京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
工房は京都市北区紫竹下竹殿町16だよ!

時計師の京都時間「利休好みの時間」

2016-10-11 09:21:44 | 時計修理

10月11日火曜日。
空は青空!私は仕事~。この3連休で仲間からの修理依頼は4本だけ!
これでは食えん!

悪い夢を見た。
私の夢では犬や猿が人の言葉をしゃべるのが特徴です。
外国のシーンでは字幕スーパー言葉の日本語を話すが時折フランス語でしゃべる犬も出てくる。これはつらい!
人に話すと不気味なのだそうです。
昨夜も「そっちとちがうがな~!そっちに逃げたら保健所に捕まるで!」などと大阪弁でしゃべる犬を抱いてどこか知らない街を逃げていました。
夢から覚めたときまだ手の中で茶色の犬のぬくもりを感じていた。

最近の若者の4分の三は将来に絶望しているとのこと!甘~い!
時計師の99%は将来に絶望していると思う。奇跡が起きるのも信じていない着実に悪化が進む集団です。
99%の絶望‼1%の希望でも生き残る種族が時計師属なのじゃ~!食えなくても生きていくのじゃ~。

京都の不動産業界の皆様も一蓮托生の時計師と同じ不況産業。
お友達と思っていたのですが最近民泊改装物件の仕事が続いて忙しいようです。

京町家の借家を改装して民泊で稼ごうとする人が増えた!
京町家の空き家対策には救いの神様だそうですがこの民泊ブームが過ぎたら投下資本の回収のめどが立つのか?究極の貧乏スパイラルではないか~と余計な心配をする。

先日マンションの広告を見ていると床の間の写真に「一期一会」の掛け軸を見てにやっとした。
案内されてこれを見たお客さんは早速帰って二度と来なくなってしまうと思う。
「一攫千金」に変えましょう!

「寂びたるものはよし 寂ばしたるもの悪しし」
利休好みの時計師なのじゃ~。
時計の文字盤をリダンしていかにも未使用品に見せかける業者さんが増えた。工房ではリダンはお断りしています。
人も時計も自然に風化したものの味わいを楽しみましょうよ~。

特に時計師の古いのはいい!貧乏時間に耐えて次第にこすっからく、せこく、意地悪になってくる。
瞬間、嵐山の夕日のように親切な笑顔を見せるときもあるが99%は渋い表情のまま。
ふん!どうせワッシは貧乏だ。と日々ひねくれる毎日なのだ。

写真はシチズン・ドレッシーのキャリバー(寄贈品)
明日定休日を利用してこのモデルをオーバーホールする予定です。
この名品を日常使いしていた女性のほとんどすでにあの世に行っていると思う!
毎日ゼンマイを巻き上げる習慣があった昔の思い出の品です。

秋の日はつるべ落とし、お茶杓をすとんと落とす風景のよう。
夕日と昔馴染んだ時計が山の端に隠れます。
せめてもう数年元気になって使ってほしい日本の手巻き時計たち。

「お母様が使っていた遺品をいっぱい持ってきたけど~。どれをつかったらいいの?価値のある時計を教えて~?」と質問が来ます。
トップにカルティエなど価格が高いものを選びます。国産時計はどうしても部品が調達できないので最後のほうになってしまいます。
「寂びたるものはよし、寂ばしたるもの悪し」では通用しないのだ。
すべてお金の人生なのさ。

明日は定休日。5時には工房を閉めて1週間の間にたまった小銭をもって湯豆腐屋に直行しましょうかね~。
お銚子は2本まで!里芋も柔らかくなった季節だ。5時までですぞ~!お早めにお越しくだされ。

明日は利を休む強制的「利休」の日。最近は毎日が「利休の日」
 お店にはいつも千円札ばかり持ってくるので千利休ではなくて千円の利休とよばれる時計師ジジイなのじゃよ~ん。
一万円札はしばらく見ていない秋の夕暮れ!
それにつけても金のほしさよ~ん。








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