京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
工房は京都市北区紫竹下竹殿町16だよ!

時計師の京都時間「京のおもてなし時間」

2017-06-02 09:35:45 | 時計修理

6月2日金曜日赤口。心の中の鬼が出でくる日。
接客業のみなさんの要注意日です。
明日、明後日は6月のボーナスシーズンの幕開け!まず高級時計から売れていきます。

昨日嫁さんと二人で楽しい食事会のはず。
私は毎週のように楽器楽譜の打ち合わせで夜遊びをしているので罪滅ぼしの日です。
嫁さんが行きたい店に連れていく。当然私のおこずかいから出費!
そこで昨夜利用したお店の接客に驚きました。

私は名古屋、仙台、盛岡、金沢、岡山と日本各地で時計店の店長やファッションビルの館長をやって失敗だらけで迷惑をかけた。
この赴任した地域に共通するものが歴史のある城下町です。
店長の仕事では接客指導が重要なスキル。店長によって売り上げが2割は違ってくる。

「城下町の接客はおそまつ!」の都市伝説がある。高圧的な接客で有名な都市もありました。これにはちょっと誤解があるように思う。
特に仙台、盛岡ではそれぞれ伊達藩、南部藩のいわゆる正直すぎて嘘やお世辞が苦手な都市です。「おへずらまげでぇ~!お世辞言うのんじゃねぇーでがんす」の実直な土地柄でした。お世辞を嫌う習慣があるのです。
「ロレックスを売る時にお世辞はいらね!悪いところばっかり言ってけでぇ~。最後に一つだけいいところをつたえればいい。無理に売らなくでも買ってくれるでがんす」と指導すると売れるようになりました。

「接客能力では京都、大阪のおもなしを見習え!」が全国の指導者の本音でしょう。
タヌキのおもてなし!
気持ちよくお客様を化してもてなしてくれる街です。
ところが関東からくるお客さんは京都、大阪のタヌキの区別がつかないようです。
大阪のタヌキの代表は「551の肉まん」のおねーさん。
新大阪店にいる顔から指先までふっくらしたタヌキ顔がいかにも食欲をそそります。この人に「買うて下さい!」と言われたらお土産に必ず買うしかないのだ。

京都の代表はおたべ人形。いつもかわいらしく頭を下げている。ところが「おたべ!」と上から目線で命令しているのだ。母親が子供に早くおたべ!というような懐かしい気分になるので買う。
大阪は下から、京都は上からそれぞれの目線で優しくおもてなしをしてくれますよ~。

 時計店に入った従業員は入社後人生初めていきなり10万円以上の高額商品を販売することになる。売上金額にしても50枚の1万円札を平気で数える神経が必要な仕事なのです。
昨夜はその女性を指導する仕事の苦労を思い出しました。

嫁さんが事前に予約したのが「京の禅」宮崎地鶏のお店。フルコースを予約したので~!と自宅から5分ほど高倉仏光寺まで歩く。
店に入り予約席に座ってまずビールを注文する。
男性アルバイトの態度がおかしいのに違和感があった。「こいつ!大丈夫か?日本人か?」
20分ほどでジョッキが空くが料理が全く出てこないのでレジに3人固まっている女性を呼ぶ。
「ここのお店は間が空くのが有名なので~!」と嫁さんが辛抱強く待っていたが流石に20分も待っているとすきっ腹を抱えているので口調がきつくなる。

なんと予約したコース料理が通っていなかった!すぐに用意しますとあわてていう。
この時点で彼女の上司がテーブルに謝罪に来るのが京都。このお店が宮崎県のオーナーなのでその辺の機微がわからに素人なのか。
それならそれで席に座った段階ですぐに注文を受けに来るのがふつう。従業員全部がゆとり世代の皆さんか?

後でわかったのがぼんくらアルバイトばかりのお店なのだ。
さらに悲劇が起きた。
そのアルバイトさんが勝手に一番安いコースを選んだことが後でわかる。大皿に3つ出てきただけで来ない!
嫁さんは電話で確認したフルコースが来るものと思っていて我慢強く待つが何も出てこない。
しかたなく私が固まっている係を呼ぶとコースはこれで終わりだという。ビックリ!

この時点で嫁さんが切れた!出ましょうと席を立ちあがる。
京都の女性は切れても冷静に普段と変わらない。
嫁さん知人、友人全員に回覧が周り二度と来ないだけ。
「そのうちに消えるからええのや~!」

私は「京の禅」の京の言葉だけは外してほしいし、九州出身者だけに宮崎にも知人がいる。あわてて焼いたので脂が浮いた鳥では宮崎産の名前も外してほしい。
もっとここの地鶏はおいしいはずです。残念!

 鳥料理なら京都では大手筋、宇治、烏丸紫明から地方では東京上野、盛岡市の青山、名古屋・錦などの鳥料理大好きこだわり食通の嫁さんにはショックだったようです。

お店を出てすぐにラーメン屋さんに行きたい!という。
大丸横の路地ドンつきにある「元町ラーメン」に連れていかれた。
初めてのお店、ラーメン激戦区地帯によくこんな路地のラーメン屋を知っていたのに感心。
「自宅周辺の情報なら猫と嫁さんに聞け!」なのだ。

ラーメンは富山ブラック‼お気に入り新福菜館に似ている。麵は硬めで美味しい。
美味しいラーメンより驚いたのがここの店長さんの人柄です。
アルバイトさんに教えている言葉がとにかく優しい。指導している内容も感情的にならずわかりやすい。
客も店員も和やかな時間を持てたことに感謝。トゲトゲの気分を和らげてくれました。嫁さんはこの店長を見せたかったのでしょう。

6月は時計店の繁忙期が始まる。
時計の修理も高額修理が増える季節。「他山の石」の材料は転がっていましたね~。

気分はおたべ人形!写真は本物のシェネル!
いいもの、美しい出会いを楽しみにしましょう。











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