京都 洛北の時計師 修理日記

時計修理工房「ヌーベル・パスティーシュ」京都の洛北に展開する時計修理物語。
工房は京都市北区紫竹下竹殿町16だよ!

時計師の京都時間「京の質問」

2017-07-11 09:33:04 | 時計修理

7且11日火曜日。明日は蓮の花が咲き始める日。蓮の花なら琵琶湖に行きましょ!
今日は近所紫竹小学校の校外学習の第二弾。レジュメ造りに忙しい時計師なのだ。

あらかじめ子供たちからの質問内容が届いているのでその答えに苦労します。
「誰のためにしているのですか」
「なんで時計の修理をしているのですか」
「時計を直す時間はどれくらいかかるのですか」
この3問に答えを説明する時間は何日かかるか?

ふと、何日も休まず仕事をしている私、いったい誰のために仕事をしているのでしょうか?と考える。
自分でも正直回答が出ない質問です。
最初の質問から思考が止まってしまいます。

時計は公共性が高い仕事です。特に運動会屋さん(スポーツなどの計測チーム)の苦労には同業者でも頭が下がる。そんな連中に引っ張られてついついボランティアレベルの過重労働で生涯を終える。
定年近く帰国したとたん発病してなくなってしまう同僚の訃報に今では慣れてしまった。
誰のために仕事をしているのか?の回答は「自分の満足のため!」
写真はカルティエ。メーカー勤めのころはこのモデルがライバルで目標でした。
バイヤー、修理部門に移ると応援団にころっと変身した。
昨日も朝日新聞にカルティエ・パンテールの広告が載っていました。美しい芸術品です。
「なんで時計の修理をしているのですか?」の答え!
カルティエが壊れてやってくるから~動き出すと感激するから~。では回答にならないかね~?

「時計を直す時間は?」の回答編。
最低10年と10分くらいプラス奥歯の治療時間!
時計屋さんに入社してすぐに直せるはずがないのです。最低10年は泣いて暮らす覚悟が必要でしょう。
10年頑張ったところでやっとお金が稼げるようになる。それでも年収300万ももらえない。
次々に他の部署に異動する人を見送りそのうち自分も飛ばされた。奥歯をかみしめて耐えるのだ。
そんな泣き言を小学生に言えるはずがないのでレジュメ造りに苦労しているのです。

明日は定休日水曜日!
千本釈迦堂の陶器供養の帰りに工房を開けます。お昼前から五時までの営業です。水曜日だけお休みの不動産業、飲食業の皆様はご利用くだされ~。



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