京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
工房は京都市北区紫竹下竹殿町16だよ!

時計師の京都時間「時間の問題」

2017-02-24 09:13:22 | 時計修理

2月24日金曜日。明日は北野天満宮の梅花祭。工房を開ける前にお参りしてきます。
目指すはアンティーク時計。
アンティークとの出会いは一期一会。瞬間の出会いが楽しいものです。
最近気合が入った時計ブースがふえましたね~。見て廻る私も気合が入ります。

アンティーク時計は私たち職人に規定のようなものがあります。
アンティークという呼び方をされるのは100年以上経過したものだけを言う。満たないものはビンテージになります。
ただし時計業界では歴史が新しい部門。ビンテージと呼ぶよりアンティークのほうが売れるので50年以上経過したものをアンティークと呼ぶことがあります。
家具、宝飾の安定したアンティーク業界とは時間のずれが出てきます。

精度は一日の誤差が3分以内であることが許容範囲。「一日1分も遅れる!」のクレームはアンティーク初心者です!
ケースの防水性は非防水である。買った後に防水性を問われても免責です。日常使いにするならアンティーク時計は使えないのです。

修理費用に発売当時の定価以上必要になる。またネット通販などの販売価格より修理料金が高くなるのは当たり前と覚悟します。
修理費用に3万円!と伝えられて驚く人のなんと多いことか?これでお客さんのアンティークに対する知識レベルをテストします。
ビックリする人は修理受付段階でふるい落とされます。3万円で現行品の時計を買いましょう!
時計師がいざ預かった場合に数か月かけて取り組む覚悟が必要になる。またアフターサービスは現行品より頻繁にやって来るのでできれば断りたいのが本音です。

時計修理は成功報酬です。何か月もかけて修理したのちに稼動テストでバレルの歯と二番車がかみ合わないこともありました。その時間と他の部品料金は一切無駄になる。
そんなことから価値がわかっている地元の京都人だけ利用してもらうとありがたい!
よそさんの特徴はまず修理費用を聞いてくる。病院に行ってまず診察料金はいくら?と聞いてくるようなものです。

料金から入ってくる人は修理しても直ぐに壊してクレームを言ってくるパターンになることが多いので門前払いでお断りされる!
ババ抜きのようにお客さんは放浪する。

写真はブルガリ・クオーツ。時計が止まったら電池交換を急いでください‼電池が液漏れして機械交換3万円と高価な仕事になる。
1000円で済む電池交換を惜しまないでくださいね~!
驚くことに捨ててしまう人もいるのでもったいない!それで一般の人は電池抜き取りサービスしています。
電池交換の価格も内税1000円なのはこんな悲劇を何とか避けたいための設定です。

明日は北野神社の梅花祭!クオーツ時計の電池交換300円のおじさんが出店しているかな~?
市で買ったクオーツ時計はこのおじさんに電池交換してもらいましょうね~。動かなかったら即返品できるからね~。
それでは明日は遅刻しないように早めに戻ってきます。よろしく!





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