京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
工房は京都市北区紫竹下竹殿町16だよ!

時計師の京都時間「京の砂時間」

2017-03-30 09:21:20 | 時計修理

3月30日木曜日。旧暦弥生三日のひな祭り。京都は桃の花やら梅、桜もそろって今日は女の子のお祭り。
枕草子では花は桜や梅を押しのけて梨の花がいいという。
私は桂あたりの畑にさいている大根、ジャガイモの白い可憐な花がいい。
それぞれの思い出が詰まっている京都の春。

今日はひな祭りです。
昨日西の空に一瞬見えた夕日が見事でした!、真っ赤な夕日の後には細いお月さんが顔を出します。
極楽の京都時間でしたね~。こんな夕日がきれいなのに仕事で見られない人はもののあわれをさそいます。「今日は夕日がきれいだから仕事はおしまいおしまい!」と帰って来た。
私は雨男!工房の定休日にこんな夕日が見れるのがありがたい。

時計業界では桜休みがある。桜が咲くころは入学、入社の繁忙期にあたります。ところが神がかり的に瞬間ものすごくヒマな日が訪れる。桜の開花時期の花散らしの雨でもなく普通のお天気なのに客が全く来ない日が突然ある。
神様が早くお店を閉めて花見に行ってください!という日なのでお店に店長だけ残してとっとと八坂神社に繰り出すことだ。

お花見弁当では助六(お稲荷さん)がつきもの。スキットルの中にはシングルモルト、竹の徳利には月桂冠、これは安物で良い。桜の花が主役なので素朴な料理に限る。
この日は時計は日時計、腹時計でいいと思います。
時計にお金をかけるならいづうの助六1個500円を贅沢を楽しみましょう。力餅食堂の助六なら1個100円なのだか年に一度の花見なのでカルティエ・ベルメイユを買う気分で豪華に行きましょ~。
この日は一点豪華主義!お花見は助六にこだわる時計師なのだ。
たぶんこの日の京都大丸さんの時計売り場に地下の助六鯖寿司のお店「いづう」さんの売り上げが勝つかな?勝ってほしいね~。

「おとろいや歯に喰いあてし海苔の砂」芭蕉。
春海苔を使った巻きずし。がりっと砂を噛んだ記憶がある最後の世代か?
海苔も米も砂が当然のように混ざっていたものです。今では大クレームになることでしょう。
逆に時計の中にはほこりやごみが絶対になかった時代が懐かしい。
時計生産地が中国製に変わってチープレーバーの恩恵を受けたのは国内メーカーの役員さんたちだけか。
 時折やって来る旋盤くずのかけらで止まった時計を砂を噛むような気分で見つめる日が続きます。
晴明神社、一条通りの桜も咲きました。逢魔が刻には妖艶な夕日が見られるようです。早めに帰りましょうね~。










ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 時計師の京都時間「京の利休忌」 | トップ | 時計師の京都時間「京の猫の... »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

時計修理」カテゴリの最新記事