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元ゲームプランナーという、しがない肩書きだけが取り柄のゲームブログ。生ラジオの告知が中心で、たまにテキスト対談を更新中!

DS『少年鬼忍伝ツムジ』 ファーストインプレッション

2010年08月11日 11時42分01秒 | 【旧】購入・レビュー話


少年鬼忍伝ツムジ
対応ハード : DS
開発・発売元 : エレクトロニック・アーツ
発売日 : 2010/02/25
希望小売価格 : 4,980円(税込)
ジャンル : タッチペンアクションアドベンチャー
プレイ人数 : 1~2人(セーブデータ3つ)
通信機能 : ワイヤレス通信対応
CERO : A(全年齢対象)

参考データ--------------------------
購入価格:2,243円(新品)
プレイ時間:約2時間
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●村に災い訪れるとき、清き心を持つ少年は旅立つ
今作は、忍者の世界を舞台にしたアクションアドベンチャーです。エレクトロニック・アーツにしては珍しく、日本向けのアニメっぽいグラフィックデザインとなっています。
DSで発売されている『ゼルダの伝説』シリーズとかなり似たスタイルの作品ですが、手裏剣や忍び込みによる情報収集など、忍者ならではのアクションもあります。

◆あらすじ
「鬼隠れの里」に住む忍者の少年ツムジは、父のような忍者になるために日々修練を重ねていました。

そんなある日、里にある墓の奥で「旋風鬼(せんぷうき)」と呼ばれる伝説の手裏剣を手に入れます。里に戻ってきてみると…里は、謎の忍者たちによって襲撃されていました!家は破壊しつくされ、里の人間のほとんどは石にされてしまいます。
一瞬の出来事に呆然とするツムジ。しかし、ツムジは決心します。「みんなを助けよう!」

ツムジの、果てしなく長い戦いはここから始まります。


●基本的なこと
基本はストーリーに沿って行動していき、時には謎解き、時にはボス戦に挑みながら、ストーリーを進行していく形になります。
ツムジ(主人公)の体力を示す「ロウソクの火」は、敵や敵の攻撃に当たる・水中に落ちるなどで減っていき、0になるとゲームオーバーになります。
※体力の上限は「命のロウソク」を入手するたびに増えていきます。「短いロウソク」は5つで「命のロウソク」1本となります。


●操作方法
何もないところをタッチし続ける…移動
画面の端をタッチするほど移動も早くなります。
段差を降りる時は、降りたい方向に移動し続けることで、忍者のごとくシュパッと降り立ちます。

何もないところにちょこっとタッチ…小石を投げる
これが基本的な攻撃になります。
無限に投げ続けられる点については、つっこまない方向で(笑)

自分をタッチ or 十字ボタン下 or Bボタン…しゃがむ
しゃがんだまま、タッチスライドで移動することも出来ます。これで、普通では通れない小さな隙間も通れたりします。

道の途切れている向こう岸をタッチ…向こう岸にジャンプ
飛び越えられるポイントには大体「目印」みたいなものがあるので、それを参考にして飛び越えていきましょう。

人や物をタッチ…話す・調べる・つかむ
石像などをタッチすると矢印が表示されるので、矢印をタッチし続けることで動かすことができます。
野菜などはつかんだ後、しばらくしていると引っこ抜きますが、ツムジをタッチ&スクラッチ(こする)とより早く引っこ抜きます。野菜は回復するものがほとんどなので、体力が減ってきたら利用しましょう。

右下の手裏剣アイコンをタッチ…手裏剣を使用
少しストーリーを進めると「旋風鬼(せんぷうき)」という手裏剣を入手します。入手すると、右下に手裏剣アイコンが表示されます。(入手する前は、何も書かれていないアイコンが表示されます)
タッチすると手裏剣を投げる体勢に入るので、ツムジをタッチしてスライドし、手裏剣の軌跡を描いてください。離すと、その通りに手裏剣が飛んでいきます。
これによって敵を攻撃したり、仕掛けを作動させたりします。

手裏剣アイコンをタッチし続ける…各アイコンの出現
タッチし続けるとポーズ(中断)がかかり、手裏剣アイコンの上や左に様々なアイコンが出現します。以下、今のところ分かっているものだけ記載します。
・アイテムアイコン…スライドしてそのアイコンの上でタッチを離すと、そのアイテムを使用します。
・宝箱アイコン…スライドしてそのアイコンの上でタッチを離すと、メニュー画面を開きます。地図の確認・セーブなどができます。


●様々な「忍び」
◆隠れる手段について
・草むらに隠れる
草が生えている場所でしゃがむことで、敵から身を隠すことができます。
ちなみに、草は手裏剣で刈ることができ、たまにお金が出てくることがあります。

