京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
工房は京都市北区紫竹下竹殿町16だよ!

時計師の京都時間「京のお正月」

2016-12-31 11:25:53 | 時計修理

まもなくお正月です。
工房の大事な旋盤や工具の手入れも済んでお正月気分も盛り上がってきました。
ピノキオ君がクリスマスに人間になるのは今年も見送り。また一年奇跡を待ちましょう。
ピノキオのお父さんのゼベットじいさんは元々時計職人でした。

現代のパスティーシュ工房の時計職人の爺さんは昔大きな時計会社の修理責任者でした。全国を走り回って仕事をしていました。
嵐が突然やって来た!100人以上の時計師も抱えていた会社が小泉構造改革の時代の波で流されてあっという間につぶれてしまいました。
 倒産する前に会社を辞めて地元の京都で訪ねて来る仲間の修理や時計学校で先生をやっていたりとのんびりと生活をしていました。

ある日、おじいさんが以前勤めていたお店を訪ねた時には倒産した後でした。
差入れのケーキをもって呆然としたことが今でも夢に出てきます。
 会社の偉い上司の皆さんはとっとと逃たあとだっだたので修理工具もバラバラになってなくなっていました。
そんなオロオロとしていた時に地元の時計師のみなさんから少しずつ工具を分けてもらって京都で一番小さなアフターサービスの工房が出来上がりました。
お店の名前は「ヌーベル・パスティーシュ」。修理職人がいっぱいいた元気な会社のオマージュの意味です。
もう一度プライドをもって時計の修理をやるお店を作りたかったのでした。
クジラに飲み込まれたゼベットじーさんのようだ!と言われます。前を通る人たちは事情が分からないので不思議そうに工房の中をのぞいていきます。

そのうち人間の言葉を理解する北山の杉の木をもらってピノキオを作りました。
物語ではそろそろ神様が現れて人間の子供にしてくれる頃ですがお金が足りないのだ。
おじいさんは今年で年金をもらえる61歳になった。年金がもらえるようになったらピノキオを弟子を育てようと思っていました。
ところがアベノミクスの円安の波にまた飲み込まれてしまいました。
スイス時計の材料や部品が3割ほど上がった。消費税も8%に上がり10%になるらしい。
とうとうもらえる年金の分で補充しないと生活ができなくなりました。

ピノキオが人間になってしまうと給料が出せない。流行りのブラック企業になってしまうのでしばらくそのままなのだ。いつかはちゃんとした大きな工房で掛時計の修理もやってみるのが夢なのじゃ~!今は腕時計専門なのですね~。残念じゃ~!

初仕事は4日から。来年もよろしくお願いいたします。
二日には時計の神様「近江神宮」で今年失敗した時計の数々のお詫びに行く予定です。境内にある十割そばが楽しみですね~。
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