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著書『誇りに思う日本人たち』
『ビッグショッツ』
『黒い火』ほか

2月24日・スティーブ・ジョブズの陰陽

2017-02-24 | ビジネス
2月24日は、ザ・ビートルズのジョージ・ハリスンが生まれた日(1943年)だが、コンピュータのアップル社の創立者スティーブ・ジョブズの誕生日でもある。

スティーブン・ポール・ジョブズは、1955年、米国カリフォルニア州サンフランシスコで誕生した。父親はシリア人。母親はアメリカ人で、出産当時、大学院生だった。母方の父親(ジョブズの祖父)が、結婚を認めなかったため、母親はひとりで子供を育てることの困難から、ジョブズは養子に出された。
育て親の両親のもとで育ち、オレゴン州のリード大学に進んだジョブズは、親の老後資金を食いつぶしてしまう高い学費と授業内容に疑問をもち、半年ほどで大学を中退。大学の講義をもぐりで聴講したり、インドを放浪したり、禅の修行をしたりした。そして、コンピュータ業界へ足を踏みだした。
高校生のときに知り合ったスティーブ・ウォズニアックと組み、ウォズニアックが作ったコンピュータ、Apple I を販売。この成功を足掛かりに、ジョブズとウォズニアックは、アップル社を設立。以後、ジョブズが陣頭指揮をとり、開発したMacintosh、iMac、iTunes、iPod、iPhone、iPadなどを発表し、彼のコンピュータ、音楽機器、電話機は、世界の産業をリードし、世界の人々の生活スタイルを大きく変えていった。
2011年10月、ジョブズはすい臓ガンがもとで、カリフォルニア州パロアルトの自宅で没した。56歳だった。

スティーブ・ジョブズは、車庫(ガレージ)でのコンピュータ作りからはじめて、パーソナル・コンピュータ(PC)を世のなかに普及させた。「各個人一人ひとりにコンピュータ」という概念は、1970年代半ばには存在せず、当時のヒューレット・パッカードの社員でさえ理解できなかった。それを、ジョブズが伝道師となって世界に布教し、世界を変えてしまった。彼はまた、音楽業界の構造も変えてしまった。

ジョブズは、怒ると、相手を汚いことばで罵倒し、その場で部下にクビを言い渡すことがよくあったらしい。自分の見込みちがいで在庫が増え、会社の業績が悪くなると、社員のクビを切って、急場をしのごうとした。
完璧主義者で、部下がもってきた企画や試作品を、満足のいくまで、気が遠くなるような回数やり直させた。かと思うと、一方では、提案とは関係のないべつの理由から、平気で案を却下した。大ヒット商品となった「iPod」の名称は、2度却下され、3度目に提案されて採用されたものだという。
アップル社のiPhoneに対抗して、グーグルがアンドロイドOSを公開すると、ジョブズは激怒し、こう言った。
「アンドロイドは抹殺する。盗みでできた製品だからだ。水爆を使ってでもやる」
こういうカリスマといっしょに仕事をするのは、大変だろう。きっと、ジョブズのせいで、神経症にあった社員もたくさんいたろうと想像する。平凡でいいから、穏やかでそこそこの生活を送りたい、という人には、つきあいづらい経営者である。でも、もしも、ドキドキ、わくわくする生き方をしたい思うなら、彼のような人といっしょに働くにしくはない。ジョブズはこう言っている。
「Stay Hungry. Stay Foolish. (ハングリーであれ。愚か者であれ)」
(2017年2月24日)



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