとしては、固定概念を捨てて、一時 頭を無にすることです。
比較的種類の多い生地を揃えている服地屋さんに入って、数ある生地にざっと目を滑らしていくと、自分好みの生地に目が止まることがあります。 「柄がいい」「色がいい」「素材がいい」など、、、魅力を感じる生地に目が止まります。 そこが大事です。
生地に目が止まったら、この生地ならどんなデザインに向いているかな? と、記憶の引き出しに詰まったデザインを、あれこれ引き出して、重ね合わせていきます。
なかなか「ズバリ!」とすぐに決まることは難しいのですが、「何かいいものになりそうだぞ」と思った瞬間があれば買い時です。

豊富な生地が揃っている大塚屋ですら、「これなら!」と惚れる生地に巡り合うことは常ではありません。 「ブラウスを作りたい」「ワンピースを作りたい」「フォーマル」などと、目的が限られると更に選択範囲は狭まりますから、何も買えずに帰ってくる、、、ということはよくあります。

服地が少ない、、、これが今の社会現象ですから、「あの雑誌で気に入ったあのデザイン、あの生地」と特定して探すとなるとまず見つからないでしょう。無理です。
稀に、似た生地が見つかるかも知れませんが、そんな時は「負」の部分への気配りが欠けていますので、粗悪な素材だったり、硬さ(又は柔らかさ)がデザインに不向きであっても、季節感が違っていても、冷静さを失い、妥協して買ってしまったりします。
家に帰って、我に返って生地を眺めた時、「よく見たら、好きじゃないわ」とがっかり。 これが生地選びの失敗でよくあるタイプです。


雑誌やウインドショッピングで「見る目」を養いましょう。
それが、成功率を上げます。

服地店が少ない、、、ならば、限られる服地の中で、個性を引き出すもの、魅力を発揮できるものを選び、その生地に 柔軟な頭でデザインをあれこれ当てはめ想像を巡らせていくのです。

難しい様ですが、シンプルなデザインを当てはめていくと、意外とでき上がりを想像しやすいですし、成功率は上がります。 思いがけず予想以上に仕上がったりすることもあります。

ファッション雑誌やウインドショッピングで服を眺めて楽しんでいる。 その時間は、知らず知らずのうちに、デザインや素材を見る目を鍛えます。 服地を目の前にした時、その「見る目」がものを言います。

しかし、鍛えた「目」も、探し方が悪いと失敗します。 雑誌やウインドーで「この服素敵! 作りたい!」と思った時、服地を探す中でその映像が消えない、そんな探し方は失敗を招くでしょう。
そのものズバリの生地はまず見つからないでしょう。 「似ているからこれに決めよう」と妥協して買った生地に後悔する、、、ということがしばしば起きます。
身近に服地が少ない昨今ならばこそ、頭を柔軟に切り替える寛容性ももって生地を選んでほしいと思います。 成功率を上げれば、製作意欲も湧き、前に進む力となります。


次は、「(2) 生地とデザインは合ってますか?」 をお話します。
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