京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
夜久野高原で営業再開しました。

時計師の京都時間「京の盆踊り」

2017-08-18 09:55:07 | 時計修理

8月18日金曜日。友引
明日は仏光寺で盆踊り大会が開催されます。
京都の盆踊りでは西陣の盆踊りが有名。
仏光寺の盆踊りは久々の開催だそうで明日は9時くらいまでやているそうなので行ってみる予定。
京都は踊りの本場だけあって盆踊りは本格的なものなので観光客にもお勧め!
ところが盆踊りにご注意。
昔は踊りの上手な女の子と男の子の出会いの場所。そのうち一人また一人と暗闇に消えていきます。
そこで妖怪が活躍する。
京都の妖怪は安心安全なにかと無害なものが多い。
下京区の与謝蕪村も妖怪大好きでした。今朝は蕪村の屋敷跡を通って定期券を買ってきた。

盆踊りあたりに現れる「尻目」はその一つです。タイミング的には盆踊りがお開きになる9時前後か?
カップルなど歩いてるとちょっとちょっとと呼び止める声がする。なにもの?と足を止めると男がいきなり素っ裸になって尻を向ける。
見ると尻に大きな目玉がついてぴかっと光る。見た人は驚いて逃げ出す。
ただそれだけです。
明日は仏光寺の盆踊り大会。
いま妖怪尻目が出たらすぐに五条署に通報されるでしょう。昔はよかったね~。

普段何気なく通っている晴明神社。
神社で実在の人物が名前がついているのも珍しい。九十九神のお仲間か?
今では若い女性たちに人気のパワースポットになっていて境内にある井戸「晴明井」にたくさんの人が並んでいます。これに手をかざすと願いがかなうそうです。

ところがこの神社がある西陣地区周辺には妖怪「家鳴り」の生息地である。
西陣の京町家では深夜丑三つ刻に子鬼たちが集まって家をがたがたゆする。慣れないと突然の音に飛び起きる羽目になる。
長く住んでいると「また家鳴りが騒いでいるわい!」と二度寝する。ゲストハウスに泊まったらこれに遭うことを覚悟したい。
 実害がないのでほっとくのが京都通なのだ。

また同じ西陣でも上七軒のお茶屋さんやら居酒屋神馬などから帰り道にも妖怪と出会います。
千本から堀川にむかって五辻通りを歩く。すると妖怪ベトベトさんに遭う。
後から何者かついてくる草履の音が聞こえます。それがベトベトさんです。馴染の芸娘さんが慕って後からついてきたのか?と勘違いをしてしまう。
お銚子2本以内でお開きになるとベトベトさんはついてこない。深酒をしてしまうとなにかと妖怪が出てくるのでヨロズ気をつけましょ!ちょっと名残惜しい妖怪さんです。

明日は仏光寺の盆踊り。
おそろいの浴衣に時計は似合わないのですっぴんで一刻を楽しみましょ~。あっという間に時間が過ぎてしまいます。
妖怪「尻目」に気を付ける日なのじゃ~。



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