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No1347『アニキ・ボボ』~子どもたちが生き生きとポルトの街を駆け巡る~

ポルトガルの巨匠マノエル・ド・オリヴェイラ監督追悼特集「永遠のオリヴェイラ」が
神戸KAVCで始まりました!

初日の今日、最後に観た『アニキ・ボボ』(1942年白黒)
子ども映画の傑作です!

子ども達が本当に生き生きとしていて、
石畳のポルトの街に溶け込んでいて、
泣いたり、笑ったり、表情豊かで、
清水宏監督の子ども映画を思い出しました。

主人公の少年が、
大好きになった女の子に贈り物を渡しに、
夜中家々の屋根を伝って窓越しに会いにいく場面の
なんてロマンチックなこと♪

ガキ大将のいじめっ子や、
靴が脱げてすぐ転んでばかりいる友達の男の子、
子ども同士の友情や喧嘩にドキドキしながらも、
少年のときめきや、罪悪感、不安には、
自分も子どもに戻った気分で、一喜一憂していました。
とりわけ、自分の居場所がなくなったショックにうちひしがれて、
遠い世界に行ってしまいたいという子どもらしい純情さは、
なんだか懐かしいくらいに共感。

大人の寛大さと懐の深さを見せてくれた店主の笑顔に感じ入り、
キリンという悪口とか、ユーモアあふれる会話と、
空っぽのキャンディの瓶には、胸が熱くなった。

二人が人形を介して手をつないで歩いていく後ろ姿は、
いろんな思いが凝縮した、すばらしいラストシーンでした。

2010年に観たときの感想→No649
最初と最後の、空を上がっていくカメラを思い出しました! 

「芸術とは、人間の内側の生きものの発現である」

併映の『レステロの老人』(2014年)の中に出てきた言葉の一つです。

とても心に残ったので、必死で覚えました。(すこーしニュアンス違ったらごめんなさい)

人間は、感情を持った「生きもの」なわけで、
そういう「生きもの」の部分が、カタチになり、昇華したのが「芸術」というわけで、
なんだか、いいなあと思ったのです。 

人生や愛、社会について問いかけ、渦巻いていく深遠さと、
時に軽快に浮揚する軽みを同居させた
オリヴェイラ作品の数々に、ますます引き込まれそうです。
特集は、合間を置いて、上映され、
シネーヌーヴォに引き継がれ、11月25日まで続きます。

追伸

今日最初に観た『フランシスカ』(1981年)は、
男性の顔の区別がつかず、(ひげがあると、皆同じに見える…笑)
内容もわかりにくくて、睡眠不足もあって、
寝たり起きたりという、悲惨な鑑賞になってしまい、反省であります。 

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