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著書『誇りに思う日本人たち』
『ビッグショッツ』
『黒い火』ほか

10月12日・コロンブス・デイの異論

2016-10-12 | 歴史と人生
10月12日は、プロスキーヤー、三浦雄一郎が生まれた日(1932年)だが「コロンブス・デイ」でもある。約500年前、クリストファー・コロンブスが、西インド諸島のサン・サルバドル島に上陸した日である。

1492年8月、イタリアのジェノヴァ出身の探検家・奴隷商人の山師クリストファー・コロンブスが、口八丁でなんとか口説いてスペイン王室に資金を出させ、3隻からなる船団を率いて、スペイン・パロスの港を出航した。船団は大西洋を渡りきり、同年1492年10月12日、たどりついた西インド諸島の島に上陸し、この島をサン・サルバドル島と命名した。
コロンブスとしては、黄金の島ジパング(日本)を目指していたので、この地域は途中にあるインドだと考えた。それでこの地域を西インド諸島とか、現地人をインディアンという習慣が残った。コロンブス自身は、死ぬまでそこがインドだと信じていたという。
さて、島に上陸したコロンブス一行を、現地の人々は歓迎し、水や食料や贈り物をもって彼らを迎えた。対するコロンブスは、現地人の拉致、奴隷化、黄金を供出するようにとの脅迫、見せしめのための手首の切断、大量虐殺、おもしろ半分の虐殺などでもって応えた。
このコロンブス上陸の日を、18世紀ごろから米国では記念日として祝われるようになり、現在は10月の第2月曜日がこの「コロンブス・デイ」として国民の祝日となっている。

しかし、1911年、ネイティブ・アメリカンたちによって、この日は「インディアンが白人のアメリカを発見した日」であるとの訴えが起こされて以来、この日を祝日としたり、名称を変更するべきだとする講義運動やデモ行進もおこなわれるようになり、コロンブス・デイを祝わない州も増えてきた。

冷静な科学者だったフィレンツェ生まれのアメリゴ・ヴェスプッチとちがい、ジェノヴァ生まれのコロンブスはただただ欲に目がくらんだ野蛮人だった。
コロンブスのした所業を読むと、吐き気もよおすけれど、これそが伝統的なキリスト教徒の姿らしいとも感じる。
イエス・キリストは迫害され惨殺された新興宗教の教祖であり、時代を超えた、信じられないくらいの名言を吐いた偉人だけれど、彼の死後の、ヨーロッパの弟子たち、つまりカトリックの連中が、ゲルマン世界に対して、あるいは南北アメリカ大陸やアフリカ大陸に対してしでかした不始末は言語道断で、いまだにそのせいで世界は紛糾しているが、コロンブスがおこなった虐殺行為もその典型的な一例である。

科学とか、文明とか、新技術だとか、そういったものを力強く推し進め、世界に広げていったヨーロッパ人が、同時に一方で、お腹をすかせたときにしか獲物を襲わない野獣よりももっとひどい残虐性を持ち合わせている事実は、とても不思議である。コロンブス・デイは、そういう不思議についてちょっと考えてみるべき日なのでは?
(2016年10月12日)



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