京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
工房は京都市北区紫竹下竹殿町16だよ!

時計師の京都時間「京の復活」

2017-06-17 09:19:01 | 時計修理

6月の定休日。18日、26日~28日の四日間の予定です。
今日は6月17日土曜日。明日は父の日の仏滅。
娘ばかりの家庭なので毎年父の日はちょっと困る。バレンタインデイと父の日はプレゼントには無縁の日。
父の日に一番ほしいものは娘からの「お父さんお疲れさん」の優しい言葉か?

花咲じじいの私には永遠に無理なお話です。
じいさん周辺の家族やペットで幸せになったものはいない。みなトホホな人生を送る。
ちなみに一度花を咲かせるとその後は当たり前の習慣になってありがたみがなくなる。鼻つまみじいさんが会社を追い出されたあとに会社が倒産して初めてありがたみがわかるのが特徴です。
また奇跡的に花を咲かせても上司がやきもちを焼いて存在を嫌がる。
オトコのやきもちほど迷惑なものはない。「成功は忘れて失敗は石に刻め!」がサラリーマン人生がうまくいくコツ!
スーパージャスコの父の日セールのチラシを眺めて「塩ゆで枝豆特大388円」を見栄で買ってこようかと思う。

写真はカルティエ。朝飯前、開店前の電池交換。1000円。
朝からカルティエをやると一日明るい気分で過ごせます。芸術品です。
こいつのおかげで家庭崩壊直前まで行きました。
時計会社の社員と言っても時計は自腹で買うのが当たり前。毎回ボーナスをはたいて市内の時計店で買う。
時計店にとってはお得意さんになる結果、家庭の会計はいつも火の車。

恩田陸「蜜蜂と遠雷」
久しぶりに直木賞、本屋大賞で読み応えのある本でした。いつもがっかり受賞が続きましたね~。岩貞復活のピッチングのようです。期待しただけのことはある。
「音楽を始めよう!」言葉、文章で音楽の素晴らしさをこれほど素晴らしく表現できるのか~!何度も涙が出ました。

背景は浜松国際ピアノコンクールだとすぐにわかる。
落選した人は応援してくれた家族に聞こえないようにお風呂の中で号泣する。
またピアノが弾きたくなるが本につられてバルトーク、プロコフィエフのコンチェルトを聞いてがっかりしないようにしましょう。初心者向きではない。
恩田さんにはチェロのコンテスト本もだしてほしいね~!

私がチェロを復活させたきっかけが神戸淡路大震災。被災地で聴いたバッハで感激して「いつまでもめそめそ泣いていないで音楽をやろう!」10年ぶりに借り物のチェロで音楽を始めました。
これは美談ではないのです。

やたら昔の音が耳の残っていて弾けたというプライドがあるだけにイライラが積もって家族に当たりつらす毎日でした。
昔の経験が役に立つのは弦のはり方とチューニングくらい。弓を持つ親指は強烈に痛むし左手の全部皮がむける。特に薬指が動かない。全く役に立たない指がうらめしい。
弾いた後はピンセットを持つたびに痛みます。その結果本業の時計の仕事にも影響する。

毎日2時間ウエルナーの教本と格闘するが1,2巻まで昔子供のころと同じ3年かかった。
その間に狭い自宅は「のこぎり音」が鳴り響いていたのです。
こんなオヤジなので子供たちから父の日にプレゼントをもらおうなどど思うだけでも犯罪なのだ。

問題なのはそれほど格闘してもまだまだ子供の頃弾けた音が戻っていません。
思いあがってラフマニノフ、ショパンのチェロソナタを弾きこなすのでなく子供も頃の純粋な音にもどれるだけでいいと思う。
今日も夕方になると「スコアに書かれている記号を音楽に変えよう!」と楽しく弾いています。
 逢魔が時に工房から呪われたようなノコギリの音が道路まで響きます。
「どこからかチェロの音が聞こえてくるのどかな街!」と紹介されたがノコギリと書かれなくてよかった!
ここは時計修理工房です。街が広い空をもつ空間なので音楽を楽しめる贅沢がある。
時計師とチェリストが生きていられるありがたい街なのです。

明日はお休み!臨時休業。
ブログもお休みなのでご迷惑をおかけしますが後日のご来店をお持ちしております。







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