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No1373『セザンヌと過ごした時間』~芸術を追いかける覚悟‥~

映画紹介がすっかり久しぶりになってしまいましたが、
短くコンパクトでも、どんどん続けていこうと思います。

シネ・ヌーヴォでのフランス映画祭の最終日は9月公開予定の新作。
セザンヌといえば、教科書に静物画が載っていて、誰でも知っている有名な画家。
印象派と思っていたが、ポスト印象派で、50歳半ばまで評価されず、苦労したらしい。
若い頃は、マネやモネ、ピサロといった印象派の画家たちと親しかったが、
段々と袂を分かち、孤独な道を歩んだ。

画家のセザンヌと文豪ゾラは、幼い頃から友達で、
ともに励まし合い、芸術の道を歩んできたけれども、
ゾラの方が小説家として成功し、セザンヌは落選が続く。
ゾラの新しい小説をめぐって、二人は仲違いする…。

陽光のもと、女性たちの白く、むっちりした肌が美しかった。
テンポよく、時代の移り変わりとともに、二人の交友を40年の長きにわたって
描いていく。

セザンヌを演じたギヨーム・ガリエンヌの、深い哀しみに閉ざされたような瞳が忘れられない。

とりわけ、最後がすばらしく、いろいろ考えさせられ、胸に迫るものがあった。

山の中で、一人、キャンバスに向かい、絵を描いているセザンヌ。
数年ぶりに、仲違いしたゾラが町に来たと従者が告げに来る。
初めは、無視したものの、勇んで会いに行くが…。

セザンヌが山を歩いていく、行きと帰りの姿をカメラは、淡々と映していく。

帰り道。
芸術を追いかけるというのは、孤独や、さみしさや、深い絶望にさいなまれながらも、
それでも、自分の信じた道を、飽くことなく、突き詰めていくことなのだと
セザンヌの後ろ姿に教えられた気がした。

どんな悲しいことがあっても、描き続ける、描くしかない、
それが芸術家の覚悟であり、
どん底から這い上がってこそ、たどり着ける境地があるはず…。

私は芸術家なんかじゃ全然ないけど、めげてはいけない。。。そう思った。

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