京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
夜久野高原で営業再開しました。

時計師の京都時間「京の働き方改革」

2017-02-21 09:33:43 | 時計修理

2月21日火曜日先勝!
嫁に行った娘用に市バスフリー定期券を買ってきた。この定期券でいつでも実家に帰っておいで~!なのだ。バカ親だ。
京都はバスが主要な交通機関なのでフリーパスの定期があると買い物にも便利です。京都ライフが一層楽しくなりますよ~ん。
四条烏丸の定期券売り場まで気持ちよく快晴の中を歩く!このお天気、工房のある北山通りを越えるあたりで雪に変わりました。がっくり~!

明日は水曜日の定休日なので10時から5時までの営業?になります。
水曜日の営業時間はアバウト。京都御所の梅園を見てやって来る予定なので10時までには入れそう。
今季は時計の販売店では珍しく売り上げ不振が続いているという。
毎年年末年始にかけて「価格破壊」ならぬ「売上破壊」マラソン・駅伝の外部要因で売上減にぼやかれました。ただ例年と違うのが翌日も客がもどってこない。

もともと時計業界では売上に外部要因の影響を受けない部門です。バブルのころも浮かれなかったし指をくわえて眺めていた記憶がある。また逆に9,11テロ、リーマンショックにも影響を受けなかった。
今年は日経新聞の報道であの世界のセイコーでも前年比20%近くの落ち込みだったそうで驚きます。中国観光客の爆買い跡の無残な数字が披露された格好でしょう。国内需要の落ち込みが厳しい。

最近60歳を過ぎるあたりから他業種の人との接触が増えました。自動車、薬品、金融など一斉に先輩たちが定年退職を迎える年齢に入って来たのでしょう。
年収、労働条件などお聞きすると実にうらやましい。

時計業界は50歳が定年退職の区切りなので早い年齢から対応に迫られます。
私も45歳くらいからそわそわと不安になってきた思い出がある。
大手銀行も同じように50歳定年制らしいが退職後のフォローが全く違います。

この業界特有の家業が時計屋なので修行ついでに時計メーカーに入る習慣の名残が残っているのでしょう。強制的に家業に戻され親孝行の流れになる仕事です。
 また工場は岩手、長野など地方にあるために兼業農家の跡取りも多い。そのため退職後はホッタラカシで勤務中は低賃金、長時間労働、早期退職、海外勤務といいところがない。優秀な人材は来るな!というレベルなのだとあきらめる。
安倍のお坊ちゃまの「働き方改革」からの影響が遠い業種に入ると思う。

残念ながら時計の魅力にはまってしまうとこのようなすべての現実が見えなくなります。
長時間労働は自分のスキルがまだまだ未達なのだと空が明るいうちには帰らない!工場に泊まり込めるものなら何日でもOK!.海外勤務はヨーロッパや途上国の皆さんへ優秀な日本製品を勧めたい!ので休日返上で売り込む。
優秀なキャリバーをベッドの中で音を聞きながら寝る。「老後、命が尽きるその日まで時計と一緒なのが幸せだ。」とかなりひどい病気が進行します!

「まもなくバーゼルフェアーが始まる季節が来ますよ~今年はどうしますか?」とのお知らせが届くころ。年間11か月は霧、残りの一か月は雨の土地。まともなホテルも少なく物価が高い!時計博物館を見学したらとっととジュネーブに戻ってレマン湖を眺めていたほうがいいでしょう。
それでも行きたい魅力いっぱいのバーゼルフェア~。
残念ながら今年もパス!王将の餃子を食べて我慢しましょうかね~!
明日は定休日なのでニンニクOK!の日。
かなり他人と接近する仕事なので普段はニンニクは御法度なのだ!王将の餃子を食べないでもいいので是非とも時計師をやりたいという人はかなり少ないと思う。
明日はお休みで~す。






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