せとうち暮らし

瀬戸内海に面した街における生活のさまざまな出来事を紹介します。

英国庭園訪問記 2010年 シシングハースト・カースル・ガーデン 2

2010-07-04 09:56:07 | Weblog
シシングハースト・カースル・ガーデンといえば、ホワイトガーデンというくらい、
最も印象的なガーデンです。このgarden roomは、白色系のプランツだけで
構成されていますが、アイデアを思いついたヴィタ、とハロルドの美意識に
感動します。

ただ、中央部の東屋に這うランブラー・ローズRosa Mulliganii の花は
見られませんでした。開花期は7月で、パラソルのように咲くそうですが。
やや寂しく思ったのはそのためでしょう。


Pyrus salicifolia(英名:Willow-Leaved Pear/和名:ヤナギハナシ)に
寄りかかるように佇む女性像も印象的でした。


白花のセントーレア(ヤグルマソウ)、レンガ塀に這う白バラ(名前は?)
 

英国庭園訪問記 2010年 シシングハースト・カースル・ガーデン 1

2010-07-02 20:26:09 | Weblog
今回の旅で最も楽しみにしていたのが、庭園訪問でした。そのうちの一つ、シシングハースト・キャッスル・ガーデンは、貴族の娘として生まれながら、社交界を嫌い、作家となり、夫ハロルド・ニコルソンとともに、ケント州の荒れ果てたシシングハースト城を改修し、英国有数のガーデンに作り変えたヴィタ・サクヴィル=ウエストの足跡の色濃く残るガーデンです。

これまで、何回となく雑誌等で紹介されているのですが、ガーデニング好きな人は誰でも憧れるホワイト・ガーデンは一体どんなものだろう、あれこれ期待しながら、今回の旅行に加えました。

シシングハースト・カースル・ガーデンは普通のツアーには含まれていません。今回、私たちは、ヒースロー空港でレンタカーを借りて向かいました。途中道を間違えながら何とかケント州の平原の中に看板を見つけ、入りました。

大して混んでいなくて、スムーズに入園できました。

最初はエントランス。


2枚目は、入ったところのガーデンの左手のパープルボーダー。
パープルの他に、ピンク、ブルーの花も加え、色彩の組み合わせがとても美しい。


3枚目は、赤いレンガ塀に這う、カンパニュラ。


4枚目は、銅葉のスモークツリーとアリウム・ギガンチウムの組み合わせ、
息をのむほど美しかった!


5枚目は、セアノサス。セアノサスは、別名カリフォルニア・ライラックともいい、
アメリカでよく見られるもののようです。日本ではあまり見かけないのですが、
知人の話では、岡山ではあまり大きく育たないそうです。この植物は今回の旅行で
あちこちで見かけ、大きく育っていました。2メートル以上になっているものも
あったのです。


英国庭園訪問記 2010年 その1

2010-06-15 23:14:05 | Weblog
しばらく、ブログをお休みしていました。その間書こうと思ったことがありますが、どういうわけかログオンができませんでした。再度と思って試したらできましたので、再開しますね。というのも、2年ぶりに英国の地を訪れました。写真を900枚以上撮ってきましたので、その中から選んで掲載したいと思います。

今回の旅行のテーマは、ガーデン、知られざるコッツウォルズ、湖水地方の自然、それにキルトです。

キルトは、ヴィクトリア・アルバート美術館で、Quilts 1700-2010 Hidden histories, untold stories というテーマでキルトの歴史的展示会があることをある人が教えてくださって、是非観たいと考えました。ちょうど、yound Victoria というヴィクトリア女王の最新映画も観て、良い機会でした。イギリスのキルトを見る機会もあまりありませんでした。

ヴィクトリア・アルバート美術館は通常の入館料は無料ですが、この展示会のコーナーは有料でした。繊細なホワイトキルト(中には可愛いベッドカバーも)細かなピースのパッチワーク、刺繍の入ったキルト、文字を刺繍で入れた署名キルト、現代の絵画のようなキルトまでありました。

針目では私の方がと思うのもありますが、歴史的価値には勝てませんよね。

立派な冊子のガイドブックもあり、2日目というのに、スーツケースに入れて帰りました。展示会グッズも大量にショップにあり、布もかなり求めてしまいました。日本では入手できないものという意識がありましたので。

会場を出た後、中庭で噴水とたわむれる少女たちをカメラにおさめ、良い記念となりました。

4月のガーデン その2

2010-04-19 10:17:50 | Weblog
今年は、寒い日が多く、植物たちの様子も例年とは 違うようですね。
それでもやさかのお庭の植物たち、春を待って華やかさを増してきています。


