山折さんを知ったのはNHK「100年インタビュー」か「こころの時代」か。
宗教学者でお話がおもしろかったのを覚えてる。どんな話かは忘れてしまったけど。
そんな山折さんが長野に来て講演会、しかも無料!なら行かねばなるまいて!
だんなも誘ってみたけど、興味ないみたいで、一人で行ってきました。
善光寺大本願の一番偉い尼様が米寿のお祝いの講演です。お茶席つき。
善光寺のいろいろをまったく知らないので、
しかも宗教のいろいろもあんまり知らないので、
さらに自分の実家と嫁ぎ先の宗派もよく知らないので!
まずそこからだなと思った今日この頃。
善光寺は、大本願(浄土宗)の尼公上人と、大勧進(天台宗)の貫主の二人が住職。らしい。
ちなみにセクハラだかパワハラだか問題になったのは大勧進の方。
それから実家はたぶん、真宗大谷派。だんなの方は曹洞宗。らしい。
その話は置いといて。
講演会の前に、お念仏を唱え、隣の人がお経を唱え始めたのは、
「お!宗教!」と思ってびっくりしたけど、ま、集まってる人達はきっとみんな檀家で、
私みたいに山折さんだけに興味があって来ている人は少ないんだろうな。
年齢層めちゃめちゃ高かったし。米寿と言ったら88歳、山折さん85歳だし。
民俗学者柳田国男のモノモライの話に始まる。
唱歌にある桃太郎の、伝承を調べてたどり着いた本来の桃太郎のお話から、
母子神信仰が日本人の根底に根づいているのではないかということ。
親鸞、法然、そこから西行も、芭蕉も、良寛も、同じ聖人であるのではないかということ。
などなど。宗教学者ならではの思想の展開がおもしろかったです。
85歳でもお元気ですね。
あー楽しかった。