・ツボに隠れる
ツボをタッチして中に隠れると、そばにいる人のヒソヒソ話を聞くことができ、ここから新たな情報を得ることができます。ヒソヒソ話を聞くには、ツボに入った後「吹き出しアイコン」をタッチします。
敵に気づかれたりした時も、ツボに隠れると有効ですよ。

◆忍び込みについて ※このゲームでは「鬼隠れ盗聴術」と呼んでいます
家の床下や天井に忍び込んで、住人のヒソヒソ話を盗み聞きすることができます。これによって新たな情報を得たり、事件の証拠をつかんだりできます。
しかし、そう易々と聞けるわけではありません。

・床下に侵入した場合
床下に侵入した場合、下画面にツムジが。上画面に家の中の様子が表示されます。
画面をタッチしてツムジをほふく前進させますが、ここで重要なのは、上画面に表示されている「サークル」です。このサークルはツムジのいる位置を示していますが、最初、緑色で表示されているサークルは、ツムジの移動スピードによって大きさや色が変化します。
移動スピードが速いほどサークルは大きくなり、色も緑から黄色→オレンジ→赤と変化します。色はいわゆる「物音の大きさ」を示しており、オレンジ・赤の状態の時にそのサークル内に住人が入ってしまうと、物音に気づかれて侵入したのがバレてしまいます。(バレてしまうと家の外に追い出されます)
サークルの色に注意しながら移動し、住人のいる真下まで来ると「吹き出しアイコン」が表示されるので、それをタッチすると住人の会話を盗み聞きすることができます。

・天井に侵入した場合
天井に侵入した場合、普通とは逆で上画面にツムジ。下画面に家の中の様子が表示されます。(移動操作は下画面で行うので、サークルを移動させるつもりで操作すると良いです)
また、住人の話を聞くためには「穴のあいた場所」まで行く必要があります。


◆partygameの評価◆…89点(100点満点)
かなりいいんじゃないでしょうか?

手裏剣=ブーメランだったり、爆弾や吹き矢などがあったりと、完全にDS版『ゼルダの伝説』をリスペクトしたようなものですが、完成度は本家にも劣らないように思いました。
操作性もほぼ問題ないですし、移動については(忍者なので)むしろこちらのほうが快適かも?グラフィックの動きもけっこう豊富です。小ネタのちりばめ具合もいいですね。(最初に向かう村の名前が「弱村」=じゃくそん、って…絶対狙ってるでしょ(笑))

ダンジョンなどの謎解きは(最初ということもあり)たいして難しくありませんが、看板などが置いてあってヒントが書いてあるというゲームとしてはお約束な感じとちょっと違い、こちらでは忍び込んだり隠れたりして敵キャラのヒソヒソ話を聞くのがヒントになったりするので、謎の解かせ方が幾分か「自然」である点は好感がもてました。…まあ、大体はゼルダに出てきた仕掛けがほとんどですけどね(笑)
とはいえ、時にはアクション、時には忍び。と、メリハリの効いている点は良いと思えました。人によっては、忍び込みは(気づかれてはいけない=ゆっくり移動することになるため)少々歯がゆく感じることもあるかもしれませんが。

一部、ちょっと気になった点として。
・ツボを壊す手段が「タッチ=持ち上げる=投げる」という手段しかなく、小石や手裏剣で壊せないのがちょっと気になりました。
・メニュー画面が「手裏剣アイコンをタッチし続ける=宝箱アイコンが表示=宝箱アイコンの上でタッチを離す」でしか開けません。一手間かかります。せめて、STARTボタンで開けるようにはしておいて欲しかったかも?
・手裏剣の軌道が、ゼルダのブーメランと比べるとあまり綺麗に描けないかな?と感じました。仕掛けに対して手裏剣を当てる時も、仕掛けがロックオンされる範囲がちょっと狭いような気がしました。
・後々手に入るのかもしれませんが、正直なところ剣が欲しいです。小石での攻撃には限界がありますし、手裏剣は使用するのに手間取るので。まあ…あくまで「忍び」なので仕方ないのかな。


ゼルダとは違う要素もありますが、基本はゼルダと同じ要領で楽しんでもらえます。それだけの完成度はあると感じました。ここまでよく出来ていれば本家も文句は言えますまい…と言っても過言ではないかもしれません。
結局のところ、ネームバリューのないタイトルだったのでほとんど売れなかったようですが…こういう作品が埋もれてしまうのは、もったいないことです。私としては、こういうタイトルを皆さんに紹介しつつ、推していければ嬉しいものです。…そう簡単に見つかるものでもないですが(微笑)

シナリオクリア後、セカンドインプレッションを書きます。


その他のタイトルの評価は、こちらからどうぞ

※ストーリー内容など、ネタバレになるコメントはご遠慮ください。
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