リキュウバイは年々丈を大きくして、こんなに見事に花をつけました。
この画像は1週間位前に写したものです。


シバザクラも、年々広がり、こんなに見事に咲いています。
間にカラスノエンドウがしっかり根をはって、取り除くのが大変でした。



昨年秋、シラーを2種類植えました。ブルーと、白ですが、
これは、白の方、シラー・カンパニュラータ、素敵でしょう?
私は、ベル型のお花が好きなのです。


こちらは、シラー・シビリカ、いいでしょう?
こちらの方が花が早く咲きました。もう終わりに近いです。
この画像は2週間位前のものです。



美作のオープンガーデン

2010-04-11 08:36:53 | Weblog

お天気がどうなるか心配していたのに、何と暖かいピーカンに
近いドライブ日和の中、県北、美作市へ向かいました。

ソメイヨシノや源平桜、ミツバツツジが彩りを添えたTERADA
ガーデンが美作の山裾に広がっていました。


昨年建築途中のメインのログハウス(画像の右側)ができて
いました。「自然回帰線」の看板が入り口に掛かっていました。
大きなテーブル、ベッド、凝った彫刻の入った棚など
すべて手づくりです。テーブルには奥様の手になるガーデンの
植物がきれいに彩っていました。


スペイン、バルセロナにあるグエル公園風の植栽スペース
は私も参考に造りたいもののひとつです。造り方は昨年
お尋ねしました。



キブシの木に、花穂がフジのように垂れ下がってきれいでした。

ブログができています。ムートムーベはお二人の名前から
つけたそうです。奥様の名前の漢字形は、木の「むべ」と
同じなので。この地で開墾を始めてから、10年経って、やっと
構想していた体験宿泊施設を開始する運びになったとか。
それでも、ご夫妻はスローにということを大事にして、
急いではいません。
http://sizenkaiki.exblog.jp/i0/

こちらに来たら、必ず立ち寄る「きんちゃい館」も、第2土曜日は、
市が開かれており、前回より、山野草層苗がかなり充実していました。
石付けという、山野草の寄せ植えの講習会もしていました。ケト土の
扱い方など詳しく教えていただきました。

私も含め同行の皆さん、欲しいものばかりで、箱いっぱい
自庭に連れ帰ってしまいました。あのイワヤツデやカタクリまで
入手でき嬉しかったです。

カタクリ群生地

2010-04-06 20:22:38 | Weblog
花友達からの情報で、カタクリの群生地に行ってきました。
なだらかな斜面に囲いをした中にカタクリがおおいつくすほど、
群生していました。そこに、何ともう一人の花友達が。
類は友を呼ぶというか、以心伝心というか、待ち合わせた
わけでもないのに、本当に偶然でした。





カタクリの他にイチリンソウやタツナミソウなども。
囲いがしてあるので、近くには行けません。それでも
一眼レフカメラの望遠機能を使ったりで、まあまあの
写真が撮れて、満足です。

クチコミの情報は貴重です。岡山のように、少し車で走らすと
自然が残っていて、野生の植物を観察できるのです。

地元の人たちが、きれいに整備しておられるのですが、
ふと上の方を見ると、墓地がありました。ここに、永眠する
天満地区の人たちは幸せですね。カタクリとともにずっと
いることができるのですから。桜も近くにありましたし。

それにしても、岡山はモモが多く、桃の花見物しながらの
ドライブができ、最高でした。

4月のガーデン

2010-04-04 18:42:28 | Weblog
今日はソメイヨシノが満開、自宅近くのサクラの名所は
大勢の花見客でにぎわっていました。それを横目に、親戚宅へ
向かったのですが、往きも帰りもいつもより、時間がかかりました。
サクラが咲くと、出かけたくなるのは、日本人の習性なのでしょう。
自分もですが。

やさかガーデンは、サクラの代わりにハナカイドウが、春を
次げています。だいぶ木が大きくなっています。


チューリップも春の使者、昨年はガーデンのあちこちに
100球以上植え込みました。前年のも含め、200球
近くなるでしょう。


ツルニチニチソウは、用水路に面した斜面の石積みの
部分に植えてあり、ツルを伸ばしています。お花は
パープルできれいなのですが、少々やっかいものに
なりつつあります。


ベロニカ・オックスフォードブルー、ベロニカの学名が
ついている、オオイヌノフグリに似た可愛い花が満開に
なっています。


ムスカリも好きな花で、ガーデンのあちこちに植え込み
ました。


他にもありますが、今日はこのくらいで。。。

電動工具使い隊

2010-03-25 18:32:54 | Weblog
お彼岸の一日、やさかの庭で、電動工具使い隊なるグループの活動が始動しました。どんなグループかというと、岡山のオープンガーデンのグループで、昨年緑化フェアが行われた時に、ある、先輩会員さんが、展示ブースで電動工具を使って、木の枝を使用したドアを電動工具で作っていました。その場で少し教わったのをきっかけに、メンバーに教える場を作ろうと、
その方の発案で結成されたのでした。ネーミングもいいでしょう?

