parismaris's days*

孔雀サボテン

孔雀サボテンが咲きました*





わが家の庭は、私の家と実家との間に作られているので、土地も木々も共有です。

なので、「どの草木が誰のもの」いうことは、特には決まってはいないのですけれど。

それでもそれを植えることを望んだ者、もしくは植えた者が主となって世話をするのが、暗黙の了解のようになっています(笑)


この孔雀サボテンは、亡き家族のもの。
今は遺された者が育てています。

私が物心つく前からずっと傍らにあるもので、いつから、どうしてこれが家にあるのか、誰も知りません。


多肉植物なので、特に世話が必要なこともなく。
たまに水を遣ったり、冬には室内に取り込んだりする程度。

親株が古くなると、肉厚だけれど平たい葉をちょいと切って土に挿しておけば、あっという間に根が出てクローンのできあがり*

そうやって3年前までの数十年間を、亡きひとが育ててきました。






だからこの花を見ると、在りし日のそのひとの姿が浮かびます。


今年は10を越える蕾がつき、一日花ながらも次々と、途切れることなく新しい花が開いていて。

そんななか、先日、亡きひとの3年祭を迎えました。


いなくなってもう3年も経ったというのに、まったくそんな気がしなくて。

今夜いつも時間に「だたいま」と玄関のドアが開いても、きっと家族の誰ひとりとして驚くことなく、「あ、おかえり。 なんだか久しぶりだね?」って笑うと思います。


…なのに。
ふとしたときに吹きあがるように涙が出るのは、どうしてなのでしょう。



その人からの贈りものである庭を今日も巡りながら、笑ったり泣いたり忙しい私たちです。

コメント一覧

ぱりまり
けいさんへ*
孔雀サボテンと言えば、紅色の花を想い起こすかたが多いようです。
わが家には今も昔もこの白花しかありませんけれど、この花が流行した当時は紅花をお好みのかたが多かったと家族から聞かされています*

この植物の育て主は父でした。
今の庭を作ってくれたのも父。
海よりも山を好み、植物の名前なんてほとんど覚えないくせに草木が好きな、不思議な人でした(笑)

いなくなってしまって、年々淋しさは深まっている気がします。
けれど庭にいると不思議と父を感じるし、喪失感はないんですよ*
だからこそできるだけ手をかけ心をかけて、この庭と植物たちを守っていこうと思うのです。
けい
美しい花
http://blog.goo.ne.jp/keitan2004_2004
くじゃくサボテンの花、とても美しいですね。
わたしの母のところにあるのとは少し違う種類なのかな。色も優しくてこの色を選んだ方のことを想像してしまいました。きっと穏やかで凜とした方だったのでしょうね。
庭を愛でていた方はおばあさまだったのでしょうか。咲く花たちもきっと自分たちを愛でてくださった方のことを思って見事に咲いてくれている、そんな気がします。
咲く限りそこにいつもその方の姿を思うことができるようにと。

ぱりまり
写遊人さま
コメントをありがとうございます。

孔雀サボテンの開花とともに3年目のその日を迎えて、少々しんみりとしてしまいました。
それでも日々目まぐるしく変わる庭の樹や草花に、倖せと元気をもらっています。
植物ってほんとに素敵。
写遊人ぶ
孔雀サボテン
なんか元気なさそうですね!この花を見ると、在りし日のそのひとの姿が浮かびます。寂しいですね。サボテンの花は精一杯美しさを見せてくれています。時に黄色は元気が出る色ですよ
その人を思い出してあげる事はその人の供養になるかもしれませんね。
明日から頑張って下さい。(黄色からパワーを貰って下さい。
名前:
コメント:

※文字化け等の原因になりますので顔文字の投稿はお控えください。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

 

最新の画像もっと見る

最近の「暮らし 【ガーデニング】」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事