週一ゲームアナリシス vol.8 - SCEの情報流出について考える

4月26日に発覚した、「PlayStation Network」（以下「PSN」と略します）による史上最大の情報流出。
プログラム的なことなど、細かいことはよく知りませんが…まあ、率直に思ったことでも。


◆-- 確実な対応 --◆
今回の出来事がとんでもないことは誰もが分かっているわけでして、非難が飛び交うのは当然のことだと思うわけです。ただ、何を言おうと流出した事実は変わらないので…非難を気にしているわけにもいきません。まずは、確実な対応です。
5月中に復旧を予定しているようですが、不十分だと感じるなら6月に延期することも考えて欲しいです。間違っても、PSNユーザーの「早くしろよ」という意見を意識しすぎて、不十分な復旧にならないように。今は、ガマンの時です。


◆-- やっておいたほうがいいこと --◆
「PlayStation Network」に登録していた人は、全て情報流出の対象になっています。
まあ、すでに対応している人も多いかと思いますが、やっておいたほうがいいことを3つほど挙げておきます。

まずは、クレジットカードの情報ですね。
クレジットカードの情報は、断言していないとはいえ流出した可能性がある以上は危険です。クレジットカードの番号を変えるか、利用を停止するなどしましょう。
カードの種類によるかもしれませんが、私は電話をするだけでカード番号をすぐに変更できました。もちろん以前のカードはすぐに使えないようになりました。
ただし、新しいカードが届くのに数週間かかるようです。他のクレジットカードがなくて不便になる人もいるかと思いますが…ケチって放置しておいて、ヘンな明細が届いてからでは遅いです。今回はガマンして、今後は同じことがないようクレジットカードを2種類持っておいたほうがいいかもしれませんね。

そして、「他の会員登録制サービスのパスワード」も見直したほうが良いかもしれません。
今回の情報流出では、メールアドレスとパスワードも流出しました。PSNに登録していたメールアドレス＆パスワードを、他の会員登録制のサービスでもそのまま利用していた場合、ログインされてしまう可能性があるわけです。
サービスごとにパスワードを変えている人はよろしいですが、そうでない人は、違うパスワードに変えたほうが良いかもしれませんね。

さらに、これはまあ…迷惑メールとかが来るようになったらでいいと思いますが、メールアドレスの変更も視野に入れておきましょう。


◆-- 今後の不安 --◆
大きく分けると2つあります。

1つは、まあ言うまでもありませんが…ソニー・コンピュータエンタテインメント（SCE）の今後ですね。
PSNユーザーからの評判がガタ落ちになるのももちろん不安ですが、それ以上にやはり株の下落が怖いところですね。情報流出があってから順調に下落しているようですし。挽回するには、相当の時間を有することになるでしょう。

そしてもう1つは…テレビゲームそのものに、また偏見を持たれる可能性があるという不安です。
ゲームが面白いとか面白くないとかでも評判は上下するものですが、それは所詮ゲームユーザー内でのお話なので、よほどのことでもない限り大事になることはありません。しかし今回の情報流出は、規模が規模だけに普通のニュースでも大きく取り上げられたようですし、ゲームを知らない人でもよく分かる事件です。
日本はただでさえ、ゲームというものに対して色々と悪い印象を持っています。今回の出来事はゲームと直接的には関係ないハズなんですが…ゲーム機でのサービスであった以上は、ゲームそのものに突っかかってくる人も多いでしょう。ネタにするには格好のマトですし。


◆-- まとめ --◆
SCEは復旧に向けて着々と作業を進めています。その間私たちはとりあえず、クレジットカード番号などの変更で万全を期しておくといいでしょう。それぞれができることをしておく。震災と同じですね。
一方で、ネットではやたら騒いでいる印象があります。もちろん、騒がれるほど大きな出来事だったことは分かりますが、騒いでも何も変わりはしないので…何か他のゲームでも楽しみながら待つといいでしょう。構っていると疲れるだけです。

さて。
今年はPSPの後継機も予定しているSCEですが、ここにきて最大の試練。どうなることやら…ですね。


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