京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
工房は京都市北区紫竹下竹殿町16だよ!

時計師の京都時間「京の香」

2017-05-19 09:27:57 | 時計修理

5月19日金曜日。奈・唐招提寺「うちわまき」の開催日。
京都奈良は近くて遠い。なかなか行けないのは近鉄料金が高いせいもあるか?
大阪へ行くのと同じような距離なのに片道千円程の倍近い運賃が邪魔になるということで大阪に出たほうがお得なのだ。それでも奈良に行きたい五月。

京の五月は香りの季節でもある。
お客様の上品な香りが時計にも移っています。沈香、じゃこうの香のおすそ分け。
これはとても高価な香木なので得したような気がする。

工房にある「お香時計」にはとても高価なお香は使えないので白檀と龍脳で間に合わせています。
香木は「山田松香木堂」さんがお気に入り。高価な買い物をしなくてもお茶を出してくれるところがいい。御所に寄るついでに息抜きができます。

南仏では香水の学校もあるほどフレグランスに気を使います。仕事場で強すぎず、弱すぎないかすかにさわやかな香りが思い出に残ります。
時計を指導する場合かなり接近しないと部品が見えない。自然と隣にいる人の匂いの強弱で距離がわかるようになります。
夜間の残業で「あっ!真後ろにいる。」と思ったら誰もいない鳥肌現象もたびたびある。

 街中を歩いているとふっと同僚だった女性の同じ香りがすることがあります。
時間、空間を飛び越えて当時のシーンがそのまま蘇る。急に黙り込んで眼を閉じたくなる瞬間です。
写真のようなカルティエが私のお気に入りなのはこのブランドユーザーの香にははずれがない。またシャネルも「5番」には慣れているので歓迎したい。
苦手なのはカシオG-SHOCKの裏蓋を開けた時のゴムの臭い。これはクサい!一般の皆さんは開けないようにしましょう。

そこは運がない時計師のこと楽しい思い出はレアケース。
コンサートなどせっかく手に入れたプラチナチケットの隣の席には必ず現れる恐怖のおばさんが存在する。ハエも落ちる。蚊も近寄らない犬は転げまわる程のおばさんは存在する。
これが気になって最近コンサートから足が遠のいています。
 休憩で楽しみなホワイエにも香のきついおばさんがいる。
コーヒーの味がわからなくなるほど強烈だった経験もあるのでホワイエのコーヒーも飲まなくなってしまう。
普段の仕事では「音、臭い、ホコリ」厳禁の仕事なので香に慣れていないのでどうしても敏感に反応します。
お客さんの時計を預かるとその香る瞬間でコンディションがわかる。箪笥の臭いがすると永い間放置されているものなのでちょっと緊張する。

 新人はまず石鹸の臭いだけで出勤するようにと先輩から指導を受けます。同僚に迷惑をかけないような心配り。
それでも毎日、緊張の繰り返しで脂汗の独特な悪臭が漂うものです。
これはしょうがないので消えるのがちょうど5月くらい。新人臭は我慢します。

今朝は風薫る五月の快晴。バスの窓は大きくあけられています。
PM2,5が飛び交う京都。
私はアレルギーなのでそっとマスクを二重にして耐える時間になりました。
「ヨロズ5月が危険が待っているのじゃ~!」
朝一でシチズンの修理品が戻ってきた。
月末近くなると不思議とメーカーから代引きが殺到する。貧乏時計師は無駄使いしない様気を付けましょう。












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