京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
工房は京都市北区紫竹下竹殿町16だよ!

時計師の京都時間「渦の中時間」

2017-07-15 09:30:00 | 時計修理

㋆15日宵宵山の土曜日。
祇園祭りで京都は大変な人込みが続いています。
写真は芦刈山。私のお気に入りの山なので毎年一度は訪れます。
立派な鉾に比べ地味ではあるが山鉾の中で一番「もののあわれ」を想う山です。

昔昔、京都に仲のいい夫婦が住んでいました。
若くで美しい夫婦でしたが二人の生活は楽ではなくて別れることになります。お嫁さんは飢え死にしてもいいから一緒にいたいと願うのですが男は嫁さんの幸せを願ってとうとう別れることになりました。
その後嫁さんはその気立ての良さと美しさで貴族の奥方になります。
その主人は大阪の難波に派遣されることになり奥さんもいっしょに難波へ下る。
旅の途中、難波で芦を刈る男たちを見るとその中に昔別れた旦那さんとそっくりな人を見つけます。芦刈は重労働で落ちぶれた下賤のものがつく仕事でした。
昔の旦那さんを見て彼女は自分の着物を脱いで男に与えます。
「あしからじと思うてこそはわかれしか などか難波の浦にしも棲む」
男は嫁さんの懐かしい着物の香りでそばにいることに気が付きます。
「君なくてあしかりけりと思うには いとど難波の浦ぞ棲み憂き」と詠んでその場を立ち去りました。

私は貧乏時計師!毎年この芦刈山を訪れて想うことがあるのです。
「とっとと別れて楽になりゃ~良かった!」と嫁さんが言うのがわかり切っているのでいつも一人で行く!
この山を見て離婚を考えている男性は思いとどまりましょうね~。

この後、近所のコンビニでエビスビールを買いに行く。
「京都で一番おいしいのが山鉾を見た後のエビスの一杯!」です。
レジ待ちの客が3名いた。とっとと進まないとビールがぁ~!

やっと順番が回って来たと思った矢先に若い女性がとことこと割り込む。レジ打ちのアルバイトがぼんくら!客をコントロールできない初心者なのだ。アルバイトの片方の一人は肉まんの什器の前で固まっている。
目の前に三人がレジを通り過ぎたころ私が注意して初めて気が付くがあわれビールは生ぬるい状態になっていた。
自宅の冷蔵庫からサントリープレミアムに変わる。嫁さん曰く「サントリーが一番おいしくてよけいな添加物が入っていない」そうです。体にいいビールってありか?とりあえずビールと合掌!

ボンクラ・アルバイトが悪いのではない。私が見えないのだ。
時計の販売員はいかに売る気配を消すかが勝負!お客様に自由に見てもらうためにはうるさい販売員は邪魔です。
お客が顔を上げて販売員を探す瞬間さっと寄り添う。
長年時計屋をやっているといつの間にか気配を消してしまう私によくあることです。

先日も居酒屋にに行ってカウンターに座っていて店員は気が付かない。床屋、焼鳥屋、そば屋、レストランなどオイテキボリ悲劇の数々を思い出しながらほろ苦いサントリービールを飲みました。

風早町の「油天神山」名物?かわいいチマキ売りも昨日から始まりました。油天神山のチマキには梅の花があしらわれて可愛いのが人気。工房の店頭にもこのチマキを掛けてあります。
明日は宵山です。
仕事は午前中でおしまい。町内に戻りチマキを売ってきますね~。
時計を売るよりも難しいよね~?



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