京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
工房は京都市北区紫竹下竹殿町16だよ!

時計師の京都時間「京の陀羅尼助時間」

2017-07-27 09:18:40 | 時計修理

7月27日木曜日仏滅。明日は土までも蒸し暑くなるといわれる日。
昨日は五回生クラブの集まりの日でした。
今朝ちょっと二日酔い気味なので陀羅尼助を飲んできた。
この陀羅尼助は奈良発祥の強烈ににがい漢方薬です。京都に来て初めて出会う。

私の娘が赤ちゃんのころ指しゃぶりを治す為にこれを使ったところとにかく苦いので効果てきめんでした。
今でも薬を瓶を見ただけで苦い記憶がよみがえるという。

昨夜は無時に集まりも終わりました。
京都では一般に4回生の卒業時点で宿を追い出されます。
経営者側から見ると敷金・礼金の収入目当てか?またいつまでも不良学生に貸しているのでは家賃の滞納も心配なので追い出されることになります。
 私も追い出されて東寺珍しい保証人も要らない親切な太秦のアパートにお世話になりました。
アパートの住人はみな五回生以上の吹き溜まり。京大、同志社、立命など大学のおちこぼれが集まった怪しげな宿でした。
そこに常備されていた薬が陀羅尼助。苦い薬なので食料にもならないので何時までも残っています。
アパートの経営者が元校長先生で教育者だった人で家賃を滞納したら焼鳥屋へ連れて行ってもらい状況を丁寧に聞いてくれるなどその後の京都人のイメージが確定した。
もしこのアパートでこの人との出会いがなかったら私は家族を連れて京都へ戻ってきたか?
少なくても焼鳥屋へ行く頻度は減っていることでしょう。

京都の大学生社会ではこの五回生が一番身分が低い存在です。その不思議な仲間たちが40年近くになっても何かと集まって来る。社会へ出発ミスの落ちこぼれ集団なのでいいことばかりではない。
医者になった仲間はもっと長生きできるはずの患者を何人も見送ってきたボンクラ医者の無力感を嘆く。
弁護士は話ベタ!勝訴より敗訴のほうが多い。時給計算ではコンビニアルバイトのほうが給与は高いと家族から指摘された。
銀行員は与信業務の担当が長く理不尽な「貸しはがし倒産」批判の思い出に今でも苦しんでいます。一般の民衆の怒りは弱いところに向かう。
私は出向専門、時計業界にしがみついて未だに倒産した販売会社の後始末中!
一番残念なのが商社勤務のヨーロッパで行方不明になった仲間は陰膳で参加。
皆さん「火中の栗拾い」が仕事だった。
それぞれこんなはずではなかった人生。家族や親類に尊敬され親しまれる存在を夢見て生きてきた。結果は卵を産まなくなった鶏の運命と同じだ。

だらにすけ!の苦い時間が続いています。
ただ救いはお世話になったアパートの御主人に凛として恥ずかしくない人生を送れた。この報告を毎年出来ていることでしょう。
お金も信用もないが勇気だけは少しは残っいますね~!
私の苦い陀羅尼助人生でもこの日だけはちょっと誇らしく胸をはれる。

京都産業大学の獣医学部を見たかったね~!というのが全員の意見でした。
田舎の3年、京の昼寝。いい環境ではいい人との出会いができますよ!と残念無念でした。
写真はジェラルド・ジェンタ。クオーツ。
私が一番びっくりしたデザイン。
田舎の3年、スイスの昼寝時計でした。




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