パピとママ映画のblog

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愛と誠   ★★★

2012年06月30日 | アクション映画ーア行
「ヤッターマン」「十三人の刺客」の三池崇史監督が、過去にもドラマ化され人気を博した梶原一騎・ながやす巧原作によるコミックを、歌や踊りを交えて青春の熱い叫びを表現し映画化。「悪人」の妻夫木聡が復讐に燃えながらも実は優しい心を持つ不良少年の誠を、NHK大河ドラマ『平清盛』の武井咲が誠に惜しみなく愛情を注ぐ清廉潔白で汚れや苦労を知らないお嬢様・愛を演じる。「スワロウテイル」「ハルフウェイ」の小林武史が音楽を担当し、数々の名曲に独自アレンジを加えている。「鴨川ホルモー」などに出演、ロッテ『Fit’s』CMの振付で知られるダンサーのパパイヤ鈴木が振付を担当。脚本は「花より男子 ファイナル」の宅間孝行。
あらすじ:富豪のひとり娘で天使のように純真無垢なお嬢様・早乙女愛(武井咲)は、復讐を誓い単身上京した、額に一文字の傷がある不良の誠(妻夫木聡)の鋭い眼差しを一目見たときから恋に落ちる。身の上も性格も何もかも違う二人。境遇の違いをまざまざと感じさせるような出来事や命を賭して彼女を愛するという岩清水(斎藤工)の存在もあるが、愛は決して一途な心を曲げない。己の拳以外誰も信じない頑なな誠に、全身全霊をかけて愛する愛の心は通じるのか?(作品資料より)

<感想>70年代に一世を風靡した梶原一騎原作による大ヒット恋愛劇画を、鬼才三池崇史監督が完全映画化。まさかミュージカル仕立てとは思わなかった。「ウェストサイド物語」調の、いやインド映画ふう、ごった煮感覚なのである。いやいやまいった、妻夫木が学ラン着ての高校生役で歌う「激しい恋」、それにあのお嬢様役の武井咲もセーラー服姿で「あの素晴しい愛をもう一度」を歌いあげる。

著名俳優たちのカラオケ合戦の様相は、まるで高校生の学園祭のノリで、伊原剛志46歳が高校生役で「狼少年ケン」を、歌うあたりなんぞではブハッとのけぞってしまった。
だいたい31歳の夫っ木〜が、ぬけぬけと高校生役を演じるだけでも、この映画は全編冗談だろって感じ。笑いと臭さ、レトロ感がワンセットの脚本が素晴らしい。「花より男子 ファイナル」の宅間孝行さんの世界と三池節の演出が、コテコテに反応しあって攻めまくる。

手負いの狼のような超不良と筋金入りの名家に生まれ育ったお嬢様。決して交わるはずのなかった2人の“運命の恋”を描き出す。純愛のためなら命も捧げる若者たちの壮絶な青春ストーリーでありながら、出来上がったのはラブ、アクション。
歌に踊りと何でも有りの仰天ムービー。硬派だけど笑えて、ハードなのにポップという摩訶不思議な世界観の中で、主演の妻夫木聡&武井咲をはじめとする豪華キャストが、他では見せない輝きを放つのはまさに「三池マジック」の極致。
原作ファンも平成生まれも、まとめてガッチリ楽しませてくれる、破天荒なパワーに満ちているエンターテインメントだ。

オープニングから中盤にかけての、歌って踊ってと、ボケてつっ込んでと、何でも有りな怒涛の展開には度肝を抜かれた。一途なお嬢様を演じる武井咲と、メガネの優等生キャラを演じる斎藤工の、純粋すぎるゆえに巻き起こす騒動には笑いっぱなしだった。それに「空に太陽があるかぎり」を熱唱するのには呆れた。

中でもガラの悪いスケバン役、ガムコを演じる安藤サクラには、まるで「貞子」だろう、それはと感じるばかりの演技。だが誠に惚れる一途な面も見せ「また逢う日まで」を歌いあげるのには、誰よりも一番上手い!・・・唖然。
愛の両親役の市村正親さんと一青さんの二人の歌は、さすがに聴き惚れた。それにラストにミュージカルではなく、誠の母親が出現。アル中のどうしようもない母親、客と喧嘩して警察の留置所に入り、出てくると列車に飛び込んで死ぬというのだ。とんでもない母親、それでも誠にはたった一人の血の通った肉親である。列車が直進して来る線路で、二人が間一髪で助かるシーンに感動した。
これだけ遊んでくれると突っ込む隙もなく脱帽である。恐れ入りましたのキャスト陣
「愛」にも「誠」にも「絆」にもソッポ向く作りがいっそう痛快だと思った。
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