京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
工房は京都市北区紫竹下竹殿町16だよ!

時計師の京都時間「京の五月病」

2017-05-13 09:48:39 | 時計修理

5月13日あいにくの雨の土曜日。旧暦卯月十八日。
明日は母の日です。
母の日の盛り上がりを横目で見ながら父の私はしょんぼりと工房へやって来る。
やがて消えそうな父の日と母の日では断然母の日が有利。

昨夜ミニオンのDVDを見ながら可愛いアグネスのような子供がいる限り父の日は不滅なのだ~!と思った。
チェロでシューマンのトロイメライを演奏するときは長女の幼い時を思い浮かべながら弾くと優しい気持ちになってうまくいく。
エルガーの「愛のあいさつ」を弾くときに娘と彼のことを思い浮かべると失敗する。このやろ~っと可愛い娘はいつの間にか他人の男について出ていくのだ。
嫁に出ていく寸前まで母親と娘だけがこのお付き合いを知っているのが京都の常識で寂しい。

京都娘の父親への親孝行は小学4、5年生で賞味期限が終わります。校外学習で工房に見学に来てくれる紫竹小学校二年生の皆さんは親孝行の真っ最中!可愛い盛りだ。

つかの間の幸せタイムです。6年生以後は「お父さん大っ嫌い!」と嫌悪するだけの対象物に変化、グレムリン化した娘は嫁に出るまで親不孝が当たり前。
居酒屋でオヤジ達の集いになると発展性のないむなしい会話で盛り上がるのが京都。被害が大きいほど自慢になる。

所詮、時計師はおぎゃ~っと泣きながら生まれてきて大人になると鉄の膨張率に泣かされ、死ぬ間際に網膜剥離、腱鞘炎などなどあちこちイタイイタイと泣きながら死んでいく運命なのだ。
だから娘を持つ父親はこの親孝行の時期には単身赴任してはいけない!私の大失敗の一つです。
五月病の次にジューン・ブライドの結婚式ラッシュがやって来る。身も心も貯金もやせ細ったオヤジたちのため息が聞こえてきそうな季節に入りました。
これをこなすコツは「ほっこり」することだそうです。
五月病を乗り切るために何か「ほっこり」するアイテムを見つけましょうという。籠池、明恵夫人のイライラカップルの事を思い出すとだめ!

明日は母の日
 長崎在住の母は17歳の8月9日「原爆投下の日」。勤労奉仕で人間魚雷回天を作る工場にいた。それで助かった!三菱重工に派遣され亡くなった同級生もいる。
被災後急遽派遣された救護所では被災者が次々と死んでいく。自分になついた赤ちゃんが腕の中で死んでいった記憶は歳を取るたびに強くなるそうです。
夢の中の救護所では17歳の当時のままの自分がいて腕の中の赤ちゃんはすやすやと眠っているような夢を何度も見るという。
その赤ちゃんの顔が私そっくりだという。
そりゃ~悪夢じゃ~!ということでカーネーションと若菜屋の栗饅頭を贈った。

「原爆が投下された場所が長崎でよかったね~。予定されていた北九州や京都だったらもっと被害が大きかったでしょうね~!」というようなアホな政治家はいないよね~。いたら悲しい。
私が生まれてきた日。母の腕の中の私は世界で一番幸福な赤ちゃんだったことは間違いないでしょう。東北、長崎どこで生まれてもかわいい赤ちゃんを産んだ母親は世界で一番の幸せ者なのだ。
京都では時間が止まる14,15日。母の日、葵祭。どちらも時計は邪魔ものか?

時計は気温23度で正常に稼働するように設計されています。
気温の変化が激しい季節。
 気温が数度違うだけで膨張率により精度が変わることもあって鉄に生涯泣かされます。

京の雨は時計に残酷です。
写真のようなクロノグラフではボタンから簡単に湿気が入る。一度入ると防水時計は構造上湿気が抜けません。
キャリバーを取りだし乾燥させる修理になります。コツは葵祭の前後の雨の日は使わないことだ。

工房には忙しい息子さんのかわりにお母さんが持参する五月雨の五月。
明日は「母の日」なのでいつもより時間をかけてじっくりと説明しますので我慢してくだされ~。






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