昨年は、先輩会員さんたちの作ったものを実地見学し、電動工具の使い方を教わったくらいで終わったのが、今年、やさかガーデンを教室にして、本格的活動に入りました。その成果は?というと、画像をご覧ください。
板を横張りにした、フェンスとパーゴラ、どちらも素晴らしい出来でしょう!?パーゴラは未完成です。塗装もまだですが、セミプロ級の腕の2名の先輩の指導の下にほとんど初めての人も含めて、電動ドライバーを使い組み立てたのです。皆さんの力の結集で、こんな立派な作品ができ、感謝です。
(木材のカットなどある程度の下準備はしていましたが)

下にある、レンガベンチは私の作です。蓋は、私の初大工作品。ログハウスのデッキの残材で作りました。丸ノコを初めて使いました。昨年使い方は教わっていました。何回も操作するうちにだいぶ慣れてきましたし、あとは回数を重ねることで、上手になるらしいです。

9名で、4時間くらいの活動でした。途中でやめて、参加者の方にも、ガーデンに置く、自分のものを作ってもらうという計画にしていたのですが、折角だからできるだけやろうという声に今回は断念、第2回活動で、椅子型の花台を作ろうということになりました。椅子型の花台は大きさを変えることで、大はベンチまで作れるそうです。
楽しみです。

撮影旅行ー神戸花鳥園

2010-02-10 18:49:21 | Weblog

2回目の撮影旅行は、神戸ポートアイランドにある、花鳥園でした。
ほとんど温室内にあり、冬でも南国の楽園のように花も鳥たちも
色鮮やかでした。

目玉は、フクシャ、ベゴニア、睡蓮でしょうか。さまざまな品種の
ものがあり、ベゴニアは原種に近いものから、改良を重ね、
バラと見違うほどの大輪の花もありました。フクシャのコレクション
も素晴らしく、フクシャ好きにはたまらないだろうと思うほどです。

睡蓮池に思いがけず、私のハンドルネームのパピルスの現物が
あり、やっと巡り合えて嬉しかったです。温室の天井に届くほどの
高さで5mくらいもあったでしょうか。根元を見ると大株でした。
これが紙になるのですね。長い葉がカッパの髪のように垂れて
いました。花は夏に稲のような白い小さな花をいっぱい
つけるそうです。

 

睡蓮もいろいろな品種があり、時期が違うのではと思うほど
たくさんの花を咲かせていました。


東京国際キルトフェスティバル2010年

2010-01-20 21:17:18 | Weblog
東京ドームで今開催されている、東京国際キルトフェスティバルを見てきました。このところ、毎年出かけています。私にとって、キルト製作の刺激を受けるためでもあり、友人たちとキルト談義をすることも楽しいことです。

今年の大賞は、大変躍動的な作品でした。パッチワークキルトというより、布を使ったアートでした。以前、審査員を務めた私の師によると、審査員長をはじめ審査員の好みが影響されることが多いようで、今年の作品はまさにそうだと思いました。審査員長は、柏木博氏、武蔵野美術大学のデザイン学教授、他の審査員の方たちも伝統的なパッチワークキルトの作家は少ないように思われました。

でも、この大賞のキルト、私は素晴らしいと思いました。鳥が月に向かって飛翔していく様子を幻想的に表現しています。キルト作家でこのようなデザインを描ける人はそうないと思います。この人は絵を描かせても素晴らしいにちがいないと思います。私には到底できない作品です。絵心がなく、パッチワークの域から出られませんので。

準グランプリは、時計をいろいろなパターンを使って表現したもの。見ていて、楽しい作品でした。

ただ、私の好きな作品は、和のキルト部門の優秀賞の中にいくつかありました。和布が本質的に気持ちに沿っているのですね。友人の島根の知人のキルトは優秀賞でしたが、古びた蚊帳を使って、ログキャビンのパターンに円を配置し、更に編みこんだ布をアップリケのように貼り付け、工夫に富んだ作品でした。

私が所属している神戸の教室の人は二人が入選、他に作家部門では二人が参加しています。私は、今年はパートナーシップのミニキルトに始めて参加してみました。いつ、大きな作品を応募し、展示されるのでしょうか。

画像は、大賞の作品、兵庫県の宮本由子さんの「Fly me to the moon] 人ごみも一緒に撮ってみました。